テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

針は走るよ、レコード盤の上を♪

2011-02-27 23:33:03 | ブックス
 『2月は逃げる月』というのだそうですね。
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ、テディちゃでス!」
「ぐるるっ!がーるるる!」(←訳:虎ですっ!さよなら2月!)

 ショコラ好きには嬉しいイベント月間だった2月さんに、
 またね!の御挨拶と
 御礼の意味もこめて、
 本日ご紹介いたしますのは……《♪》が飛び交うこちらの一冊!
 活字マニアの皆さま、さあどうぞ~!

  



               ―― ピースメーカー ――



 著者は小路幸也さん、2011年1月に発行されました。
 その作品に、音楽が欠かせない作家さんといえば、小路さん!
 人気の『東京バンドワゴン』シリーズ、『うた魂♪』、『うたうひと』などなど、
 小路地さんの御本には、音楽が溢れています。

「うむッ!
 このごほんもォ、でスかッ?」
「がる~がるがるぐるる~…?」(←訳:でもピースメーカーって~…?)

 そうね、映画好きな御方、雑学マニアさんは、
 ピースメーカーといったら有名な武器でしょ?
 拳銃のことじゃなかった?
 と思われるかもしれません。

 でも、この御本に登場し、題名ともなっている《ピースメーカー》は
 そのまま、素直に受け止めましょう。
 平和をもたらす、平和を作る――平和を創っちゃうひと!

 何故って、
 いま、赤星中学に必要なのは、
 ちょうどそんな平和を創り出してくれるひとなのですから。

「どしてェでスかッ? けんかちゅうッ、でスかッ?」
「がるがるるるーる?」(←訳:荒れた学校なのー?)

 赤星学園中等部を前身とする赤星中学は、
 伝統ある学校です。
 荒れてなんていませんが、
 不良さんたちの喧嘩とも無縁のようですが、
 それは生徒さんたちのこと。

 先生たちは……これが、どうにも仲が、よろしくなくて。

 とりわけ、
 文化部総合顧問の菅野(かんの)先生と、
 運動部総合顧問の玉置(たまき)先生。

 この二人の先生が仲が悪いために、
 同僚の先生方や、
 部活動に熱心な生徒さんたちも影響され、
 学校内には気まず~い雰囲気が溜まっています……。

「ふゥ~むゥ、ぶんかぶとォ、うんどうぶゥ~…」
「がるがるるぐるるぐる?」(←訳:インドア派さん対アウトドア派さん?)
「ふくざつなァ、かんけいィだねッ」

 かつて、両派の懸け橋となり、
 校内に平和を創出した生徒さんがおりました。
 伝説のピースメーカー・林田みさき さん。

 しかし、彼女が卒業して6年、
 赤星中学にはまたも運動部と文化部の対立が生まれ、
 深刻化してゆく一方です。

「ぴんちィ、でス!」
「がるぐるぐるー!」(←訳:誰かヘルプー!)

 みさきさんの弟・良平くん。
 赤星中学に入学した彼は、
 女優さんのような美貌のお姉さんとは似ていないけれど、
 お姉さんと同じく、
 放送部に入部しました。

 運動部にも文化部にも属さない、
 中立の存在――放送部。

 お昼の校内放送時には
 プロ並みの技術でレコード盤に針を落とし、
 ソニーのレコーダー通称デンスケを携えてインタビューに走り、
 親友のケンちゃん、
 放送部顧問の中山先生の協力を得て、
 良平くんもまた志します。
 二代目ピースメーカーたらんことを。

「できるのッ??」
「がるがるるるっ!」(←訳:凄いぞ頑張れっ!)

 ものがたりを華やかに彩り、
 良平くんたちの武器となるのは、
 知恵と勇気、
 そして1960~1970年代に流行った音楽!

 活字も好きだけど音楽も大好きさ!という御方は、
 ケンカしながらもホントは仲良し?な
 オールデイズ・バット・グッデイズな世界へ、ぜひ~♪

「うたえばァ、たのしッ♪」
「ぐるるる~♪」(←訳:音の国~♪)
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