本日ご紹介しますこちらは……書籍、と分類できるのでしょうか?
美術書専門の古書店などでは扱っているものですから、
一応は、広義な意味で書物、なのかな?
「これ、なンでスか、ネーさ」
これはね、テディちゃ、美術展のカタログなのですよ。
―― 東山魁夷展。 ひとすじの道 ――
2004年に開催された東山魁夷さんの展覧会カタログです。
何を隠そう、私、東山画伯の大ファン。
え~東山魁夷さんはポピュラーすぎるよ~という方も
いるかもしれませんが、
実物の画を前にすれば、そんな先入観は吹っ飛びます。
粛然としつつ、意外にも画面には荒涼感さえ漂います。
それでいて、瑞々しく、色あざやか。
筆致は、繊細でありながら、これもどこか荒々しく、勢いがあり。
なんとも不思議な、
そして、限りなく魅力的な画家さんであると、思うのです。
東山魁夷さんをここで取り上げましたのは、実は画伯さん、
書物との関わりもとても深い御方なのです。
本の装丁の仕事を沢山なさっています。
ご自身で本を作ってもおられますし。
「え~? ほんやさんン~?」
本屋さんではありませんよ。
装丁のお仕事については、
有名画家さんが本の装丁をするのは珍しいことではなく、
例を挙げれば、
鏑木清方さんは泉鏡花さんの御本の装丁をしていますね。
東山画伯も、川端康成さんの本の装丁をしたり、
週刊誌の表紙画も描きました。
しかし、何よりも素晴らしいのが、
東山さん御自身が作った、殆ど美術品のような或る御本です。
「ふつうのほん、じゃない、のでスか?」
東山さん著の文庫本や、画集などとは、まったく違うのです。
丸ごと一冊が絵画作品、
絵が本になった――
とでも言いましょうか。
ずっと以前に、たしか限定千部(もっと少なかったかも?)
程度で発行された大判の御本、なのです。
題名は、
『 古き町にて 』
であったと思います。
この御作、現在では、ほぼ流通してないので
(完全なコレクターズアイテム、手離す人はいないようです)
滅多にお目にかかれません。
でも、もしも!
展覧会場などで展示してあるのを発見した時は、
どうか愛書家の皆さま、
目を皿にしてください!
こんなきれいな本があるのか!
そう驚かれる筈です。
西洋の写本や稀本とは異なる、
可憐な、なんとも愛らしい御本です。
絶対に、お見逃しのなきように。
* * * * * * * * * * * * * * * *
「ネーさ、そのごほん、ほしいのでスか?
じゃ、かっちゃえばいい、でスよ♪」
欲しいんだけど、すっごく欲しいんだけど、
売っていないんです。
もし売っていたとしても、いったい幾らすることか。
高いだろうなあ。
五十万円は下らない、かも……もっと、かな?
「え…………えエ~ッ????」
美術書専門の古書店などでは扱っているものですから、
一応は、広義な意味で書物、なのかな?
「これ、なンでスか、ネーさ」
これはね、テディちゃ、美術展のカタログなのですよ。
―― 東山魁夷展。 ひとすじの道 ――
2004年に開催された東山魁夷さんの展覧会カタログです。
何を隠そう、私、東山画伯の大ファン。
え~東山魁夷さんはポピュラーすぎるよ~という方も
いるかもしれませんが、
実物の画を前にすれば、そんな先入観は吹っ飛びます。
粛然としつつ、意外にも画面には荒涼感さえ漂います。
それでいて、瑞々しく、色あざやか。
筆致は、繊細でありながら、これもどこか荒々しく、勢いがあり。
なんとも不思議な、
そして、限りなく魅力的な画家さんであると、思うのです。
東山魁夷さんをここで取り上げましたのは、実は画伯さん、
書物との関わりもとても深い御方なのです。
本の装丁の仕事を沢山なさっています。
ご自身で本を作ってもおられますし。
「え~? ほんやさんン~?」
本屋さんではありませんよ。
装丁のお仕事については、
有名画家さんが本の装丁をするのは珍しいことではなく、
例を挙げれば、
鏑木清方さんは泉鏡花さんの御本の装丁をしていますね。
東山画伯も、川端康成さんの本の装丁をしたり、
週刊誌の表紙画も描きました。
しかし、何よりも素晴らしいのが、
東山さん御自身が作った、殆ど美術品のような或る御本です。
「ふつうのほん、じゃない、のでスか?」
東山さん著の文庫本や、画集などとは、まったく違うのです。
丸ごと一冊が絵画作品、
絵が本になった――
とでも言いましょうか。
ずっと以前に、たしか限定千部(もっと少なかったかも?)
程度で発行された大判の御本、なのです。
題名は、
『 古き町にて 』
であったと思います。
この御作、現在では、ほぼ流通してないので
(完全なコレクターズアイテム、手離す人はいないようです)
滅多にお目にかかれません。
でも、もしも!
展覧会場などで展示してあるのを発見した時は、
どうか愛書家の皆さま、
目を皿にしてください!
こんなきれいな本があるのか!
そう驚かれる筈です。
西洋の写本や稀本とは異なる、
可憐な、なんとも愛らしい御本です。
絶対に、お見逃しのなきように。
* * * * * * * * * * * * * * * *
「ネーさ、そのごほん、ほしいのでスか?
じゃ、かっちゃえばいい、でスよ♪」
欲しいんだけど、すっごく欲しいんだけど、
売っていないんです。
もし売っていたとしても、いったい幾らすることか。
高いだろうなあ。
五十万円は下らない、かも……もっと、かな?
「え…………えエ~ッ????」
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