テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ その歌声、銀河に響け! ~

2024-12-06 22:03:36 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 いざッ、わァ~ぷゥッ!!」

「がるる!ぐるるがるるるるぐる!」(←訳:虎です!前方に所属不明の艦が!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 何が起こるか分からない深宇宙……

 今日もまた、そこでは《?》な現象が観測されようとしています。

 さあ、夜空の彼方へ思い馳せながら、

 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― デシベル・ジョーンズの銀河オペラ ――

 

 

 著者はキャサリン・M・ヴァレンテさん、

 原著は2018年に、画像の日本語版は2024年7月に発行されました。

 英語原題は『SPEACE OPERA』、

 題名の『銀河』には『スペース』とルビが振ってありますよ。

 

「ひょうしォ、にぎやかァでス!」

「ぐるるるるがるる~!」(←訳:カラフルで良いね~!)

 

 本屋さんでも一際目立つ、

 jyariさんの派手ハデなイラストの表紙を捲ってみると、

 そこは、現代の地球で、或る日――

 

 エイリアンが襲来しました。

 

「ふァ?」

「が……るるるっ??」

 

 エスカと名乗るエイリアン氏は、

 全人類に、

 ええ、どこかの国の大統領だとか首相とか

 個人を相手にではなく、

 全人類に通達しました。

 

 《喜べ、人類よ!

  きみたちは銀河系一熱いナイトスポットに

  招待されたぞ!》

 

「……あのうゥ~?」

「ぐるがるるるるぐる!」(←訳:意味わかんないです!)

 

 突如出現したエイリアンに話しかけられ、

 パニックを起こしかけた人類でしたが、

 エスカさんとの会話を重ねて、

 少しずつ事態が判明してきます。

 つまり――

 

  人類に本物の知性があるかどうか、テストをする。

  テストの方法は、

  銀河系の知的種族が皆参加している

  『メタ銀河系グランプリ』で

  種族の代表が1曲歌うこと。

 

 審査結果が最下位でなければ、

 

  OK!人類の勝利だ!

  知覚力があると認めてやるぜ!

 

 となりますが、

 もしも、もしも最下位になってしまうと……

 

「どッ、どうなりィまスかッ??」

「がるるぅぐるるるるるぅ!」(←訳:止めてぇ聞きたくないぃ!)

 

 最下位になると。

 

  人類は知覚力なしと認定、

  よって、存在を抹消。

 

 だそうです。

 

「あうゥ~…」

「ぐるる~…」

 

 どうする人類。

 いや、どうするもそうするもありません、

 滅亡したくなければ、代表を選んで、

 グランプリ大会へ送り込まねば。

 

 しかし、

 エスカ氏が作成した

 候補者リストがトンデモなくて、

 最終的に選出された候補者さんも

 輪をかけてトンデモなくて……

 

 彼が、人類代表?

 

「もうゥだめだァ~…!」

「がるるぐるるるぅるるる~…」(←訳:地球は消されちゃうんだ~…)

 

 地球の運命を懸けて、

 歌うはデシベル・ジョーンズさん。

 自称”グラムロッカー”のジョーンズさんは、

 人類を救えるのか。

 

 20世紀SFの伝説的傑作

 『銀河ヒッチハイクガイド』を彷彿とさせる

 規格外のエンタSF作品は、

 クセの強さにクラクラさせられますが、

 ルールや常識をブチ飛ばす面白さ!

 全活字マニアの皆さま、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

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