「こんにちわッ、テディちゃでス!
もふふゥ! かッちゃいィましたでスゥ!」
「がるる!ぐるがるるる~!」(←訳:虎です!決断しました~!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、買ってしまいました、掃除機を。
スティック型のサイクロン式から紙パック式掃除機へ、買替えです。
配達されてくる日をウキウキと待ちながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― シャーロック・ホームズの世界大図鑑 ――
著者はアンドルー・ライセットさん、
原著は2023年に、画像の日本語版は2024年10月に発行されました。
英語原題は『THE WORLDS OF SHERLOCK HOLMES』、
ずしんと重た~い大判の”図鑑”です。
「なつかしのォ、ろんどんッ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:蒸気機関の時代!)
我らが名探偵シャーロック・ホームズさんが
『緋色の研究』でデビューしたのは1887年(翌年に単行本化)、
短篇集『シャーロック・ホームズの冒険』が
出版されたのは1892年の出来事でした。
この御本では、
ホームズさんを主人公とする作品や
雑誌『ストランドマガジン』や
書籍に掲載された挿絵作品、
演劇や映画、TVドラマ化された作品の画像など、
《ホームズもの》のさまざまなデータと、
作家コナン・ドイル卿の生涯が紹介されています。
《ホームズもの》のパートでは……
うわ、これは凄いわね!
「はじめてェみましたでス!」
「がるる……!」(←訳:地図だ……!)
本文16~17ページにかけて収録されているのは、
1895年に制作されたロンドンの地図なのですが、
ロンドンの中心部はもちろん、
宮殿やグリニッジなどの要所、
海軍が使用する港湾といった重要施設まで
詳しく載っています……
まるでGoogleMapの原型のようね。
そして、この巨大な都市を舞台に、
ホームズさんは犯罪者と戦い、
ドイルさんも変容する社会と
対峙することになった、と。
「でんぽいからァ、でんわにィ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:馬車から車へ!)
技術が進み、
より複雑化してゆく社会。
ドイルさん自身は、しかし、
どちらかというと、のんびりと牧歌的な、
犯罪捜査などとは縁のない世界を
描きたかったようです。
中世の騎士物語や、
歴史小説。
そこは、名誉を重んじる騎士たちの世界。
弱き者は強き者によって守られる。
策を弄した者は、結局は破滅する。
高潔な者は、救済を得る。
ドイルさんの騎士物語は、
19世紀後半の混沌とは相容れなかったのでしょうか、
売れ行きは良くなかったと伝えられています。
ていうか、
ホームズさんの探偵物語が
あまりにも売れ過ぎちゃったのよねえ。
「どんまいィでス、どいるさんッ!」
「がるるるる~!」(←訳:泣かないで~!)
ドイルさんの思いをよそに、
一人歩きする《名探偵》像。
おそらくは、この先――22世紀までも?
近代史好きな方々、
図版資料が豊富ですので
ヴィクトリア朝のカルチャーが好きな方々にも
おすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね♪
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