テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 樹と花に憩う ~

2024-12-09 22:03:55 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふわわァ~…あとォいちわッ!」

「がるる!ぐるがるる~??」(←訳:虎です!次でお終い~??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 大河ドラマ『光る君へ』は、次回いよいよ最終話となりました。

 藤式部&道長ペアともうお別れなのか……と感慨に耽りつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 植物園へようこそ ――

 

 

 編著者は国立科学博物館 筑波実験植物園の皆さん、

 2024年5月に発行されました。

 『たくさんの!できっと・もっと好きになる』と副題が付されています。

 

「あはァ! しょくぶつえんッ!」

「ぐるるがるるるる~!」(←訳:歴史があるんです~!)

 

 植物園の歴史は、中世に遡ります。

 西欧では、教会の施設=修道院を中心に

 有用植物を栽培する薬草園が造られ、

 そこから品種改良、収集、

 栽培技術の向上へと進んで行きました。

 

 日本でも、茶などの有用植物が大陸から輸入され、

 栽培が始まって……と、経緯はよく似ています。

 ちなみに、

 織田信長公は伊吹山に薬草園を造っていた、

 と伝えられていますから、

 洋の東西を問わず、施政者にとっても

 植物/薬草園は重要な施設だったんですね。

 

 そして、現在。

 国立科学博物館に附属する

 筑波実験植物園が開園したのは、1983年……ですが。

 

 植物園開設の準備は、

 その10年前の、1973年から始まっていたのでした。

 

「じゅんびにィ、じゅうゥねんッ?」

「がるっるぅるぐるる!」(←訳:大ミッションだねえ!)

 

 この御本では、

 

 1『植物園ってどんなところ?』

 2『植物園の歩き方ー多様性にどっぷりつかろう』

 3『植物を集める』

 4『植物を育てる』

 5『植物を調べる』

 6『植物を守る』

 7『植物園を未来へつなぐ』

 

 という7つのパートに分けて、

 植物園の活動が紹介されています。

 

「いッちばんッ、はらはらァしたのはァ~…」

「ぐるる~!」(←訳:集める~!)

 

 植物園をさまざまな植物たちで満たすべく、

 収集の任に当たるのは

 分類学者さんたちです。

 

 世界中あらゆるところへ調査に出かけて、

 研究対象の植物標本を採集する、

 保存のための標本を作製する、

 或いは、

 生きた植物を採取栽培して調査する。

 

 動物園で動物たちを飼育するのが

 簡単そうに見えて難しいことであるように、

 植物の採集と栽培も、

 えー、なんと申しましょうか……。

 

「すりるゥ!」

「がるるるる!」(←訳:サスペンス!)

 

 海外の、国内の、

 ”現場”まで出掛けていって、

 目当ての植物を無事に持ち帰ってくるとは、すなわち。

 

 高山植物を採るためには、山を登り。

 水草を採るために完全装備で水に潜り。

 荒れた海で小船に揺られてビショぬれになり。

 

 ……分類学者さんって、ほぼインディ・ジョーンズ?

 

「たいりょくゥ、だいじィなのでスゥ!」

「ぐるるがるるるる!」(←訳:頑丈なメンタルも!)

 

 そうして採集した植物を、

 植物園に移植して、育てて、守って、

 次代へ未来へと手渡してゆく。

 

 全体にあっさりと、

 各パートとも短めにまとめられていますが、

 もっと詳しく知りたい!読みたい!

 と思わせてくれるユニークな植物園ガイドは、

 植物や園芸好きな方々におすすめですよ。

 

 巻末には、

 筑波実験植物園の研究員さんが推奨する

 国内外の植物園のリストも掲載されているので、

 ぜひ、活用してみてくださいね♪

 

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