「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふわわァ~…あとォいちわッ!」
「がるる!ぐるがるる~??」(←訳:虎です!次でお終い~??)
こんにちは、ネーさです。
大河ドラマ『光る君へ』は、次回いよいよ最終話となりました。
藤式部&道長ペアともうお別れなのか……と感慨に耽りつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 植物園へようこそ ――
編著者は国立科学博物館 筑波実験植物園の皆さん、
2024年5月に発行されました。
『たくさんの!できっと・もっと好きになる』と副題が付されています。
「あはァ! しょくぶつえんッ!」
「ぐるるがるるるる~!」(←訳:歴史があるんです~!)
植物園の歴史は、中世に遡ります。
西欧では、教会の施設=修道院を中心に
有用植物を栽培する薬草園が造られ、
そこから品種改良、収集、
栽培技術の向上へと進んで行きました。
日本でも、茶などの有用植物が大陸から輸入され、
栽培が始まって……と、経緯はよく似ています。
ちなみに、
織田信長公は伊吹山に薬草園を造っていた、
と伝えられていますから、
洋の東西を問わず、施政者にとっても
植物/薬草園は重要な施設だったんですね。
そして、現在。
国立科学博物館に附属する
筑波実験植物園が開園したのは、1983年……ですが。
植物園開設の準備は、
その10年前の、1973年から始まっていたのでした。
「じゅんびにィ、じゅうゥねんッ?」
「がるっるぅるぐるる!」(←訳:大ミッションだねえ!)
この御本では、
1『植物園ってどんなところ?』
2『植物園の歩き方ー多様性にどっぷりつかろう』
3『植物を集める』
4『植物を育てる』
5『植物を調べる』
6『植物を守る』
7『植物園を未来へつなぐ』
という7つのパートに分けて、
植物園の活動が紹介されています。
「いッちばんッ、はらはらァしたのはァ~…」
「ぐるる~!」(←訳:集める~!)
植物園をさまざまな植物たちで満たすべく、
収集の任に当たるのは
分類学者さんたちです。
世界中あらゆるところへ調査に出かけて、
研究対象の植物標本を採集する、
保存のための標本を作製する、
或いは、
生きた植物を採取栽培して調査する。
動物園で動物たちを飼育するのが
簡単そうに見えて難しいことであるように、
植物の採集と栽培も、
えー、なんと申しましょうか……。
「すりるゥ!」
「がるるるる!」(←訳:サスペンス!)
海外の、国内の、
”現場”まで出掛けていって、
目当ての植物を無事に持ち帰ってくるとは、すなわち。
高山植物を採るためには、山を登り。
水草を採るために完全装備で水に潜り。
荒れた海で小船に揺られてビショぬれになり。
……分類学者さんって、ほぼインディ・ジョーンズ?
「たいりょくゥ、だいじィなのでスゥ!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:頑丈なメンタルも!)
そうして採集した植物を、
植物園に移植して、育てて、守って、
次代へ未来へと手渡してゆく。
全体にあっさりと、
各パートとも短めにまとめられていますが、
もっと詳しく知りたい!読みたい!
と思わせてくれるユニークな植物園ガイドは、
植物や園芸好きな方々におすすめですよ。
巻末には、
筑波実験植物園の研究員さんが推奨する
国内外の植物園のリストも掲載されているので、
ぜひ、活用してみてくださいね♪
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