「こんにちわッ、テディちゃでス!
♪るる~♪ごがつのォ~♪いたりあァ~かいがんッ♪」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!海がきれい!)
こんにちは、ネーさです。
ジロ・ディ・イタリア2015の映像に映っているのは
初夏のイタリア絶景海岸線♪♪
たっぷり目の保養をしたら、
さあ、今度は読書欲を満たすべく、
こちらの伝記作品を、どうぞ~!
―― 東芝の祖 からくり儀右衛門 ――
著者は林洋海(はやし・ひろみ)さん、2014年10月に発行されました。
『日本の発明王 田中久重伝』と副題が付されています。
「からくりッてェ、いうとォ~…」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:テケテンテケテン?)
テケテン、テンテケテン、と
お囃子の拍子に合わせて動く自動人形。
歴史ある寺社さんのお祭りでは
山車の上でからくり人形がお芝居する、ということもありますね。
この御本の主人公――
田中久重(たなか・ひさしげ)さんは、
古今無双の《からくり職人》さんでした。
江戸末期きっての、
いえ、おそらくは日本の歴史上でもトップ3に入る、
からくり人形作家!
「ゆみやをォ、びゅんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:文字も書く!)
《からくり儀右衛門(ぎえもん)》
《東洋のエジソン》
とも称された田中近江久重さん(1799~1881)は、
江戸期の寛永11年~明治14年にかけての、
まさに激変する時代の只中を、
自身の“創造力”を武器に生き、
駆け抜けた人物です。
田中製造所、現在の株式会社東芝の祖である《儀右衛門》さんは
筑後久留米藩の、名のある……
「おぶけさまッ?」
「ぐるるる?」(←訳:豪商の子?)
さぞや恵まれた家の、
英才教育を受けて育ったお子さんかと思ってしまうんですけれど、
お父さんの職業は
べっ甲細工師さん。
お父さんの弥右衛門さんは
とても腕の良い職人として有名だったそうです。
「あはァ! しょくにんさんッ!」
「がるるる!」(←訳:共通項だ!)
べっ甲細工の職人と、
からくり職人。
似ているようで、実は共通項は、ごくわずか。
というのも、《からくり儀右衛門》さんのからくりは、
ほぼ独学によるものだったのです。
貸本屋で見つけた『機巧図彙(からくりずい)』なる本が、
田中さんの制作の源でした。
時計の内部機構を表した世界初の、
からくり人形の分解図や制作過程までもが
詳述されている書物。
少年であった田中さんが
その書物を参考に造り出したのは、
しかし、
誰も見たことがないような、
つまりは本家である『機巧図彙』も超えてしまうような、
驚愕のからくりの数々。
「でんせつゥ、でスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:重要文化財!)
少年の日々から、
からくり興行師、
さらに発明家として名を成すまで、
そして会社を興す明治の時代。
伝記、ではありますが、
武士ではないひとりの人間が江戸-維新-明治を生きた記録、
とも捉えられます。
「だいこんらんのォ、じだいィでス!」
「がるぐるるっる!」(←訳:でも乗り切った!)
“知恵”を灯火に、荒波を越えてゆく意気と意志。
時代小説マニアさんには特におすすめの作品です。
著者・林さんに拍手しつつ、
ぜひ、一読を。
♪るる~♪ごがつのォ~♪いたりあァ~かいがんッ♪」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!海がきれい!)
こんにちは、ネーさです。
ジロ・ディ・イタリア2015の映像に映っているのは
初夏のイタリア絶景海岸線♪♪
たっぷり目の保養をしたら、
さあ、今度は読書欲を満たすべく、
こちらの伝記作品を、どうぞ~!
―― 東芝の祖 からくり儀右衛門 ――
著者は林洋海(はやし・ひろみ)さん、2014年10月に発行されました。
『日本の発明王 田中久重伝』と副題が付されています。
「からくりッてェ、いうとォ~…」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:テケテンテケテン?)
テケテン、テンテケテン、と
お囃子の拍子に合わせて動く自動人形。
歴史ある寺社さんのお祭りでは
山車の上でからくり人形がお芝居する、ということもありますね。
この御本の主人公――
田中久重(たなか・ひさしげ)さんは、
古今無双の《からくり職人》さんでした。
江戸末期きっての、
いえ、おそらくは日本の歴史上でもトップ3に入る、
からくり人形作家!
「ゆみやをォ、びゅんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:文字も書く!)
《からくり儀右衛門(ぎえもん)》
《東洋のエジソン》
とも称された田中近江久重さん(1799~1881)は、
江戸期の寛永11年~明治14年にかけての、
まさに激変する時代の只中を、
自身の“創造力”を武器に生き、
駆け抜けた人物です。
田中製造所、現在の株式会社東芝の祖である《儀右衛門》さんは
筑後久留米藩の、名のある……
「おぶけさまッ?」
「ぐるるる?」(←訳:豪商の子?)
さぞや恵まれた家の、
英才教育を受けて育ったお子さんかと思ってしまうんですけれど、
お父さんの職業は
べっ甲細工師さん。
お父さんの弥右衛門さんは
とても腕の良い職人として有名だったそうです。
「あはァ! しょくにんさんッ!」
「がるるる!」(←訳:共通項だ!)
べっ甲細工の職人と、
からくり職人。
似ているようで、実は共通項は、ごくわずか。
というのも、《からくり儀右衛門》さんのからくりは、
ほぼ独学によるものだったのです。
貸本屋で見つけた『機巧図彙(からくりずい)』なる本が、
田中さんの制作の源でした。
時計の内部機構を表した世界初の、
からくり人形の分解図や制作過程までもが
詳述されている書物。
少年であった田中さんが
その書物を参考に造り出したのは、
しかし、
誰も見たことがないような、
つまりは本家である『機巧図彙』も超えてしまうような、
驚愕のからくりの数々。
「でんせつゥ、でスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:重要文化財!)
少年の日々から、
からくり興行師、
さらに発明家として名を成すまで、
そして会社を興す明治の時代。
伝記、ではありますが、
武士ではないひとりの人間が江戸-維新-明治を生きた記録、
とも捉えられます。
「だいこんらんのォ、じだいィでス!」
「がるぐるるっる!」(←訳:でも乗り切った!)
“知恵”を灯火に、荒波を越えてゆく意気と意志。
時代小説マニアさんには特におすすめの作品です。
著者・林さんに拍手しつつ、
ぜひ、一読を。
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