テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ゆびさきの星 ~

2024-12-08 22:03:50 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 さッ、さささッ、さむゥ~ッ!」

「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!急に真冬だ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 12月らしい寒さに悲鳴をあげ、

 熱々のチャイティーで温まったら、

 さあ、日曜日の読書タイムですよ。

 本日は、いま話題の、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― ゆびさきに魔法 ――

 

 

 著者は三浦しをん(みうら・しをん)さん、

 2024年11月に発行されました。

 月刊誌『文藝春秋』に連載されていた作品が、

 ついに書籍化されて、めでた~い!

 

「もうゥひとつゥ、めでたァ~いィのでスゥ!」

「ぐるるるるがる~!」(←訳:祝ネイル賞受賞~!)

 

 ええ、書籍の刊行とタイミングを合わせるように

 三浦さんへ贈られたのは、

 《ネイルオブザイヤー2024》賞!

 

 ”ネイルをこよなく愛し、

 ネイルの素晴らしさを伝える”各界の著名人さんを

 表彰する賞です。

 

「ぱちぱちぱちィ~!」

「がるるるるぐるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 

 かねてからの、三浦さんの《ネイル愛》。

 

 その愛が、手足を得て、

 ヒトの姿になって歩き出したら……

 

 ネイリストの、

 月島美佐(つきしま・みさ)さんが生まれました。

 

 東京の私鉄沿線、弥生新町(やよいしんまち)駅前の、

 富士見(ふじみ)商店街にある

 ネイルサロン『月と星』の店長さんです。

 

 といっても、

 『月と星』で働いているのは、

 月島さんひとりだけ、なんですけど。

 

「むむッ? ちゃんとォ~たべてェまスかァ?」

「ぐるるがるぐるる?」(←訳:お疲れ気味ですね?)

 

 ネイルサロン『月と星』は、なかなかの人気店。

 営業日は予約でほぼ埋まっていて、

 お店でたったひとりのネイリストである月島さんが

 食事休憩を取るのも難しいほどで、

 お客さまがいない時間は、

 器具のメンテナンス、ネイル用品の補充、

 店内の掃除……と、

 完全にワンオペ状態です。

 

 相棒が欲しい――

 

 日々の充実ぶりに満足しながらも、

 月島さんは思うのです。

 お店のガラス戸に貼ってある『ネイリスト募集』の紙を、

 もうひと回り大きくしようかしら、とも。

 

 すると、ある春の日……?

 

「だれかがァ、さわいでるゥ?」

「がるぐるる~?」(←訳:何事ですか~?)

 

 店先で騒ぐ声がして、

 様子を見に行った月島さんが出会ったのは。

 

 お隣りの居酒屋『あと一杯』の店長さんと、

 二十代前半らしい女性。

 

 居酒屋の店長さんと女性は、

 ひどい巻き爪でつらいのなら病院へ!

 いや病院なんかゴメンだ!

 と言い争っています。

 

 ネイル=爪のプロである月島さんは、

 二人の諍いを仲裁し、

 その結果――

 

「ここでェ、はたらきたいィんでスゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:お願いします!)

 

 大沢星絵(おおさわ・ほしえ)さんは、

 ネイリスト検定2級の持ち主。

 

 ここで働かせてほしいんです、という彼女を、

 月島さんはは採用してみることにしました。

 技術は未熟だけれども、

 センスがいい……!

 

「おおォ、またしてもォ、ぱちぱちぱちィ!」

「がるるる~!」(←訳:おめでと~!)

 

 月島さんと、大沢さん。

 さながら師ヨーダと、

 弟子ルーク・スカイウォーカーのごとく、

 ネイルへの愛を胸に

 はるかな銀河世界を旅してゆくふたり。

 

 地道な修行と、

 きらびやかな星々の輝きを、

 艶やかに語る三浦さんの筆は盤石です。

 小説の面白さ愉しさをムギュっと詰めた

 スペシャルにエンタな一冊で、

 笑顔の年末年始になってくださいね~♪

 

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