「こんにちわッ、テディちゃでス!
さッ、さささッ、さむゥ~ッ!」
「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!急に真冬だ~!)
こんにちは、ネーさです。
12月らしい寒さに悲鳴をあげ、
熱々のチャイティーで温まったら、
さあ、日曜日の読書タイムですよ。
本日は、いま話題の、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ゆびさきに魔法 ――
著者は三浦しをん(みうら・しをん)さん、
2024年11月に発行されました。
月刊誌『文藝春秋』に連載されていた作品が、
ついに書籍化されて、めでた~い!
「もうゥひとつゥ、めでたァ~いィのでスゥ!」
「ぐるるるるがる~!」(←訳:祝ネイル賞受賞~!)
ええ、書籍の刊行とタイミングを合わせるように
三浦さんへ贈られたのは、
《ネイルオブザイヤー2024》賞!
”ネイルをこよなく愛し、
ネイルの素晴らしさを伝える”各界の著名人さんを
表彰する賞です。
「ぱちぱちぱちィ~!」
「がるるるるぐるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)
かねてからの、三浦さんの《ネイル愛》。
その愛が、手足を得て、
ヒトの姿になって歩き出したら……
ネイリストの、
月島美佐(つきしま・みさ)さんが生まれました。
東京の私鉄沿線、弥生新町(やよいしんまち)駅前の、
富士見(ふじみ)商店街にある
ネイルサロン『月と星』の店長さんです。
といっても、
『月と星』で働いているのは、
月島さんひとりだけ、なんですけど。
「むむッ? ちゃんとォ~たべてェまスかァ?」
「ぐるるがるぐるる?」(←訳:お疲れ気味ですね?)
ネイルサロン『月と星』は、なかなかの人気店。
営業日は予約でほぼ埋まっていて、
お店でたったひとりのネイリストである月島さんが
食事休憩を取るのも難しいほどで、
お客さまがいない時間は、
器具のメンテナンス、ネイル用品の補充、
店内の掃除……と、
完全にワンオペ状態です。
相棒が欲しい――
日々の充実ぶりに満足しながらも、
月島さんは思うのです。
お店のガラス戸に貼ってある『ネイリスト募集』の紙を、
もうひと回り大きくしようかしら、とも。
すると、ある春の日……?
「だれかがァ、さわいでるゥ?」
「がるぐるる~?」(←訳:何事ですか~?)
店先で騒ぐ声がして、
様子を見に行った月島さんが出会ったのは。
お隣りの居酒屋『あと一杯』の店長さんと、
二十代前半らしい女性。
居酒屋の店長さんと女性は、
ひどい巻き爪でつらいのなら病院へ!
いや病院なんかゴメンだ!
と言い争っています。
ネイル=爪のプロである月島さんは、
二人の諍いを仲裁し、
その結果――
「ここでェ、はたらきたいィんでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:お願いします!)
大沢星絵(おおさわ・ほしえ)さんは、
ネイリスト検定2級の持ち主。
ここで働かせてほしいんです、という彼女を、
月島さんはは採用してみることにしました。
技術は未熟だけれども、
センスがいい……!
「おおォ、またしてもォ、ぱちぱちぱちィ!」
「がるるる~!」(←訳:おめでと~!)
月島さんと、大沢さん。
さながら師ヨーダと、
弟子ルーク・スカイウォーカーのごとく、
ネイルへの愛を胸に
はるかな銀河世界を旅してゆくふたり。
地道な修行と、
きらびやかな星々の輝きを、
艶やかに語る三浦さんの筆は盤石です。
小説の面白さ愉しさをムギュっと詰めた
スペシャルにエンタな一冊で、
笑顔の年末年始になってくださいね~♪
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