テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

非常手段?なミステリ!

2009-07-17 22:09:19 | ブックス
「……むむゥ~、とりゃッ! ふりゃッ!」

 テディちゃ、何事です? またドラゴンへの道の真似ですか?

「ちがうゥでスゥ、ネーさ!
 これはァ、ちょうのうりょくのォ、じッけんッ、なのでスゥ!」

 ははあ、もしや、この御本の影響でしょうか。
 では、皆さまにも御紹介いたしましょうね。
 さあさあ、こちらを、どうぞ~!


          
           ―― 念写探偵 加賀美鏡介 ――


 
 著者は楠木誠一郎さん、’09年6月に発行されました。
 『The thought photography detective Kyosuke Kagami』と
 英題名が付されています。

「むゥ~んッ、むゥ~んッ、とりゃりゃッ!」

 ……えーと、つまり、テディちゃは念写の実験中、なのね?

「ふゥ~、なかなかァ、むずかしィのでスよゥ~」

 議論を呼ぶ話題ですものね、
 超能力、超常現象……嘘か、まことか、
 決着はつきそうにありません。
 この物語の中でも、
 登場人物さんたちは半信半疑です。

 推理作家の百目鬼仁(どうめき・ひとし)さんは
 友人の加賀美鏡介さんが営む
 中古のライカカメラ専門店を訪ねました。
 次作では変わったキャラの探偵さんを!
 と編集者さんに言われて思い浮かべたのが
 旧友の加賀美さんだったのです。
 
「へんてこォ、きゃらッ、でスかッ?」

 変人カメラ屋さんと推理作家さんが
 他愛ないお喋りに興じているところへ、
 お店の自動ドアが開いてお客さまが。
 
「いらッしゃいませェ~♪」

 ……残念だわ、テディちゃ、
 彼らはカメラを買いに来たお客さまではなかったんです。
 掲げて見せたのは、警察官の身分証。
 或る事件を捜査中の刑事さん、だったのでした。

 成行きから捜査に係わることになった
 百目鬼さんと加賀美さん。
 カメラに関する知識や情報を足がかりに
 犯人像を組み立ててゆきますが、
 真相は別の方向へリンクし始めます。
 遙かな昔の、大きな謎に――

「でばんでスッ!
 ちょうのうりょくのォ、でばんでスよゥ!」

 この御本の読みどころは、
 物語中盤以降に強まる歴史ミステリの展開です。
 そこに、念写がどう絡むのか……?
 読んでからの、お楽しみ~!

「むむゥ~ッ、とりゃりゃりゃゥ~!」

 テディちゃ、結末を念写しようとしてもムダですわよ。

「ぬゥ~、むねんでェござるゥゥ~ッ」
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