「こんにちわッ、テディちゃでス!
あはァ! こうようゥ、すすんできましたでスゥ」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!冬近し~)
こんにちは、ネーさです。
夏物をしまって、秋物を出したばかりだというのに、
今度は冬物を揃えねば、と衣替えにバタバタしながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 京都 ものがたりの道 ――
著者は彬子女王(あきこ じょおう)さま、
単行本は2016年に、
画像の新装版は202年7月に発行されました。
『Kyoto Looking for Time Capsules on the Streets』
と英語題名が付されています。
以前にご紹介しました『赤と青のガウン』は、
オックスフォード大学マートンカレッジ留学と
博士号取得の論文作成が背景にあったためか、
ごくシリアスな”学問記”の趣きが感じられました……が、
こちらの御本は、
すこぉし肩の力を抜いての、
《京都の道》をテーマにしたエッセイ集、
というようなスタイルですね。
「おすまいはァ、きょうとォ?」
「ぐるるるがるる?」(←訳:お引越ししたの?)
東京生まれ東京育ちの彬子女王さま、
現在は、京都産業大学日本文化研究所特別教授の任にも
就いておられます。
そこで、京都のお家から、
仕事場である大学へ、
授業がある日は、てくてく、と。
「えッ? てくてくゥ?」
「がるる?」(←訳:お車は?)
ええ、私ネーさもそこに驚かされました。
彬子女王さまは、お車を使わず、歩くのです。
もしくは、バス――
京都の市民さんや観光客さんを乗せて
京都の市街を当たり前に走っている
あのバスに乗って、
職場へ、お寺社さんへと向かいます。
「ふわァ~…」
「ぐっるるがる~…」(←訳:ビックリです~…)
てくてく歩きながら、
バス停でバスを待ちながら、
目に留まるのは、
京都の道、
道が作る街角、
そこに暮らす人びと。
古い建築や記念碑、
碑さえ残っていないけれど
かつて確かにその場所で起こった事象を視、
花影に憩い、
パン屋さんで舌鼓を打つ――
「おゥ、ぱんやさんッ♫」
「がるるぐるるがるるる~!」(←訳:京都のパンは良いよね~!)
京の町のみが持ち得る、歴史の転換点。
郊外の古刹の、静かな境内。
そういった場所をめぐる
彬子女王さまの小さな旅には、
いつも”相棒”さんが付き添っています。
側衞と呼ばれる
皇宮警察の護衛官さんと、
京都府警所属の護衛官さん。
警護のプロフェッショナルさんたちは、
私たち一般市民とは接点もなさそうに見えて、
実は……?
「にんげんッぽくッてェ~」
「ぐるる!」(←訳:親近感!)
京都の賑やかな街角を、
コロナ禍で人影も消えた通りも、
等しくしっかりと見詰め、
頼もしい護衛官さんたちへの
感謝の思いも語られる一冊は、
全活字マニアさんにおすすめですよ。
秋の、いえ、初冬の京都を想像しながら、
ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪
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