テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 古都を歩けば ~

2024-11-08 22:03:50 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あはァ! こうようゥ、すすんできましたでスゥ」

「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!冬近し~)

 

 こんにちは、ネーさです。

 夏物をしまって、秋物を出したばかりだというのに、

 今度は冬物を揃えねば、と衣替えにバタバタしながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 京都 ものがたりの道 ――

 

 

 著者は彬子女王(あきこ じょおう)さま、

 単行本は2016年に、

 画像の新装版は202年7月に発行されました。

 『Kyoto Looking for Time Capsules on the Streets』

 と英語題名が付されています。

 

 以前にご紹介しました『赤と青のガウン』は、

 オックスフォード大学マートンカレッジ留学と

 博士号取得の論文作成が背景にあったためか、

 ごくシリアスな”学問記”の趣きが感じられました……が、

 こちらの御本は、

 すこぉし肩の力を抜いての、

 《京都の道》をテーマにしたエッセイ集、

 というようなスタイルですね。

 

「おすまいはァ、きょうとォ?」

「ぐるるるがるる?」(←訳:お引越ししたの?)

 

 東京生まれ東京育ちの彬子女王さま、

 現在は、京都産業大学日本文化研究所特別教授の任にも

 就いておられます。

 

 そこで、京都のお家から、

 仕事場である大学へ、

 授業がある日は、てくてく、と。

 

「えッ? てくてくゥ?」

「がるる?」(←訳:お車は?)

 

 ええ、私ネーさもそこに驚かされました。

 

 彬子女王さまは、お車を使わず、歩くのです。

 もしくは、バス――

 京都の市民さんや観光客さんを乗せて

 京都の市街を当たり前に走っている

 あのバスに乗って、

 職場へ、お寺社さんへと向かいます。

 

「ふわァ~…」

「ぐっるるがる~…」(←訳:ビックリです~…)

 

 てくてく歩きながら、

 バス停でバスを待ちながら、

 目に留まるのは、

 京都の道、

 道が作る街角、

 そこに暮らす人びと。

 

 古い建築や記念碑、

 碑さえ残っていないけれど

 かつて確かにその場所で起こった事象を視、

 花影に憩い、

 パン屋さんで舌鼓を打つ――

 

「おゥ、ぱんやさんッ♫」

「がるるぐるるがるるる~!」(←訳:京都のパンは良いよね~!)

 

 京の町のみが持ち得る、歴史の転換点。

 郊外の古刹の、静かな境内。

 

 そういった場所をめぐる

 彬子女王さまの小さな旅には、

 いつも”相棒”さんが付き添っています。

 

 側衞と呼ばれる

 皇宮警察の護衛官さんと、

 京都府警所属の護衛官さん。

 

 警護のプロフェッショナルさんたちは、

 私たち一般市民とは接点もなさそうに見えて、

 実は……?

 

「にんげんッぽくッてェ~」

「ぐるる!」(←訳:親近感!)

 

 京都の賑やかな街角を、

 コロナ禍で人影も消えた通りも、

 等しくしっかりと見詰め、

 頼もしい護衛官さんたちへの

 感謝の思いも語られる一冊は、

 全活字マニアさんにおすすめですよ。

 秋の、いえ、初冬の京都を想像しながら、

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

 

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