テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ はるかなる天竺への道 【後編】 ~

2009-07-15 22:20:19 | ブックス
「うゥわちょ~ッ! あちょちょうゥ~ッ!」

 テディちゃ、どうしたんですか、その奇声はっ!?

「あッ、ネーさ!
 これはァ、どらごんへのォみちィ!なのでスよゥ!」

 ……残念ながら、この物語に李大兄の出番はないようですよ。
 主役は、三蔵法師さまと孫悟空!そして八戒、沙悟浄に白馬くん!
 はいっ、前回の記事に続いて、本日もこちらを、どうぞ~!



            ―― 西遊記 3&4 ――


 
 著者は平岩弓枝さん、画像の文庫版は’09年4月に発行されました。
 唐から天竺へ、
 経典を求めての壮大な旅は、いよいよ佳境にさしかかります。

「ぶひィ!
 ぶたのォ、かいぶつゥ!」

 ブタ顔の『コマッタちゃん』八戒くんですね。
 おや? 八戒くん、なんだか、様子が変……?
 沙悟浄くんも、おかしいわ!
 ふたりとも、どんどん『コマッタちゃん』指数が減ってゆく……!
 
「わおッ!
 びッくりィのォ、へんしんッ、でスよゥ」

 いえ、驚くまでもないのかもしれませんね。
 旅路はごくのどか、と見えて、
 苦難困難の連続です。
 八戒くんとて、やる時はやらねば!
 いじけていたら、大事なお師匠さまが妖魔に食べられちゃう!

「きゃひゃァ! たすけなくッちゃ!」

 助けたり、助けられたり。
 さらわれたり、救い出したり。
 そんな旅の日々は、
 なんと14年にもなりました。

 てくてく、ぽこぽこ、のっしのっし。
 小さな一歩も、14年の歳月を重ねれば、
 天竺へ着かないでどういたしましょう。
 ついに、ああ、ついに、
 釈迦如来様のおわす霊山が見えてまいりましたが
 ……お目通りは、かなうのでしょうか?

「どきどきィしちゃうゥでスよッ!」

 世界に誇るべき日本の物語が『源氏』だとするならば、
 大陸文化が世界に誇るべきは『西遊記』でしょうか。
 『西遊記』原典を読みこなせる大陸の人々は幸せですね。

 そしてまた、
 この《古典》をいったんは分解し、
 きれいに洗い、風を当て、
 新たに仕立て直した
 平岩さんの『西遊記』を読むことが出来る私たちも、幸せです!
 映画やTVの印象から離れて、
 自由に、虚心に、
 NEW『西遊記』全4巻を、ぜひ!

「じゅうよねんはァ、あッ!というまッ!
 おもしろォすぎまスッ♪」

 なお、単行本と違って、こちらの文庫版では、
 蓬田やすひろさんのカラー口絵が各巻の巻頭を飾ります。
 目次ページ、各話にも挿絵が豊富ですから、
 視覚的にもとても楽しい『西遊記』!
 アート好きさんにも、おすすめです!

「ネーさ!
 テディちゃにィ、きんとうんッ、かッてくださいィ!」

 ネーさも欲しいけれど、あの雲は……非売品のようね。

「うえェ~~~んッ!」(←号泣!)
 
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2 コメント

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れんきゅうゥ♪ (テディちゃ)
2009-07-18 10:21:46
 ななまさま

 こめんとォ、ありがとうございまスゥ!
 ネーさ、いわくッ!

 『平岩さん版の西遊記、きっとお気に召しますよ!
  悟空ちゃんの優しさ、けなげさに、
  涙、涙……。
  まずは立ち読みからでも、ぜひ~♪』

 ……むむッ!
 さんれんきゅうッ?
 ネーさ、れんきゅうゥでスよゥ!
 あそびにィ、いきましょゥッ!

 『連休! 忘れてましたわ!
  じゃあ、本屋さんで新刊のチェックを』

 ちいィがうゥゥ~のでスゥゥゥ!
 むきゃうゥ!

 『ななまさま、どうぞ楽しいお休みを~♪』
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こんばんはっ (ななま)
2009-07-17 20:40:33
平岩弓枝さんというとちょっとご年配なイメージがあるのですが孫悟空ちゃんの可愛らしさに惹かれました♪文庫なら読んでみてもよいかなあ、、、
そしてネーさ、いよいよ大河原先生の個展スタート!ですねっ!対談会にも行ってみたいし、夢美術館はなかなか粋なはからいをなさいますよなあ、、、三連休お楽しみくださいまし♪
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