テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

カラーが楽しい《石の世界》!

2017-10-20 22:00:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いよいよォ、じゃぱんかッぷゥ!」
「がるる!ぐるがるるるるー!」(←訳:虎です!雨に負けないでー!)

 こんにちは、ネーさです。
 祝!アルベルト・コンタドールさん初来日!!
 ジロで、ツールで、ブエルタで優勝杯を掲げた
 世界的なロードレース選手さんが初来日して
 《ジャパンカップ2017》に参戦しますよ。
 開催地・宇都宮の周辺にお住まいの皆さま、
 ぜひレースを観戦してくださいね。
 さあ、ではここからは
 本日の読書タイムを、どうぞ~♪

  



        ―― 奇妙で美しい 石の世界 ――



 著者は山田英春(やまだ・ひではる)さん、2017年6月に発行されました。
 新書ではありますが、カラー図版が多数掲載されているこの御本、
 表紙のお写真も、はい、《石》です。

「ほわわァ? これがァ、いしィ、でスかッ??」
「ぐるがるるる~!」(←訳:石に見えない~!)

 抽象画かな?
 顕微鏡で覗いた何かの拡大図?
 などと思ってしまいそうなこのお写真は、
 まぎれもなく《石》です。

 私たちが身近で目にする、
 そこらへんに転がっている石コロとは、
 ちょっとどころか
 天と地ほどの違いを持つこのカラフルな《石》たちは、

 瑪瑙(めのう)
 ジャスパー
 孔雀石
 オパール

 といった、ほぼ宝石、のような鉱石や岩石です。

「あはァ!おぱーるゥ!」
「がるるる!」(←訳:美々しい!)

 《石》とは何なのか――

 御本の冒頭では、《石》という“謎”に光が当てられます。

   《石》は、鉱物と岩石に大きく二分される。

   鉱物は一定の化学組成をもった結晶質のもので、
   宝石と呼ばれるものの多くが鉱物に属している。

   岩石は細かい数種の鉱物の粒の集合したもので、
   火成岩、堆積岩、変成岩の三つに分類される。

「ふゥ~むゥ? こうぶつゥとォ、がんせきィ?」
「ぐっるるがるるる!」(←訳:どっちも面白そう!)

 著者・山田さんがこの御本で取り上げているのは、
 縞模様が鮮やかな瑪瑙(めのう)、
 瑪瑙の仲間に数えられることもある
 和学名を碧玉(へきぎょく)というジャスパー、
 青緑色のヴァリサイト、
 水色のトルコ石などです。

 敢えて定型的な表現をするならば、

  “自然が創り出した美”

 そんな言葉がふさわしい色と形と線の競演!

「はなやかなァ、ものッ!」
「がるるるるる!」(←訳:地味なものも!)

 こんなのアリ?と驚かされる《石》たちは、
 どんな国で見つかるのか、
 どんな場所で生成されるのか。
 どんな歴史を持っているのか。

 今もそこで見つけることが出来るのか?
 《石》にヒトの手が加えられることはあるのか?
 
 《石》たちとの出会い、
 《石》の産出地への旅行記も含め、
 山田さんの《石》博士ぶりは痛快です♪

「いしのォせかいィにもォ~」
「ぐるるがる!」(←訳:ドラマあり!)

 以前に拙ブログでも御紹介したコミック作品
 『七つ屋志のぶの宝石匣』ファンの方々におすすめの、
 そして自然史好きな活字マニアさんにも
 おすすめしたいカラフルな新書です。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪ 
 
 
コメント
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