テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

迷子の途上で。

2017-10-23 22:11:31 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ~…ぴんちィ、だッしゅつゥ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!泣きそうでした!)

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、御無事でしょうか。
 台風による豪雨で我が家のすぐ裏手の川は氾濫寸前……
 不安と心配の一夜を切り抜け、ぐったりしております。
 今後は秋らしいお天気が続いてくれることを願いながら、
 さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらのエンタな動物フィクション作品を、どうぞ~!

  



        ―― モモンガの件はおまかせを ――



 著者は似鳥鶏(にたとり・けい)さん、2017年5月に発行されました。
 『午後からはワニ日和』『ダチョウは軽車両に該当します』
 『迷いアルパカ拾いました』に続く
 人気の《楓ヶ丘動物園》シリーズの第四作となるこの御本は、
 やっぱりね~出るのよね~♪

「えェッ? おばけがッ?」
「ぐぅるるるー!」(←訳:じゃなくてー!)

 前回記事では、国立西洋美術館や東京文化会館など、
 上野のモダン建築についてお喋りしましたけど、
 もうひとつ、上野にある有名な場所といえば、
 はい、そうです、上野動物園!

 私ネーさ、最近は上野動物園のSNSを拝読していて、
 その面白さにお腹を抱えて笑うこともあります。
 おチビパンダちゃんをはじめ、
 ツチブタくん、ハシビロコウくん、
 サンショウウオちゃん、木曽馬くん、ゴリラの一家、
 アルマジロくん……
 
 同じように、楓ヶ丘動物園にも
 たくさんの種類の動物たちがるのですが、
 その中でも、最も珍しいのは。

「ふァいッ!(←スチャっと挙手!)
 テディちゃ、わかりィまスゥ!」
「がるる~」(←訳:答えは~)
「しいくいんッさんッ!」

 はい、正解~!
 
 楓ヶ丘動物園で最も珍奇な、
 他に類例を見ないものは――飼育員さん。

 この物語の語り手・桃本(もももと)くんこと通称『桃くん』、
 桃くんの同僚の服部(はっとり)くんや七森(ななもり)さん、
 獣医さんの鴇(とき)先生、
 といった顔触れが集まると……何かが起こる!

「きょうもォ、じけんがッ?」
「ぐるるっ?」(←訳:マジでっ?)

 それはなんということもない、
 河川敷の緑地での
 バーベキュー、のはずでした。

 お肉は足りてる、
 でもお野菜が少ないかな?
 じゃあ買い出しに行こうか、と
 桃くんと服部くんは近所のスーパーマーケットへ出かけ、
 道を間違えたりしながらの、
 緑地への帰り道で。

 ふと見かけた、
 柴犬のしぐさに桃くんと服部くんは足を止めます。

「あやしィ!」
「がるる!」(←訳:変です!)

 飼い主さんと散歩する、一匹の柴犬くん。

 そのシッポの下げ方。
 小さな鳴き声。
 引っ張られ方。

 妙だ。
 断然、妙だ!

「ふつーじゃないィのでス!」
「ぐるがるぐるるがる!」(←訳:事件いや大事件だよ!)

 ワンコのわずかな反応から
 大事件の発生を読み取った桃くんたちは、
 猛然と行動に写ります。

 はたして、柴犬くんのしぐさの意味とは?
 桃くんたちが見出した事件とは?

 緊迫の第一話『いつもと違うお散歩コース』、
 『密室のニャー』
 『証人ただいま滑空中』
 『愛玩動物』
 の全4話から成る連作短編“動物”ミステリ、
 動物&動物園好きな活字マニアさんは
 必読ですよ~♪

「がんばれェ、しいくいんさんッ!」
「がるるぐるるがるるー!」(←訳:動物とともに闘おうー!)

 ぷふふっと笑える物語をお探しの御方も、ぜひ♪ 
 
  
 
 
コメント
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