「こんにちわゥ、テディちゃでス!
うきゃッ! こッ、これッてェ~?」
「がるる!ぐるるぅ~!」(←訳:虎です!怖いよぅ~!)
こんにちは、ネーさです。
はい、そうなんです……
本日の読書タイムは、
うわあ! あたしこういうの駄目なの~!と
拒否反応を起こしちゃう御方もいるかもしれない
キケンなアートブックをご紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
―― 名画と解剖学 ――
著者は原島広至(はらしま・ひろし)さん、2018年12月に発行されました。
『《マダムX》にはなぜ鎖骨がないのか?』と副題が付されています。
《マダムX》――
画家ジョン・シンガー・サージェントさん(1856~1925)さんの
最も有名な作品にして、
最も悪評高い作品……と言うべきでしょうか。
↑上の画像にありますように、
御本の表紙を飾るにふさわしい美しさの、
女性の全身像なんですけど、
よくよく見れば、
著者・原島さんが副題に挙げたとおり――
「あれッ? ないィ??」
「ぐるるがるるる?」(←訳:鎖骨が行方不明?)
《マダムX》すなわち
『マダムX《ピエール・ゴートロー夫人》』は、
不運不遇な作品でもありました。
1884年、パリのサロンに出品された折には、
退廃的だと酷評され、
サージェントさんはパリでの居場所を失い、
追われるように英国へと渡ることになりました。
おまけに、モデルのゴートロー夫人には
作品の受け取りを拒否されるし、
ドレスの肩紐部分を修正したりしたけれど、
それで評価が変わる訳でもなく……
「かわいそうゥ~…」
「がるるっるる~…」(←訳:つらかったね~…)
“ふんだりけったり”な目に遭った挙句、今度は、
鎖骨が無い!
とまでディスられてしまう《マダムX》。
けれど、著者・原島さんは
骨格と筋肉の図をもとに、
《マダムX》に鎖骨が描かれていない理由を考察します。
それは、たぶん……?
「ううッ! かいぼうずゥ!」
「ぐるるがるるるるぅ!」(←訳:それが怖いんだよぅ!)
そうなのよねえ、
人体模型や解剖図が苦手な人は
この御本を読んで貧血を起こしてしまうかもしれません。
白状いたしますと、
私ネーさも解剖図が苦手で……
なので、チラ見で走り抜けたページもあるんですけど、
これは!と感心させられる解析・解説も多くて、
結局は最後まで読んでしまいましたよ。
ミケランジェロさん描く『デルフォイの巫女』さんは、
歯の生え方が普通じゃない?
エドゥアール・マネさん描く『ナナ』の、
モデルさんの細すぎるウエストの肋骨は
どうなってるの?
ロダンさんの『考える人』の脚の筋肉は?
「にんげんッだけじゃァ、なにィのでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:動物も解剖~!)
ダヴィッドさん作『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』、
あの作品に描かれている馬の筋肉を図にすると?
(実際には、ナポレオンがアルプスで乗っていたのはロバ)
そして、人間の友=犬の骨格は?
鳥たちの羽根は、どうなっているのか?
「……ふァ~、すこしずつゥ~…?」
「ぐるるがるるるるぐる?」(←訳:怖さに慣れてきたかも?)
“生きもの”ならば当然、
その身に備えている“骨と肉“。
私ネーさ的には、
人間よりも馬くんたち犬くんたちについての解説の方が
より楽しめた、のですけれども。
解剖図?
やっぱりアカン!
という御方には、ムリにおすすめいたしません。
ただ、お気が向いたらちょっと覗き見してみてくださいね。
もっちろん、
解剖図平気だもん!な方々は、
ぜひ、一読を~♪
うきゃッ! こッ、これッてェ~?」
「がるる!ぐるるぅ~!」(←訳:虎です!怖いよぅ~!)
こんにちは、ネーさです。
はい、そうなんです……
本日の読書タイムは、
うわあ! あたしこういうの駄目なの~!と
拒否反応を起こしちゃう御方もいるかもしれない
キケンなアートブックをご紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
―― 名画と解剖学 ――
著者は原島広至(はらしま・ひろし)さん、2018年12月に発行されました。
『《マダムX》にはなぜ鎖骨がないのか?』と副題が付されています。
《マダムX》――
画家ジョン・シンガー・サージェントさん(1856~1925)さんの
最も有名な作品にして、
最も悪評高い作品……と言うべきでしょうか。
↑上の画像にありますように、
御本の表紙を飾るにふさわしい美しさの、
女性の全身像なんですけど、
よくよく見れば、
著者・原島さんが副題に挙げたとおり――
「あれッ? ないィ??」
「ぐるるがるるる?」(←訳:鎖骨が行方不明?)
《マダムX》すなわち
『マダムX《ピエール・ゴートロー夫人》』は、
不運不遇な作品でもありました。
1884年、パリのサロンに出品された折には、
退廃的だと酷評され、
サージェントさんはパリでの居場所を失い、
追われるように英国へと渡ることになりました。
おまけに、モデルのゴートロー夫人には
作品の受け取りを拒否されるし、
ドレスの肩紐部分を修正したりしたけれど、
それで評価が変わる訳でもなく……
「かわいそうゥ~…」
「がるるっるる~…」(←訳:つらかったね~…)
“ふんだりけったり”な目に遭った挙句、今度は、
鎖骨が無い!
とまでディスられてしまう《マダムX》。
けれど、著者・原島さんは
骨格と筋肉の図をもとに、
《マダムX》に鎖骨が描かれていない理由を考察します。
それは、たぶん……?
「ううッ! かいぼうずゥ!」
「ぐるるがるるるるぅ!」(←訳:それが怖いんだよぅ!)
そうなのよねえ、
人体模型や解剖図が苦手な人は
この御本を読んで貧血を起こしてしまうかもしれません。
白状いたしますと、
私ネーさも解剖図が苦手で……
なので、チラ見で走り抜けたページもあるんですけど、
これは!と感心させられる解析・解説も多くて、
結局は最後まで読んでしまいましたよ。
ミケランジェロさん描く『デルフォイの巫女』さんは、
歯の生え方が普通じゃない?
エドゥアール・マネさん描く『ナナ』の、
モデルさんの細すぎるウエストの肋骨は
どうなってるの?
ロダンさんの『考える人』の脚の筋肉は?
「にんげんッだけじゃァ、なにィのでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:動物も解剖~!)
ダヴィッドさん作『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』、
あの作品に描かれている馬の筋肉を図にすると?
(実際には、ナポレオンがアルプスで乗っていたのはロバ)
そして、人間の友=犬の骨格は?
鳥たちの羽根は、どうなっているのか?
「……ふァ~、すこしずつゥ~…?」
「ぐるるがるるるるぐる?」(←訳:怖さに慣れてきたかも?)
“生きもの”ならば当然、
その身に備えている“骨と肉“。
私ネーさ的には、
人間よりも馬くんたち犬くんたちについての解説の方が
より楽しめた、のですけれども。
解剖図?
やっぱりアカン!
という御方には、ムリにおすすめいたしません。
ただ、お気が向いたらちょっと覗き見してみてくださいね。
もっちろん、
解剖図平気だもん!な方々は、
ぜひ、一読を~♪