テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 華麗なるレンガの《赤》 ~

2019-02-03 22:11:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふくはァ~うちィ~ッ♪」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!福は内ぃ!)

 こんにちは、ネーさです。
 冬至の頃に比べれば、日の出が早く日の入りが遅くなって
 もうすぐ春なんだわ~♫と
 実感させられるのが節分ですね。
 たくさんの福が来てくれるよう祈りながら、
 さあ、本日の読書タイムは
 こちらの建築写真集を、どうぞ~!
 
  


 
     ―― 日本の最も美しい赤レンガの名建築 ――



 著者は歴史的建築研究会の皆さん、2018年10月に発行されました。
 『75 Most Beautiful Brick Archtectures in Japan』と
 英語題名が付されています。

「ひょうしィはァ、もッちろんッ!」
「ぐるる~!」(←訳:東京駅~!)

 レンガの建築物を知っていますか?と質問されたら、
 さて、なんと答えましょう。
 
 私ネーさとしては、
 東京都民さんは、
 いえ、東日本にお住まいの方々からは、
 そりゃ東京駅でしょ!
 って答えが返ってくるのじゃないかと思ったんですけど。

 甘かった……!

 日本にこれほど赤レンガ建築が現存しているとは、
 思ってもみませんでした。

「むむゥ! とうきょうゥえきィいがいィにもォ!」
「がるるるぐる!」(←訳:美麗建築多し!)

 この御本では、冒頭部分に

 《煉瓦の世界史・日本史》
 《煉瓦建築・人物伝》
 《5分で分かる煉瓦建築物の見方》

 といったレンガ建築の基礎知識を掲載した後、
 『関東』
 『北海道・東北』
 『中部』
 『近畿』
 『四国・中国・九州』のパートに分けて
 赤レンガの名建築が紹介されています。

「まるでェ、よーろッぱのォまちかどォ!」
「ぐるがぅるるぐるる!」(←訳:日本じゃないみたい!)

 確かに、どのレンガ建築も欧風な外観ですが、
 《煉瓦の世界史》によれば、
 レンガの起源は古代メソポタミア文明の時代――
 およそ6000年の昔。

 煉瓦技術は、
 メソポタミア→エジプト→地中海沿岸→インドや中国
 という具合に伝わり、
 ヨーロッパにおける煉瓦の生産技術は
 ローマから拡大して現在に到っているのだとか。

 日本では、というと、
 幕末に造られた『韮山(にらやま)反射炉』が
 最初期の煉瓦建築物でした。

「せかいィいさんッ、でスねッ♪」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:産業遺産でもあるし!)

 この御本で取り上げられている日本のレンガ建築は、
 “美しい”と評されているだけあって、
 殆どが文化施設、商業施設の類です。

 法務省旧本館(東京・千代田区)、
 立教大学の本館・礼拝堂ほか(東京・豊島区)、
 ガスミュージアム(東京・小平市)……
 あら?
 牛久シャトー旧醸造場施設(茨城県・牛久)は
 日本初の本格的ワイン醸造場ですって♪

「ほほォ♫ おにあいィでス~♪」
「ぐるるるがぅるーるぐるる!」(←訳:レンガのシャトーとワイン!)

 西日本エリアでは、
 京都国立博物館明治古都館(京都・東山)、
 同志社大学の彰栄館やクラーク記念館ほか(京都・上京区)
 琵琶湖疏水関連の施設(京都・左京区など)、
 大阪市中央公会堂(大阪・北区)
 といったあたりが目を惹き……ややっ?

「こッ、これはッ!」
「がるぐるるるるる??」(←訳:奈良少年刑務所跡??)

 現存する日本最古の監獄建築の、
 まあなんと赤レンガの表門の、庁舎の、
 美しいこと!

 重要文化財に指定されているのも頷けるわ!

「れんがァけんちくゥはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:内装も素敵!)

 本文のラストを飾っているのは
 熊本大学の五高記念館ほか(熊本県・熊本市)。
 階段教室のベンチ、
 教室の窓の形にも
 職人さんの手仕事の気配が……。

「これからもォ、ずッとォ!」
「がるるぐるる~!」(←訳:大事にしたい~!)

 煉瓦の赤い壁、
 頑丈な木の梁、
 アメ色の艶を放つ階段の手摺りの写真に、
 なぜか、こころがホッとします。

 建築好きな御方も
 旅好きな御方も
 ぜひ、手に取ってみてくださいね。
 おすすめです♫
 
コメント
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