テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

功績と、その現実と。

2019-02-18 22:25:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……ふァ? すいかァ??」
「がるる!ぐるるがぅるるるる?」(←訳:虎です!ニセ物じゃないんだ?)

 こんにちは、ネーさです。
 スーパーマーケットの果物売場に並んでいたのは
 ……スイカ。
 えっ? 西瓜が2月に?!?
 2月に真っ赤な夏の果実が??
 我が目を疑いながらの本日の読書タイムは、
 さあ、こちらの新書を、どうぞ~♪
 
  


 
         ―― 姫君たちの明治維新 ――



 著者は岩尾光代(いわお・みつよ)さん、2018年9月に発行されました。
 それは150年ほど昔のこと、
 サムライ制度が瓦解した日本に於いて、
 “ひと”はどう変わったか――

 著者・岩尾さんは、
 新たな時代=明治に生き、暮らした女性たちの視点から、
 《維新》という変革期を見詰め直します。

「えェ~とォ、けいおうゥ、なのでスゥ!」
「ぐるるるるがるる~!」(←訳:慶応4年の春だよ~!)

 慶応4年。
 西暦では、1968年。
 
 当時は旧暦だったので、
 現代の暦では季節は少しずれると、
 岩尾さんは御本の第一章で書いておられますが、
 3月13日には薩摩の西郷隆盛さんと
 幕府代表の勝海舟さんが会談、
 4月11日には幕府討伐軍が江戸城に入り、
 ひとつの時代が終焉を迎えました。

 その衝撃、その驚きたるや、いかばかりだったことか。

「もうゥ、びッくりィどころじゃないでス!」
「がるるるるぐぅるるるー!」(←訳:スイカの比じゃないよー!)

 城は多くが焼失し、
 領地も無くなってしまった……

 一般市民もお殿さまたちも等しく混乱に陥った変革は、
 お城の奥に暮らしていた姫君たちにも
 変容を促します。

「おもてぶたいィにィ~」
「ぐるがるるるる!」(←訳:出てゆかないと!)

 好むと好まざるとにかかわらず、
 明治政府が推し進める西洋式社会に
 お姫さまたちも合流せねばなりません。

 岩尾さんは、
 徳川家、
 有栖川宮家、
 前田家、
 鍋島家
 といった名家の女性たちが
 どのような維新前・後を送ったか、
 詳しく検証してゆきます。

「ううむゥ! いろいろォなのでスゥ~…」
「がるるぐるる~…」(←訳:幸福も不幸も~…)

 維新前と比較して、
 維新後の上流階級の女性たちの違いは、といえば、
 “海外との結びつき”
 でしょうか。

 夫君が政治家であるなら、
 大使や大臣のパートナーたる姫君たちは、
 欧州へ、米国へ、同行するのが必然。

 そして、海外に居住する姫君たちのもとへ、
 友人知人が、親族が、行くこともある。

 とりわけ、パリは姫君たちに大人気?

「いつだッてェ、じょせいィはァ~」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:おフランス大好き!)

 日本を離れた遠い異国で、
 姫君たちは何を見たのか。

 そして、身分は姫君であっても、
 恵まれた生活を送ることが許されず、
 日本に留まったまま、
 苦難に苛まれる女性も、
 また存在した――

 御本の終章『戦火のかげで 落城の妻たち』は
 溜め息なくしては読めません……。

「これがァ、れきしィ……!」
「がっるるぐるる……」(←訳:ずっしり来ます……)

 維新の華々しい功績と、
 もう一方の、現実。

 歴史好きな活字マニアさんにおすすめの新書作品、
 ぜひ、一読してみてくださいね♪

 
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《旧き》から《新たな》ものがたりへ。

2019-02-17 21:52:12 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ふァ~…しゅんみんッ、あかつきをォ~…ぐゥ~…」
「がるる!ぐるるがるる…がる~」(←訳:虎です!処々に啼鳥を…ぐう~)

 こんにちは、ネーさです。
 眠くて眠くてしようがないのは、
 季節の変わり目のせいでしょうか。
 キョーレツな眠気を緑茶でスパっと退治したら、
 はい、読書タイムですよ♪
 本日は、こちらの絵本作品を、どうぞ~! 
 
  


           
            ―― こんとん ――



 文は夢枕獏(ゆめまくら・ばく)さん、絵は松本大洋(まつもと・たいよう)さん、
 2019年2月に発行されました。
 絵本……と、たったいま御紹介いたしましたが、
 “絵本の枠に囚われない絵本”と言うべきかもしれません。

「くんくんッ! これはァ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:古典の香り!)

 語り手は、
 《陰陽師》シリーズ他でお馴染み、
 古代中国や天竺の神話に関して造詣深い夢枕さん。

 そして描き手は、
 『鉄コン筋クリート』『ピンポン』、
 『かないくん』『《いる》じゃん』他、
 コミック&絵本で人気の松本さん。

 この御二方が手に手を取って、
 中国の神話に想を得たという、
 『こんとん』の物語を作り上げると――

「ふしぎィ、なのでス!」
「がるぐるるる!」(←訳:SFみたいだ!)

 ストーリーは、シンプルです。

 名前が、ない――

     名前が ないので
     だれでも、ない。

     だれでも ないのに
     だれでも ないから
     なんにでも なれる。

     それが
     こんとん
     ということなんだなあ。

 そう、『こんとん』は、見た目も
 ちょっとばかり変わっていて。

「あしがァ、ろッぽんッ??」
「ぐるがる?」(←訳:翼が6枚?)

 モフモフなのか、
 モコモコなのか、
 人によって意見さまざま、
 《?》なモノ――『こんとん』。

 摩訶不思議な『こんとん』の評判を聞きつけてか、
 或る日、
 南の海の帝と、
 北の海の帝が、
 『こんとん』のところへ
 遊びにやって来ましたが……。

「ふゥ~! 
 えらいィひとのォ、することッてェ~」
「がるるるるぅ~?」(←訳:なんだかねぇ~?)

 ふたりの帝と『こんとん』とが出会い、
 そこで何が起きたのか。

 “その場面”を描く松本さんの筆は、、
 雄弁でありながら、
 切なくも寡黙です。

「しィッ! そろそろォ~」
「ぐるがる!」(←訳:自主規制!)

 はい、読み手さんから
 “知る楽しみ”を奪ってはいけませんよね。

 ページを閉じても
 記憶の海を波立たせる『こんとん』のものがたり、
 どうか、読み手の皆さま御自身の目で!

 なお、刊行直後から大好評のこの御本、
 現在ネット書店では
 売切れとなっているところもあるようです。
 増刷が決定したとのことですから、
 慌てずに、ゆっくり探してみてくださいね。
 《陰陽師》シリーズファンの方々には
 特におすすめですよ~♫
 
 

 
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― チケットはお早めに!の人気ミュゼ ―

2019-02-16 22:06:22 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ……ちょこッとォ、むずむずゥ??」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!喉と鼻が!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日は少しばかり気温が上がったせいでしょうか、
 花粉の気配が、じわり……?
 とうとう来たのか!~と、
 マスクと点眼薬の在庫をチェックしつつ、
 さあ、本日は読書をサボって展覧会情報をお送りいたしますよ。
 こちらを、どうぞ~♫

  


  
   ―― 未来へのわが展望をみてほしい――植物とわたし ――



 東京・新宿区の草間弥生美術館にて、
 会期は2018年10月4日~2019年2月28日(月・火・水曜日は休館)、
 『I Want You to Look at My Prospects for the Future:Plants and I』
 と英語題名が付されています。

「わァおッ! このォ、しきさいィ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:草間さんの色だね!)

  

 2018年の秋から開催中の企画展示のテーマは、
 《植物》。

 そも、新宿区の弁天町にそびえる
 草間さんの美術館自体が、
 光を湛えるタケノコを想わせる建物ではありますが
 (↑上の画像の、中央部分を御覧下さい)……

「きッてもォ、きれないィ~!」
「がるるるる!」(←訳:植物との縁!)
 
  

 草間さんの御実家は、種苗業を営む旧家さん、なんです。
 上の画像の10歳の頃のポートレートでも、
 草間さん、お花と一緒に写っていますね。

「ふァ~…かッこいいィ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:美少女さんだよ!)

 花畑に出かけてはスケッチをしていた、という少女時代。

 この展覧会では、
 草間さんがアーティストとして活動を始めた初期から
 現代にいたるまでの
 《植物》を主題とする作品が紹介されます。
 
  

 草間弥生美術館の入場は、
 日時指定の完全予約・定員制(各回90分)と設定されています。

 チケットについても、
 購入は美術館のウェブサイトでのみ、
 当日券はなし、
 開館するのは(↑上の画像にありますように)
 週のうち木・金・土・日曜日と祝日となっていて……

「にゅうしゅッこんなんッ、なのでスゥ!」
「がるるぐるるる~!」(←訳:大人気だからね~!)

 美術館では、
 毎月1日の午前10時(日本時間)に
 翌々月分のチケット販売を開始しています。

 チケット販売の詳細、
 講演会やギャラリートークのスケジュールに関しても、
 まずは美術館HPをご参照くださいね。

 なお、4月から8月にかけて開催されるのは、

 《幾兆億年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ――永遠の無限》展

 ですよ~♪

 



    では、ここでオマケ画像も、ぴょん!と。
   
    『ベン&ジェリーズ』さんの
    《チョコレートファッジブラウニー》は、
    ごろごろっとブラウニー入り!
    「ぼりゅゥ~みィ!」
    「ぐるるがる!」(←訳:お腹も満足!)
    アイスクリームが美味しく感じられるのは、
    空気が乾燥しているから……?
    皆さま、風邪やら花粉やらをガッチリ警戒して、
    どうか穏やかな休日を♫


    
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ヘンでイカした珍問答!

2019-02-15 22:08:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 えッ? とうきょうゥでェ、ゆきィ~??」
「がるる!ぐるるるがるぅ??」(←訳:虎です!横浜では吹雪ぃ??)

 こんにちは、ネーさです。
 東京や神奈川の南部では雪!
 なのにここ八王子は晴れてる!……って普通は逆だわよね~?
 と苦笑いしてしまった本日の読書タイムは、
 ニヤリとしたり吹き出したり、
 愉快でヘンテコなアート本を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  


       
       ―― 怖いへんないきものの絵 ――



 著者は中野京子さんと早川いくをさん、2018年12月に発行されました。
 アート評論《怖い絵》シリーズで人気の中野さんと、
 《へんないきもの》シリーズで人気の早川さんが
 がっちりタッグを組んで世に送り出したのは……

 爆笑アート珍問答本?

「まじめェ、なんだけどォ~!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:笑いの要素も大!)

 そもそもは、早川さんが“変なサメの絵”を見たこと、
 その“変サメ”が気になって仕方ないことが
 この御本が誕生したきっかけでした。

   《怖い絵》の中野先生に
   絵画に出てくる奇妙な生き物についていろいろ聞く、
   そんな本はどうだろう?

 と思いついて編集者さんに話したところ、
 なんと、瓢箪から出た駒、
 中野さんの快諾を得て、
 題名までもちゃっかり、いえ、あっさり決定して。

 めでたくも、
 早川さんを悩ませる“変サメ”問題は
 解き明かされる運びとなったのでした。

「うんうんッ、よかッたでス!」
「がるぐる~!」(←訳:疑問氷解~!)

 この御本には、
 13編の“へんな生きものの絵”問答が収録されています。

 そのうち、1番目と2番目の疑問でテーマになっているのが、
 サメ……いえ、
 サメみたいに見えるんだけど、
 サメって言いきっちゃうのはどうだろう?な“生きもの”です。

   これ……サメなのかなあ?
   サメだとしたら、
   なんでこんなところに?
   どういう状況や背景があってこうなったんだろう?
   何か特別な意味がある……のかな??

「なかのせんせェ~いィ!」
「ぐるる~!」(←訳:助けて~!)

 漫才でいうなら、
 早川さんがボケ役で、
 中野さんがツッコミ役、でしょうか。

 ただね、役どころが時々スイッチしたりして、
 早川さんの疑問や逡巡に共鳴させられたりもして、
 “へんな生きもの”の世界は
 とても奥深いんです。

 私ネーさが貰い涙してしまったのは、
 本文86ページの
 
 『ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹』。

 “強敵に、男一匹立ち向かえ”

 などと雄々しい別題が冠されているこの文章で、
 早川さんが、こいつ変じゃね?と指弾するのは、
 ルレネーの沼に棲む9つの頭を持つ巨大毒蛇ヒドラ!
 ……ではなくて、
 ヘラクレスの足元でじたばたしている
 小っちゃな……蟹?

「えェ~? かにィ??」
「がる??」(←訳:蟹が??)

 超能力や、
 隠しワザを持っているのでもない、
 単なる蟹にどんな物語が?

 読めば誰しも蟹くんに肩入れしたくなるこの一編、
 あ、えーと、そうね、
 『ヴィーナスとクピド』(110ページ)、
 『コショウソウとヒバ』(114ページ)、
 『魚に説教する聖アントニウス』(24ページ)も
 必読の珍問答、いえ、名問答です。

 《怖い絵》好きな御方も
 《へんないきもの》ファンの皆さまも、
 歴史好きな活字マニアさんも、
 ぜひ、一読してニヤリ♪してみてくださいな。

「もッとォ、よみたいィでスよゥ!」
「ぐるrがっるるる~!」(←訳:続巻待ってます~!)
 
 
 
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暗号は、スマートに。

2019-02-14 22:10:24 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 はッぴィ~はッぴィ~ばれんたいんッ♪」
「がるる!ぐるるがっるー!」(←訳:虎です!カモンハッピー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ショコラの香りに満ちた楽しいイベントシーズンが、
 ああ、今日で終わってしまうなんて……
 複雑な気持ちで美味しいボンボンショコラをかじりながら、
 さあ、今日も読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本で“空腹の虫”を宥めてみましょう~♪
 
  


 
        ―― 食いしんぼう同心 ――



 著者は志木沢郁(しぎさわ・かおる)さん、2018年12月に発行されました。
 『謎を食らわば皿まで』と副題が付されています。

「はらぺこォとりものちょうゥ??」
「ぐるがるぐるるるるる~?」(←訳:とは違うみたいだよ~?)

 お江戸の町を舞台にした捕物帳(捕物帖)というと、
 悪人を追う岡っ引きさんがいて、
 御用だ!と叫んで十手を構えて大立ち回り、
 夜の辻に呼子が響き、
 銭は飛ぶ、縄を打つ、の殺陣が見せ場で……

「とうぞくゥ~たいじィ!」
「がるぐる!」(←訳:一件落着!)

 そんなイメージがありますが、
 この御本は、もっとスマートと申しましょうか、
 ズバリ言ってしまうなら。

 《暗号ミステリ》です。

「あんごうゥ?」
「ぐるるる?」(←訳:お江戸で?)

 ええ、暗号って、
 江戸の人びとに好まれた“手遊び(てすさび)”だったんです。

 ただ、江戸の当時としては、
 いくら日本が南蛮の諸外国に比べて
 識字率が高かったとはいえ、
 万人が読み書きを自在にこなした訳ではありません。

 なので、字が読めなくても分かる暗号として、

 《判じ絵》

 が大人気でした。

「おとなァにもォ、こどもォにもォ~」
「がるるるるる!」(←訳:ウケてだんだ!)

 どこかでお店が新規開店する時には、
 お店の名前や場所を描き入れたチラシを作って配り、
 この絵をもとにお店を訪ね当てたら
 景品を進呈しますよ♪
 さあさあ当ててごろうじろ~♫
 という具合に好奇心を刺激する宣伝を打つ。

 工夫を凝らした判じ絵の広告は、
 江戸っ子さんたちの称賛を得て、
 お店の繁盛にもつながります。

「でもォ、ゆるしませんでスよゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:悪用したら!)

 北町奉行所に務める香川景蔵(かがわ・けいぞう)さんは、
 例繰方(れいくりかた)という、
 事務職に就いているので
 探索や捕物に係わることはありません。
 
 ですから、
 誰かの恨みを買うなど、
 あるはずがないのですけれど。

 ……或る日、不審な紙切れが木戸に。

「いみィ、ふめいィ!」
「がるぐるる?」(←訳:何が何だか?)

 ところが、友人である南町奉行所の同心、
 野呂丈一郎(のろ・じょういちろう)さんの話を聞き、
 紙切れの意味が明らかになりました。
 これは……

 事件発生を予告する判じ絵だったのだ!と。

「むむむッ、むかつくゥ~でス!」
「がるぐるる!」(←訳:至急捜査を!)

 景蔵さんと丈一郎さんが調べにかかるやいなや、
 それを待っていたかのように、
 第二の判じ絵が!

 そして、第三の判じ絵も……?

「てんかいィ、はやッ!」
「ぐるるがるるぐるるがるる!」(←訳:食休みしてるヒマもないよ!)

 のんびり&満腹なグルメコメディ、かと
 誤解しそうな題名とは逆に、
 スリリングな展開が連続するミステリ作品です。

 捕物帳ファンの方々、
 暗号ミステリ好きな活字マニアさんにおすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね♪
 

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はずんで、笑う―人形たち。

2019-02-13 22:06:04 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥッ! こんざつゥしてまスッ!」
「がるる!ぐるるがるるる~?」(←訳:虎です!どれがいいかな~?)

 こんにちは、ネーさです。
 バレンタイデーを明日に控え、
 百貨店た駅ビルの特設会場は賑わっていましたね。
 楽し~いイベント気分に浸ったまま、
 さあ、本日は読書……をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  



  ―― チェコの現代糸あやつり人形とアート・トイ ――



 東京・八王子市の八王子市夢美術館にて、
 会期は2019年2月8日~3月24日
 (月曜休館、ただし祝日の場合は開館して翌日休館)、
 『春日明夫コレクション』と副題が付されています。

 チェコのアート……というと、
 私ネーさ、アニメーションを連想したのですが、
 そもそも、チェコのアニメ文化の起源は
 人形劇にあるんですって。

「れきしィがァ、あるのでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:始まりは中世!)

  

 《人形劇は文化の命綱》

 と言われるほど、人形劇はチェコの国土に根付いています。

 16世紀以降、大国の支配下にあったチェコで、
 表向きは娯楽の看板を掲げつつ、
 実際にはチェコ語と伝統文化の存続のために
 人形劇は密かに、かつ大いに貢献したのでした。

「じだいはァかわッたけどォ~」
「がるぐるるるがる!」(←訳:今も人形劇は健在!)
 
  

「これェ、わきゃりィまスゥ!」
「ぐるーるるるがるるる!」(←訳:ブレーメンの音楽隊だ!)

  

「こッちはァ……あくまッ??」
「がるるぐる?」(←訳:地獄の番人?)

  

「これもォ……こわそうゥ!」
「ぐるるがる?」(←訳:御伽噺かな?)

 チェコには世界初の人形を専門に学べる国立大学機関があり、
 各都市には人形専門の劇場があって、
 イベントでは人形劇が上演され、
 人形作りのワークショップも盛んに開催されるというお国柄ですから、
 現在も人形作家さんたちが絶賛活躍中!

「どれもォ、かわいいィけどォ~…」
「がるるぐるるるるるぅ!」(←訳:個性も突き抜けてるぅ!)

 この展覧会は、
 世界の玩具や遊具の研究者である
 春日明夫氏のコレクションから、
 糸あやつり人形、
 アート・トイなどの作品を中心に
 4名の作家さんを取り上げて紹介するものです。

 チェコ在住の佐久間奏多さん、
 同じくチェコ在住の林由美さん、
 チェコ人のバーラ・フベナーさん、
 チェコ人のミロスラフ・トレイトナルさん、
 4作家さんの作品を含む100点以上の展示品で、
 現代チェコの人形文化を、
 アート好きな皆さま、
 ぜひ、実感&体感してみてくださいな♪




    では、ここで“春”の美味しいオマケ画像も!
   
    『ハーゲンダッツ』の
    《チェリーカスタードパイ 期間限定》は、
    春のおやつタイムにおすすめです♫
    「あまくてェ~」
    「ぐるるるがっるる!」(←訳:ほんのり酸っぱい!)
    「おかわりィ~!」


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~ 書物を装う ~

2019-02-12 22:08:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うめのォおはなァ、さいてェまス!」
「がるる!ぐるるるがるる~♫」(←訳:虎です!紅いのがいいね~♫)

 こんにちは、ネーさです。
 小田原や湯河原の梅園に負けじ!と、
 多摩地域の梅も咲き始めていますよ。
 お花屋さんの店頭には、スイートピー、アネモネ……
 春の色にうっとりしながらの本日の読書タイムは、
 前回記事の流れに乗って、
 こちらの御本を、どうぞ~! 

  


 
        ―― 画家のブックデザイン ――



 著者は小林真理(こばやし・まり)さん、2018年12月に発行されました。
 『装丁と装画からみる日本の本づくりのルーツ』と副題が付されています。

 前回記事で御紹介しました『日本の装飾と文様』では、
 《文様と日本文学》という章があり、
 『源氏物語』『紫式部日記』『枕草子』『西鶴諸国ばなし』
 『たけくらべ』『細雪』などの“書物”を彩った文様についても
 解説が為されていました。

 一方、こちらの『画家のブックデザイン』では、
 冒頭で日本における書物の歴史、
 形態や、装丁の役割を論じつつも、
 御本の主役となっているのは、 
 明治以降の美本たち!

「まずはザ、みィ~んなァしッてるゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:あの名作から!)

 皆が知っている名作とは、
 はい、もちろん、

 夏目漱石さんの『吾輩ハ猫デアル』。

 装丁を担当したのは、
 日本の装丁家の草分けと呼ばれる
 明治を代表する画家・版画家の
 橋口五葉(はしぐち・ごよう)さん(1881~1921)。

 著者・小林さんに
 “漱石の名著は全て五葉の手にかかった”
 と言わしめるほどの才人装丁家さんは、
 森鴎外さん、永井荷風さん、谷崎潤一郎さん、
 泉鏡花さん他の著作品の装丁も手掛けています。

「めいじのォ、よあけェ!」
「がるるるぐるるがる~!」(←訳:西洋式の書物が普及~!)

 古い時代の、巻子(かんす)、折本(おりほん)。
 江戸期に一般的だった冊子本(そうしほん)を中心とする
 和装本(わそうほん)が、
 明治になって一気に洋装本(ようそうほん)へ。

 著者・小林さんはそこに
 “書物工芸の誕生”を視ます。

   画家さんが意匠をこらして
   文字と装画、模様を描き、装丁したことから
   ブックデザインは始まった。

   そして、
   画家さんを支える版画や染色の技術者さんたち――
   “職人”の存在があった。

「つまりィ、しょもつゥとはァ~…」
「ぐーるるーるるがる!」(←訳:チームワークの結晶!)

 後世のデザイナーたちに多大な影響を与えた
 杉浦非水(すぎうら・ひすい)さん(1876~1965)。

 愛書家でもあった藤田嗣治さん(1886~1968)。

 谷崎潤一郎さんの著作には
 棟方志功さん(1903~1975)の版画。

 小川未明さんの童話と、
 武井武雄(たけい・たけお)さん(1894~1983)の童画。

 泉鏡花さんに見出された
 小村雪岱(こむら・せったい)さん(1887~1940)が描く江戸。

 安野光雅さん(1926~)が写し取る、
 日本の、世界の、森、野、町々と道。

 どれも素晴らしい名作ばかりですが、
 もし、好きなものを一冊選べと言われたら……?

「むゥ~んッ! どれがァ、いいかなァ~??」
「がるぐるる~!」(←訳:全部欲しい~!)

 私ネーさが目を奪われたのは、
 本文72ページに掲載されている御本です。
 初版が刊行されたのは1917年、
 もう100年以上昔のデザインだというそれは。

  萩原朔太郎さん著『月に吠える』。

 装丁を担ったのは、
 恩地孝四郎(おんち・こうしろう)さん(1891~1955)。

 初版本復刻、と記載されているので、
 オリジナルではないのかもしれませんが、
 どうにもこころに残ります……。
 
 はたして、貴方のこころに残る一冊は――

「きッとォ、どこかにィ~」
「ぐっるるる!」(←訳:載ってます!)

 ここにはとても書き切れない
 19人の画家さんの貴重なお仕事ぶりを、
 どうか、活字マニアの皆さま、
 ぜひぜひ、手に取ってみてくださいね。
 おすすめです!


 
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文様が語る、日本の美。

2019-02-11 22:10:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうゥはァ~しゅくじつゥ~!」
「がるる!ぐるるるるる~!」(←訳:虎です!建国記念の日~!)

 こんにちは、ネーさです。
 世界の各国にそれぞれ建国を記念する日がある中で、
 日本は今日2月11日が記念の祝日!
 本日の読書タイムは記念の日に相応しく、
 《日本の美》を物語るこちらの御本を、
 さあ、どうぞ~♪
 
  


 
         ―― 日本の装飾と文様 ――



 解説と監修は海野弘(うんの・ひろし)さん、2018年3月に発行されました。
 『TRADITIONAL JAPANESE DECORATIONS AND PATTERNS』と
 英語題名が付されています。

 パイインターナショナル社さんから刊行されている
 海野弘さん監修の“読むビジュアル・ブック”シリーズは、
 最新刊『おとぎ話のモノクロームイラスト傑作選』をはじめ、
 『おとぎ話の古書案内』や『ヨーロッパの幻想美術』、
 『グスタフ・クリムトの世界』など、
 欧米のアートをテーマとしております、が。

 この御本だけは、ちょっと別!と申しましょうか、
 上記のアートブックよりもサイズを小さ目に、
 縄文弥生の時代から、
 近代に到るまでの《日本の美》、
 とりわけ、装飾と文様を詳しく取り上げています。

「にほんッてェ、いがいにィ~!」
「ぐるるる!」(←訳:カラフル!)

 侘び寂びの、枯れた色彩こそ日本らしさ――

 そんなこと全然ないわ!
 と私たち読み手に教えてくれるのは、
 弥生時代の土器たち。

 メリハリのあるシルエットに、
 リズミカルな文様、
 朱色の使い方も明るくて、
 エネルギッシュな印象♪

「きらきらァ~もォ、だいじィでス!」
「がるるぐーるるるる!」(←訳:新たなムーヴメント!)

 古墳時代、そして飛鳥、奈良時代には
 大陸から金属文化やシルクロードの文化、
 仏教の装飾も伝えられるようになりました。
 すると……

「からくさァもんようゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:圧巻です!)

 正倉院、平安の貴族文化……と、
 文様は進化し、
 私たちの知る《日本の美》が立ち現われてきます。
 
 そして、鎌倉を経て、
 室町時代が始まれば、
 茶の湯の文化が、
 南蛮の文化が、
 日本的な文様、装飾をより明確になってゆく――

「さむらいィのォ、ぶんかァもォ~」
「がるるるるるる!」(←訳:見落とさないで!)

 本文146ページの『戦国武将のデザイン』では、
 上杉謙信公、織田信長公の陣羽織、
 具足、兜などが紹介されています。
 おお、太閤秀吉さんの胴服も美しい~!

「ふァ~…ためいきィ~…」
「ぐるがる!」(←訳:斬新だね!)

 本文の中盤から後半を占めているのは、
 桃山文化から江戸文化へ連なる《日本の美》完成の流れです。

 本阿弥光悦さんと俵屋宗達さん、
 柿右衛門と浮世絵、
 江戸の文化と上方の文化、
 幕末の北斎さんと
 明治の小村雪岱(せったい)さん。

 水がめぐるように、
 新生・成長・成熟を繰り返す《美》のかたち。

「たぶんッ、これからもォ!」
「がるぐる!」(←訳:続くはず!)

 装飾&文様美術の事典として、
 また、日本美術を知るための評論書としても楽しく読める
 全編カラーのアートブック、
 アート好きな活字マニアさんに、
 ぜひ、手に取っていただきたい快作です。
 本屋さんのアートコーナーで
 探してみてくださいね~♫
 
 
 
 
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― オオカミたちの行方 ―

2019-02-10 21:39:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……ここはァ、れいぞうこのォなかァでスかッ?」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!冷凍庫かも~!)

 こんにちは、ネーさです。
 寒~い連休となりましたが、
 ここでメゲちゃいけません。
 熱々のココア(カカオ80%!)を作り、
 さらにショウガパウダーをさっくりふりかけたら、
 読書タイムの準備は整いましたよ♫
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
        ―― ニホンオオカミの最後 ――



 著者は遠藤公男(えんどう・きみお)さん、2018年9月に発行されました。
 『狼酒・狼狩り・狼祭りの発見』と副題が付されています。

「むむゥ! でんせつのォ、にほんおおかみィ!」
「ぐる……がるるるるぅ?」(←訳:絶滅……したのかなぁ?)

 ニホンオオカミ――
 生態の殆どが謎のまま、
 時間の彼方に消えてしまった日本固有種のオオカミに、
 少なからぬ人が“夢”を見ていることでしょう。

   ニホンオオカミは、本当に滅んでしまったのか?
   もしかしてもしかしたら、
   そう、東北の深い森のどこかに、
   一匹、いや、数匹が、
   ひっそり生きてはいまいか……?

「さがしてェみたいィでスゥ!」
「がるっるるぐるるるぅがるるー!」(←訳:初めっから諦めてちゃダメだー!)

 著者・遠藤さんは、
 教師をしながら、
 岩手県の奥地でコウモリの新種を3、
 北海道でノネズミの新種を発見するなど、
 動物学のエキスパートといえる御方です。

 その遠藤さんも、やはり、
 若い頃は狼の絶滅を信じられずにいたものですが、
 いくら探せど、もはや足跡ひとつ見つけられない……

 それでも、知りたい。
 本当に滅びてしまったのだとしても、
 彼らの生態を、姿形を、知りたい!見てみたい!

「あらゆるゥてがかりィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:伝承も遺物も!)
「おいかけまスゥ!」

 狼で作った酒がある?と聞きつければ、
 旧家を巡って質問攻めにし、
 《狼の餅》という風習があると聞けば、
 インタビューに向かい、
 狼信仰について思いを馳せる。

 そして、ニホンオオカミの外見に疑問をもったら、
 ロンドンへもひとっ飛び!

「ろんどんッ??」
「がるる??」(←訳:英国の??)

 現在、日本にあるニホンオオカミの剥製は、3点。

 しかし、国立科学博物館、和歌山県立自然博物館、
 東京大学に所蔵される剥製のいずれも、
 正直いって、“失敗作”。
 
 残るは……
 ロンドンの自然史博物館に所蔵される
 《ニホンオオカミ最後の標本》!

 明治38年に米国人アンダーソンさんが
 奈良県で猟師から購入したというニホンオオカミの標本の、
 保存状態は、はたして……?

「どきどきィしまスゥ!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:壊れてたらどうしよう!)

 私ネーさも、本文40ページからの
 『ニホンオオカミの正体』には
 ドキドキさせられましたよ。
 
 本文51ページには写真まで掲載されていて、
 うわあ!と声を上げたくなります。
 これが……
 “最も狼らしい”標本?

「いちだんとォ、どきどきィ!」
「がるぐるる!」(←訳:募る好奇心!)

 ニホンオオカミの標本が辿った道、
 日本の各地に伝えられるオオカミとの闘いの記録、
 遠野物語に登場するオオカミたち、
 狩られてゆくオオカミたち――

 日本近代史の、もうひとつ別の顔を視るかのような、
 オオカミと人の係わり、
 人と自然の係わりのものがたりは、
 歴史好きな活字マニアさん、
 動物文学好きな御方におすすめです。
 皆さま、ぜひ、一読を♪
 
 
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~ 彫金の、煌めく宇宙 ~

2019-02-09 22:02:46 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうゥはァ、すぺしゃるゥでいィ!」
「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!漫画の日だよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 手塚治虫さんの命日である今日2月9日は《漫画の日》!
 没後30年となっても“漫画の神様”の輝きが
 色褪せることはありません。
 いつか宝塚にある手塚さんの記念館に行ってみたい♪と願いつつ
 (㊟2019年3月末までリニューアル等のため休館中なんです…)、
 本日は読書をサボって、こちらの展覧会情報を、どうぞ~!
 
  


 
     ―― 人間国宝・桂 盛仁 金工の世界 ――



 東京・練馬区の練馬区立美術館にて、
 会期は2018年12月1日~2019年2月11日
 (月曜休館、ただし2/11は開館)、
 『――江戸彫金の技――』と副題が付されています。

 申し訳ありません、
 またしても会期ぎりぎりの御案内となってしまいました。
 明後日の2月11日が最終日となりますが……

「ちょうぜつゥぎこうゥ~!」
「ぐるがるぅ!」(←訳:細密だねぇ!)
 
  

 桂盛仁(かつら・もりひと)さんは、
 1944年生まれの金工作家さんです。

 江戸時代初期から続く彫金の一派・柳川派の流れをくみ、
 父・桂盛行(かつら・もりゆき)さん(1914~1996)のもとで
 修行した盛仁さんは、
 2008年に重要無形文化財『彫金』保持者(人間国宝)に
 認定されています。

「じィ~ッとォ、みてるとォ~…」
「がるぐるるるる!」(←訳:吸い込まれそう!)

  

 この展覧会では、
 桂盛仁さんの初期から近年の作品、
 桂盛行さんの作品、
 流派の先達である豊川光長(とよかわ・みつなが)さんや
 桂光春(かつら・みつはる)さんといった明治・大正・昭和期に
 人気を博した金工作家さんの作品も併せて展示されます。

「あッちィ~こッちにィ~」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:動物が隠れてるよ!)

  

 作品のモチーフになっているのは、
 カエル、ミミズク、バッタ、カニ……
 動物アート好きな御方に、
 彫金コレクターさんにもおすすめの企画展です。
 ぜひ、お出掛けを~♫




    では、ここでオマケ画像も……じゃじゃん!
   
    バラエティショップのバレンタインコーナーで、
    私ネーさの目に飛び込んできたのは、おお!
    《ミニオン》のレリーフ缶!
   「あはァ! これはッ!」
   「がるぐる!」(←訳:ボブくん!)
    はい、オッドアイのボブくんと、
    テディベアのティムくんですよ♪
    この連休はちょっとお天気に恵まれないようですが、
    皆さま、ボブくんのように朗らかなココロで
    穏やかな休日をお過ごしくださいな♪


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