テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ イノチが宿る メカニカル アートワーク! ~

2020-12-21 22:07:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆずにィ~かぼちゃッ!」
「がるる!ぐーるるがっるる!」(←訳:虎です!スープになったよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 冬至につきものの
 カボチャを使ったお料理は、
 野菜たっぷりのけんちん汁風スープになりました。
 熱々のスープをいただいたあとは、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらのアートブックを、どうぞ~♪

  



      ―― 大塚康生 画集 ――


 
 著者は大塚康生(おおつか・やすお)さん、
 2020年7月に発行されました。
 『YASUO OHTSUKA MECHANICAL ARTWORK』
 と英語題名が、
 『《ルパン三世》と車と機関車と』
 と副題が付されています。

「るゥ~ぱァ~んッ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:まくるぞぉ!)

 今年もTV放送時には
 高視聴率を叩き出した日本映画の傑作
 『ルパン三世  カリオストロの城』(1979)。

 ご覧になった方々は
 記憶しておられるでしょう。
 あの作品のオープニング部分に登場する
 小っちゃな黄色い車を。

「とほうもないィ~ぽてんしゃるゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:手に汗握るよ!)

 急斜面を駆け上がり、
 森を突っ切り、
 崖から崖へ跳ぶことだって、
 大塚さんが描くイタリアの名車FIAT500なら
 簡単に出来ちゃう♫

 いえ、FIATのみならず、
 クラリス姫が駆るシトロエン2CVも、
 峰不二子さんが転がすハーレーWLA45も、
 大塚さんの手にかかると
 “機械以上の何か“になるんですよねえ♪

「それはァ、もうッ!」
「ぐるるがるるるるる!」(←訳:年期が違いますから!)

 大塚康生さんは、
 1931年7月11日、
 島根県の津和野町に生まれました。
 
 東映動画に入社後、
 日本初の本格カラー長編アニメーション
 『白蛇伝』、
 『わんぱく王子の大蛇退治』などの原画を担当、
 『ムーミン』、『じゃりン子チエ』、
 『ルパン三世』や
 『未来少年コナン』といった作品の
 制作にも参加します。

 『ルパン三世 カリオストロの城』では、
 作画監督を務めておられますね。

「しょうねんじだいィからァ~」
「がるるぐるる!」(←訳:描いてました!)

 御本冒頭の『はじめに』という文章で、
 大塚さんは述べています。

  男の子は動くものが大好きです。
  自動車や飛行機、軍艦など……。
  少年の夢みたいなものと
  言えば良いかもしれません。

  14歳の僕の場合、
  それが蒸気機関車でした。

「じょうきィ~きかんしゃッとはァ!」
「ぐぅっるがる!」(←訳:ちょっと意外!)

 本文は、
 CHAPTER1『《ルパン三世》とメカニック』
 CHAPTER2『ミリタリービークル』
 CHAPTER3『モデラ―大塚康生』
 CHAPTER4『機関車少年 大塚康生』
 と、4つの章で構成されています。

 とりわけ、
 第4章に収録されている
 機関車少年だった頃の思い出話、
 スケッチ画、
 往時の貴重な写真は
 鉄道ファン諸氏を唸らせる
 マニアぶり?

「こまかァ~いッ!」
「がる!」(←訳:精密!)

 《ルパン三世》ファンの方々、
 軍用ジープやトラックなどの
 ゴツい車両が好きな方々、
 そして蒸気機関車大好きな方々に
 おすすめの楽しい画集です。

 お正月休みの読書タイムは、
 大塚さんの愉快なメカ画の世界へ、
 旅してみてくださいね~♪
 


 
 
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~ 学び舎に、キラめく星 ~

2020-12-20 22:26:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 てんぷらにィ~するべきィかッ?」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!サラダもいいよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日の冬至に向けて、
 さて、カボチャをどう料理しましょう?
 天ぷら、サラダ、煮物……
 う~んう~んと迷いつつ、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 女の園の星 1 ――



 著者は和山やま さん、2020年7月に発行されました。
 《このマンガがすごい!2021》では
 第1位を獲得した快作ですよ。

「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 前回記事では、
 萩尾望都さん作『ポーの一族 秘密の花園1』を
 御紹介いたしましたが……

 こちらの作品は、
 ベクトル真逆!なコメディ作品、
 いえ、コント的作品、
 と形容すべきでしょうか。

「せんせいィ~なのでス!」
「がるるるる!」(←訳:女子高のね!)

 ”女子高の先生”と聞いて、
 活字マニアの皆さんが
 いちばんに思い浮かべるのは
 『山月記』『李陵』他で知られる
 文豪・中島敦さんかもしれません。

 スーツがよく似合いそうな
 短めの黒髪。
 どう見ても
 体育会系には程遠い
 眼鏡男子。

 ルックスの点では、
 この御本の主人公・星(ほし)先生と中島さん、
 共通項が多いわね。
 
「でもねッ!」
「ぐるるるるるがるるるる!」(←訳:中島敦さんはモテたんだ!)

 女学生さんたちに
 大人気だったという
 中島敦さんに比べて、
 星先生は――

「きょうもォ、またァ~」
「がるるるるるる~る!」(←訳:振り回されてま~す!)

 毎日、授業終了後に
 生徒さんから
 先生に提出される学級日誌。

 その日の授業科目が何であったか、
 授業の内容や
 生徒たちの様子はどうであったか、
 などを書き込む学級日誌の、
 下段にある“備考欄“に。

 星先生のクラスでは、
 その備考欄に
 絵を描く生徒が現われました。

「ただのォ、いたずらがきィ?」
「ぐぅるるるる!」(←訳:じゃないんだ!)

 備考欄の絵は、実は、
 《絵しりとり》。

 リンゴの絵があったら、
 次の日の日誌には
 ゴリラの絵が、
 その次の妃の日誌には
 ラッコの絵が……
 という具合なんですね。

 星先生は、
 怒るでもなく、
 止めるでもなく、
 むしろ秘かに面白がりながら
 毎日の《絵しりとり》の連鎖を
 見守っていたんですけど。

 ……これは?

 今日の日誌の《絵しりとり》は、
 いったい何を描いたものなんだろう??

「むむむゥ~んッ??」
「がるるぐる!」(←訳:完全に不明!)

 謎の《絵しりとり》に
 ぷふふっとふき出す第一話『1時間目』、
 教室に乱入者あり?の『2時間目』……

 シュールなコメディ、のようでいて、
 もしかしたらこれって
 リアル女子高生活なのかしら?
 とさえ思ってしまう
 摩訶不思議なパワーに満ちた
 『女の園の星』、
 マンガ好きな御方はもちろん、
 中島敦さん大好きな活字マニアさんにも
 おすすめですよ。

 星先生だけでなく、
 脇役さんたちの活躍&暴走にも、

「くひひひッ♪」
「ぐるるるっ♫」

 と笑いながら、
 ぜひ、一読してみてくださいね。



 
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~ 遠く、時間を超えて ~

2020-12-19 23:42:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かぼちゃッ、よういィ~よしィ!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!柚子も用意完了!)

 こんにちは、ネーさです。
 2020年の冬至は12月21日!
 カボチャも柚子もしっかり準備しましたよ。
 冬至を境にこの寒波が緩みますように……
 と祈りながら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
 
  


 
     ―― ポーの一族 秘密の花園Ⅰ ――



 著者は萩尾望都(はぎお・もと)さん、
 2020年11月に発行されました。
 《ポーの一族》シリーズの最新刊は、
 前作『ポーの一族 ユニコーン』から
 グ~ッと時間を遡って、
 舞台は1888年の英国です。

「いきなりィ~?」
「ぐぅるるるるる!」(←訳:ヴィクトリア朝!)

 《ポーの一族》シリーズの中の、
 『ランプトンは語る』。

 この『秘密の花園』は、
 『ランプトンは語る』の
 前日譚にあたる作品です。

「むかァ~しィ、むかしィ~」
「がるるるぐるがる!」(←訳:自動車のない時代!)

 永遠の時を生きるヴァンパネラ。

 とはいえ、
 不便なものです、
 容姿が少年のまま、
 というのは。

 容姿が、
 そして体格も大人であったなら、
 エドガーくんとアランくんも
 さして苦労はしなかったでしょう。

「あくしでんとォ、なのでス!」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:悪天候のせいだ~!)

 旅の途中、
 馬車が揺れて、
 手綱を取っていたアランくんが投げ出され、
 川に転落……!

 アランくんを引き上げるのも、
 濡れそぼった服装で
 急ぎ休息できる場所を探すのも、
 大人の容姿をしていたら、
 そう難しくはなかったかもしれません。

「さらにィ、あくしでんとォ!」
「がるぐる!」(←訳:体調悪化!)

 水に浸かって身体が冷えたためか、
 アランくんの体調は
 どんどん悪化してゆくようです。

 幸いにも、
 行く手には人家の灯り……!

 エドガーくんはアランくんを抱え、
 その家の主に
 助けを求めたのですが。

「このォ、おうちィッてェ~…」
「ぐるるるるがるるるぅ?」(←訳:人間関係がフクザツぅ?)

 後日譚『ランプトンは語る』は、
 謎の少年の肖像画をテーマとした
 美しい物語ですので、
 《ポーの一族》ファンの方々には
 人気が高い作品です。

 『ランプトンは語る』で描かれていた
 幾つもの謎は、
 はたして
 この『秘密の花園』の中で
 明らかになるのか……?

「つづきをォ、よみたいィ~でスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:早く続巻を!)

 時間と空間を超える、
 生命の旅。

 《ポーの一族》を未読の方々は、
 この冬休みの読書タイムに
 現在刊行されている全作品読破!
 を目指してみてはいかがでしょう?
 
 日本が世界に誇る
 少女マンガの最高峰を、
 皆さま、ぜひ~♪
 
 
 
 
    では、ここでお久しぶりのオマケ画像も!
   
    『グリコ』さんの
    《GABA BITTER》は、
    ストレス低減に効果あり?
    「おいしィ!もぐぱくッ!」
    「ぐるる~!」(←訳:良い味~!)
    いろいろタイヘンなことばかりだけど、
    週が明けたら
    ちょっぴりでもいい、
    良い兆しが見えるよう願っています。
    どうか皆さま、
    穏やかな休日をお過ごしくださいね。
  


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~ 名画に、耳を傾ければ ~

2020-12-18 23:24:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がんだむゥ、きましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!コイツ動くぞ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 神奈川県横浜市の山下埠頭に、
 明日12月19日《GUNDAM FACTORY YOKOHAMA》がオープン!
 実物大ガンダムが起動しますよ♫
 現地へ行けない方々は、
 公開されている動画を観てくださいね。
 さあ、ではここからは読書タ~イム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
     ―― 名画はおしゃべり ――



 著者は木村泰司(きむら・たいじ)さん、
 2020年10月に発行されました。
 『酔っ払いから王侯貴族まで』と副題が付されています。

「あはァ! しんじゅのォ、みみかざりィ~♪」
「ぐるるるがぅーるーるる!」(←訳:お隣りはデューラーさん!)

 御本の表紙で、
 こちらへ目線を向けているのは、
 ヨハネス・フェルメールさん作
 『真珠の首飾りの少女』と、
 アルブレヒト・デューラーさん作
 『毛皮を着た自画像』(1500)。

 ここで留意していただきたいのは、
 デューラーさんの自画像の、
 目力。

 イマ風に言うなら、
 “圧”かしら。

 真っ向からメンチ切っ……いえ、おほん、
 鑑賞者に喧嘩を売るかのような、
 ”正面像”には……

 実は、深~く複雑な意味がある?

「あううゥ~? えェ~とォ??」
「がるぐるるるる~?」(←訳:そう言われても~?)

 ”正面像”。

 顔を正面から描く、
 という構図は、
 イエス・キリストなど聖人にしか許されない、
 と著者・木村さんは指摘します。

 そのルールをデューラーさんが知らなかった筈はなく、
 では何故あえて”正面像”を選んだのか?というと。

 使命感、
 そして、覚悟。

   私は芸術後進国であるドイツに生まれた、
   けれど、
   キリストがユダヤ社会における
   宗教改革者であったように、
   ここドイツにおいて
   私が美術の改革者になるのだ――

「それはァ、ひとつのォ~」
「がるぐる~!」(←訳:選手宣誓~!!)

 デューラーさんを通して
 芸術家の”覚悟”を問う
 第1章『芸術家も大変!』を始まりに、
 第2章以降は、
 ピーテル・ブリューゲル(父)さん、
 ピーテル・パウル・ルーベンスさん、
 フランス・ハルスさん、
 アンソニー・ヴァン・ダイクさん……と、
 巨匠さんの作品の画面に
 ひっそり、
 或いは堂々と、
 描き入れられた暗喩を
 木村さんは解析してゆきます。

 巻末には、
 
 番外編『西洋絵画に描かれた猫』

 巻末付録『画家プロフィール』

 も収録されていて、
 ふふふっ、猫のお話には
 笑っちゃいますね♪

「これェ、おもしろいィでス!」
「ぐーるるるるるるる!」(←訳:ルーベンスさんの猫!)

 1628年制作の
 『受胎告知』。

 聖母マリア様の足元に、猫が……?

 私ネーさ、初めて拝見する作品です。
 ていうか、受胎告知に猫、の図は
 とっても珍しいような?

「ねこォだいすきなァおかたはァ~」
「がるる!」(←訳:大喜び!)

 真面目な絵画論も、
 ポップなアート談も、
 ニャンコ画比較も、と
 多角的に楽しめる
 ノンフィクション作品は
 読み応えがありますよ。

 寒~い真冬、
 美術館までお出掛けするのが
 ちょっぴり億劫に思えたら、
 書物の世界でアート三昧を、
 皆さま、ぜひ♪
 
  
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~ 熱々の、短編ベスト! ~

2020-12-17 22:26:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちゃちゃちゃっ、ちゃむいィ~ッ!」
「がるる!ぐるがるるる~!」(←訳:虎です!寒波キツすぎ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 お腹に貼るカイロを、
 背中にも貼るカイロを、ぺタリン、と。
 ああ南の島へ行きたい~!と叫びつつ
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  


   
   ―― ザ・ベストミステリーズ 2020 ――


  
 編者は日本推理作家協会の皆さん、
 2020年10月に発行されました。

 “昨年1年間に発表されたあらゆる短編推理小説の中から
 日本推理作家協会の厳格な選考を通過した
 傑作だけを収録!”
 と銘打たれたこの御本は――

「ねんまつゥにィ、ぴッたりィ~!」
「ぐるがるるるぐるる!」(←訳:年間ミステリ総決算!)

 著者さん&作品は、
 収録順に、

 矢樹純さん著『夫の骨』

 秋吉理香子さん著『神様』

 井上真偽さん著『青い告白』

 木江恭さん著『さかなの子』

 近藤史恵さん著『ホテル・カイザリン』

 櫻田智也さん著『コマチグモ』

 知念実希人さん著『傷の証言』

 真野光一さん著『ウロボロス』

 薬丸岳さん著『嫌疑不十分』

 という9編と、
 巻末には、末國善己さんによる評論
 『推理小説・2019年』も
 掲載されています。

「うむゥ! どれもォ、わんだふるゥ!」
「がるぐっるる!」(←訳:でもやっぱり!)
「めだッてるゥのはァ~…」

 ええ、そうですねえ、
 御本の表紙にも
 大きく印字してありますよ。

 第73回日本推理作家協会賞の
 短編部門を受賞した作品、

 矢樹純さんの『夫の骨』!

「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 2019年刊行の矢樹さんの短編集『夫の骨』。

 その巻頭を飾る表題作品は、
 お話としては
 少しばかり地味……と言えるかもしれません。

 銃撃やアクションのシーン、なし。

 犯人と探偵さんの
 空気が震えるような推理舌戦も、なし。

 しかし、
 短編ミステリの長所を
 ギュッと凝縮したような、
 息を呑む展開が連続し、
 読み終えた後は自然と……

「ふううゥ~ッ! ためいきィ~!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:ゾクゾクしました!)

 語り手の《私》は、
 二年前に義母を亡くし、
 昨年は夫を見送り、
 現在は一軒家に
 ひとり暮らしをしています。

 夫を喪って一年、
 《私》だけで住むには
 この家は広すぎる、などと思いながら、
 日々を過ごしてきましたが。

 或る朝のこと、

 《今日は何かをしなくてはいけない》

 と感じ取った《私》は、
 庭の隅の物置へと
 歩を進めます。

「おかたづけェ、でスかァ?」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:久しぶりのお掃除!)

 物置にしまわれていた荷物、
 そこから《私》は
 何を読み取ったのか。

 ベストミステリーズの幕開けに相応しい
 矢樹さんの受賞作品は、
 ミステリ好きさん必読!ですよ。

「このォいきおいィでェ~」
「がるるるぐるるぅるる!」(←訳:ガンガン読んじゃおう!)

 いえいえ、
 慌てず、騒がず、
 ゆっくりじっくり愉しんでいただきたい
 年間ベストな傑作がそろっています。

 冬の夜の読書タイムに、
 皆さま、ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
  
 
 
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― 高架の半ばに ―

2020-12-16 22:01:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くたくたくたァ~…」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!もうカンベン!)

 こんにちは、ネーさです。
 お部屋の模様替え大混戦はまだ終わらず、
 疲労困憊……ではあれど、
 あらっ、探していた本がこんなところに!
 というようなハプニングもありました♪
 苦あれば楽あり~とニンマリしつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
      ―― 走らなかった鉄道 ――



 著者は松村真人(まつむら・まこと)さん、
 2020年11月に発行されました。
 『未成線を追う』と副題が付されています。

「うむゥ? みせいせんッ??」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:初めて聞く言葉だよ!)

 鉄道用語、というのかしら、
 《廃線》っていう言葉は、
 割りとよく聞きますけれども。

 《未成線》、
 この聞き慣れない言葉の意味を、
 著者・松村さんは
 御本冒頭の『まえがき』で解説しています。

 完成した鉄道路線は
 《既成線》。

 一方、
 未完成の路線を《未成線》という。

 ただし、
 建設中の路線を《未成線》と
 同列視してはいけない。
 建設中の路線の呼び名は
 建設予定の路線名。

 《未成線》とは、
 計画されたものの建設が進まない路線、
 建設途中で
 放棄されたままになっている路線の総称である。

「とちゅうゥ、でスかァ~」
「がるるぐるるるるぅ~」(←訳:なんか勿体ないなぁ~)

 そうよね、
 勿体無いわよね、
 途中で放棄なんて。

 でも、何億円もの予算を投入して、
 途中で止めちゃうなんて、
 そんな無駄遣いって
 そうそう有るはずが――

「ありまァ~ス!」
「ぐっるるがる!」(←訳:けっこう有る!)

 松村さんが本文中で取り上げているのは、
 【国鉄編】では7路線、
 【公営・私鉄編】では6路線。

 ひとつ例を挙げますと、
 御本の表紙になっているのは、
 《名羽(めいう)線》です。

 北海道の北部、
 名寄(なよりろ)市と
 羽幌(はぼろ)町を結ぶ路線は、
 国鉄末期に造られた公団線の中でも
 群を抜いて山深い地帯に造られた、
 と松村さんが言うように、
 町など殆ど見当たらない
 山と、原野と、廃坑ばかり?

「これはァ、どうみてもォ~」
「がるぐるがる?」(←訳:赤字路線確定?)

 黒字は到底見込めそうにない、 
 そんな路線だというのに、
 橋脚を建て、
 トンネルを掘り、
 川には橋梁を架け……
 でも、途中で放棄。

 反対に、
 これは黒字になりそう!
 と見えたのが、
 神戸市の阪神海岸鉄道です。

「おォ~! これはッ」
「ぐるがる!」(←訳:絶景かも!)

 神戸市の中央区を起点に、
 大阪市此花区桜島までを結ぶ予定だった
 阪神海岸鉄道。

 西宮や芦屋を通る路線は、
 眺望の良さそうな海沿いを走るし、
 沿線の人口も多そうだし。

 変ねえ、
 なぜ未成線になったのかなぁ?
 と思ったら。

「いたんでスゥ!」
「がるるるる!」(←訳:ライバルが!)

 JR神戸線。
 阪神本線。
 阪神なんば線。
 阪急神戸線。

 すぐ近くを走る
 ライバル路線が多すぎて、
 ああ、無念、
 実現に到らず……。

「ふうゥ! おもしろそうゥなのにィ!」
「ぐるるるるるぅ~…」(←訳:仕方ないのかぁ~…)

 半ばにして断たれた、
 鉄路の夢。
 廃線、とはまた違う哀感と、寂寥。

 鉄道好きな方々に
 おすすめのノンフィクション作品は、
 旅好きな方々、
 地理好き&地図好きな方々も
 きっと楽しめる一冊ですよ。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね♪
 
 
 
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~ 好漢、韻を詠う ~

2020-12-15 23:16:12 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おかたづけェ~あるあるゥ、なのでス!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!どうしよう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ちょっと、のつもりで始めた片付けが、
 いつのまにやら家中の模様替えに……?
 疲労と筋肉痛でフラフラではありますが、
 こんな時こそ読書タイムですよ。
 本日は、こちらのコミック作品を、さあ、どうぞ~♪

  



       ―― パリピ孔明 3 ――



 原作は四葉夕ト(よつば・ゆうと)さん、
 漫画は小川亮(おがわ・りょう)さん、
 2020年10月に発行されました。
 『パリピ孔明』の第3巻は……

「らッぷゥ??」
「ぐっるるるる~!」(←訳:ラップバトル~!)

 姓を諸葛(しょかつ)、
 名を亮(りょう)、
 字(あざな)は孔明(こうめい)――

 《三国志》にその名を轟かせる
 軍師・諸葛亮孔明さん。

 はるか昔に亡くなったはずの孔明さんが、
 いかなる運命の悪戯か、
 現代の渋谷に転生!

 というだけでもタイヘンなのに、
 何の気紛れなのか、
 はたまた必然なのか、
 偶然知り合った歌手志望の女の子・英子(えいこ)さんの
 ”軍師”に就任!

 って、
 《三国志》マニアの方々は
 失神しかねないトンデモな設定ですけれど。

「いがいにィ、なじむゥ~!」
「がるぐるるる!」(←訳:相性良いんだ!)

 心をうつ歌声を持ってはいるものの、
 オーディションには落ちまくり、
 インスタのフォロワー数も
 まだまだ少なく、
 ブレイク出来ない英子さん。

 そこで孔明さんが考えたのは。

 まず、才能あるラッパーを、
 ”チーム英子“の一員にしよう!

「そのためにはァ~!」
「ぐるる!」(←訳:勝負だ!)

 軍師、参謀などという職掌の者は、
 一歩下がって、
 出来るだけ目立たないように……

 孔明さん、
 そんな固定観念は持ち合わせていません。

 必要とあれば、
 矢面に立つ!
 立って戦う!

 ラップバトル、上等!

「ふゥ! おそろしやッ!」
「がるるぐる!」(←訳:本気で来た!)

 はたして孔明さんは
 ラップバトルに勝利して、
 “チーム英子“を強化できるのか――

 御本の前半部分で繰り広げられる
 日本語ラップバトルには、
 ええもう、啞然というか、呆然というか。

 ラップって英語でしょ、やっぱり。
 日本語ラップってダサくなぁい?
 と嘲笑うなかれ。

 日本語の新たな可能性さえ感じさせる
 “言霊“の闘い、
 見事!のひと言ですよ。

「ぱちぱちぱちィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:全力で拍手!)

 目指すは、クラブ音楽による天下泰平。

 巨大フェスへの出場権をかけて、
 孔明さんが次々と打ち出す
 戦略の結果や如何に?

 書籍(紙の本)でも
 Web上でも楽しめる
 《軍師・孔明》さんの
 第2の人生の冒険は、
 全活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 

 
 
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~ 水槽に咲く笑顔 ~

2020-12-14 22:27:24 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みつひでさんッ、だいけつだんッ!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!時代が動く~!)

 こんにちは、ネーさです。
 大河ドラマ『麒麟がくる』、
 12月に入って猛スピードで走り出しましたね。
 本能寺の変を、この作品はどう描くのか?
 黒幕は存在するのか?
 あれかこれかと想像を巡らせつつ、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
   ―― 驚愕!竹島水族館ドタバタ復活記 ――



 著者は小林龍二(こばやし・りゅうじ)さん、
 2020年7月に発行されました。
 『水の泡とは消えたくない!』と副題が付されています。

「すいぞくゥかんッ??」
「がる??」(←訳:竹島??)

 竹島(たけしま)水族館。

 正式な名称は、
 蒲郡(がまごおり)市竹島水族館。
 愛称は『タケスイ』。

 愛知県の蒲郡市にある
 小さな水族館は、
 三河湾、遠州灘の生物を中心に、
 熱帯地方の淡水魚や
 温帯・熱帯に住む大型深海魚など、
 500種4500点の生物が飼育されている
 水族館です。

 2019年3月には、
 年度入館者数47万人を達成!
 『タケスイ』史上最高の数字を記録しました!

「はくしゅゥ~!」
「がるるるぐるるる~!」(←訳:めでたやめでたや~!)

 2013年には日本で初めて
 オオグソクムシの卵を孵化させることに成功、
 深海魚の展示も充実、と
 水族館マニアさんからは
 注目の的となっている『タケスイ』ですが……

 以前は、

   廃館も間近か……

 なんて悲観視されていた水族館だったんです。

「おきゃくゥさんがァ~…」
「ぐるる~…」(←訳:来ない~…)
「たてものがァ~…」
「がるる~…」(←訳:ボロい~…)

 2003年頃の年間入場者数は、
 やっと15万人前後で、
 しかも、お客さんは
 入館してほどなく、
 展示のショボさに落胆して
 早々に帰ってしまう、という
 もの悲しさ。

 『タケスイ』に就職したばかりの、
 海や川での魚採りに夢中だった
 少年期を過ごした著者・小林さんは、
 ガランとする館内で
 立ち尽くします……

 どうしたら、いいんだろう?

「おおぜいのォ、おきゃくさんにィ!」
「ぐるがるる~!」(←訳:来て欲しい~!)

 古くて、小さな水族館。
 沖縄や大阪の有名水族館のような
 特大の水槽を設置する余裕も、
 予算もない。

 けれど、
 小さいなら小さいなりに、
 出来ることがあるはずだ……!

「ぎゃくてんのォ、はッそうでェ~」
「がっるるぐるるる!」(←訳:トップを目指そう!)

 考え得る限りの計画を提出しては、
 上層部のダメ出しを喰らい、
 へこむ小林さん。

 そうこうするうち、
 入館者数はいっそう減少し、
 ついに水族館は
 運営を民間に委託する指定管理者制度を
 採用することに。

 フツーの人ならば
 ここでメゲちゃうのかもしれません、が。

 知恵を絞った小林さん、
 自分で会社を設立!
 水族館の運営を引き継ぐ!
 という奇策に打ってでます!

「わほほゥ!」
「ぐっるぅる!」(←訳:グッジョブ!)

 いえいえいえ、
 むしろ、ここからが出発点、
 正念場です。

 館長を務めることになって、
 ダメ出しをする上司はいなくなったけれども、
 予算が増える訳でも、
 建物が新しくなる訳でもありません。

 小さな水族館のまま、
 事態を好転させる、
 お客さんを呼び込むには……

 『タケスイ』の利点、長所を、
 思いっ切り活用しなくちゃ!

「しんかいぎょッ!」
「がるるるるるる!」(←訳:オオグソクムシ!)

 難しい解説板は要らない。
 手書きで。
 
 図鑑のようなイラスト図解も要らない。
 下手な絵の方が好まれる。

 この魚は美味しいんです♫
 なぁんていう説明は、
 水族館では御法度とされるのだけれど、
 敢えて書く!
 バラしちゃう!
 ツボダイ、めっちゃ美味いぞ!
 カサゴ、煮ると美味いんです!
 
「ぷふふふッ♫」
「ぐるるっ♪」

 苦労と苦難を
 笑いに変えて、
 ご近所から、
 遠方から、
 たくさんの人に来てもらえる
 楽しい水族館に。

 小林さんと仲間たちの
 知恵&工夫の奮戦記は
 読み手の私たちを笑顔にしてくれます。
 そして、同時に――

「たけすいィ、ゆきたいィ~!」
「がっるぐるるるるるぅ!」(←訳:行ってみたくなるぅ!)

 水族館好きな方々、
 ノンフィクション好きな活字マニアさんに、
 おすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

   
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~ カメラと、家族と ~

2020-12-13 22:32:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くもりィ、なのでェ~ス!」
「がるる!ぐるるが~る!」(←訳:虎です!流星群や~い!)

 こんにちは、ネーさです。
 えーと、東京・多摩地域の現在は、
 曇り……ですねえ。
 ふたご座流星群をじ~っと待ちながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  


 
       ―― 浅田家! ――



 著者は中野量太(なかの・りょうた)さん、
 2020年8月に発行されました。
 10月に公開された映画『浅田家!』の
 監督・脚本を担当した中野量太さんによる
 小説版『浅田家!』です。

 この御本の、そもそもの《出発点》は、
 写真集『浅田家』(2008年刊)でした。

 撮影者・浅田政志さんに
 木村伊兵衛写真賞をもたらした写真集の
 画期的な特徴は――

「かぞくゥ~!」
「ぐるがる!」(←訳:家族写真!)

 写真家になりたい!と、
 大阪の専門学校で学ぶ浅田政志(あさだ・まさし)さん。

 卒業制作のテーマとして
 政志さんが選んだのは
 《家族》。

 といっても、
 家族みんながフレームにおさまって
 カメラ目線でにっこり♫
 みたいな家族写真ではありません。

「しょうぼうしィさんッ!」
「がーるーるる!」(←訳:レーサーさん!)

 一家総出で、
 “なりきる”。

 怪我をして診察を受けたときの様子を、
 病院の診察室で再現。
 
 銀色の消防服を着込み、
 消防車に乗り、
 放水ホースを構えて。

 鈴鹿サーキットでは、
 レーシングドライバーと
 ピットクルーに。

「あッ、ずるいィ~!」
「ぐーるーるがるるる!」(←訳:レーサー役とられた!)

 レーシングドライバーに憧れていたのは、
 政志さんではなくて、
 お兄さんの幸宏さんだったのに、
 レーサーに”なりきった“のは、
 あ~あ、
 政志さんだったりして。

「ぷふふッ♪」
「がる~♫」

 他にも、

 大食い選手権に出場!
 サッカー日本代表に!
 海岸で海女さんに!

 などなど、
 さまざまなシチュエーションを考え、
 衣装を手作りしたりしながら、
 撮り上げた《家族》の写真。

 政志さんにしか――
 《僕にしか撮れない》写真。
 
 そうして、
 前述しましたように、
 写真界の芥川賞といわれる
 木村伊兵衛賞を
 政志さんは受賞する獲得こととなって。
 
「だいィひょうばんッ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:家族写真の第一人者)

 《家族》を撮ってもらうなら、
 このひと。

 そんな評判と、
 或る途方もない出来事が、
 政志さんを運んでゆきます。
 
 シャッターを押すべき
 未来の一瞬へ。

「はいッ、とりまスゥ!」
「がるぅ!」(←訳:カシャ!)

 ノンフィクションとフィクションが
 支え合うようにしながら高みを目指す
 浅田さん御一家の昨日と明日。

 写真集ファンの方々、
 映画でファンになった!という方々にも
 おすすめの一冊です。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
  
 
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~ ゆらめく緑と泡の森 ~

2020-12-12 23:26:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんどはァ、ふたござァなのでス!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!流星群だよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 13日の夜には三大流星群のひとつ、
 ふたご座流星群が見られる?
 ピーク時には
 1時間に50個以上の流星が観測できるかも?
 午後10時には東の空に注目だわ!
 と心にメモしながら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



     ―― 水草水槽のせかい ――



 著者はタナカカツキさん、
 2020年10月に発行されました。
 『すばらしきインドア大自然』と副題が付されています。

 近年、
 人気と知名度をとみに高めている
 《水草水槽》の入門書ですよ。

「しゅやくはァ、きんぎょじゃなくてェ~」
「ぐる!」(←訳:水草!)

 水槽の中に、
 水草、石、枯れ木などで、
 絵を描くように
 景色を造り上げる――
 それが《水草水槽》です。

 その創始者とされるのは、
 天野尚(あまの・たかし)さん(1954~2015)。

 つまり《水草水槽》は、
 日本発!と言えるアートなのですが、
 現在では、欧米、中国、
 ベトナムやマレーシアでも大人気!

 『世界水草レイアウトコンテスト』が
 毎年開催されるほどなんですよ。

「わかりィまスゥ!」
「がるるぐるがるるる!」(←訳:水槽の中に国境なし!)

 著者・タナカさんも
 そのコンテストに参加して、
 2016年には世界ランキング4位に……!

 そんなタナカさんが指南役になって
 《水草水槽》の基礎知識から
 日々のメンテナンス、
 手入れ方法などを
 教えてくれるこの御本、
 私ネーさは……

 写真集として楽しみました♪

「みずくさッ、きれいィ~!」
「ぐるるるるるがるるる!」(←訳:生き物たちも可愛いぞ!)

 水槽の中をぴょこぴょこ、
 するりん、と
 泳ぎ、歩くのは、
 コケを食べてくれるヤマトヌマエビ、
 ガラス面のお掃除をしてくれる
 オトシンクルスや石巻貝……

 そして、何より美しいのは、
 水草の葉の先端に点る
 小さな気泡たち。

「これはァ~…」
「がるるぐる!」(←訳:光合成だね!)

 ふつふつと、
 水草に宿る気泡には
 酸素がたっぷり含まれています。

 酸素が生まれる瞬間なんて、
 そうそう見られませんよ♫

「ふわわァ~…なごむゥ~…」
「ぐるるがっるぅる~!」(←訳:夢中になっちゃう~!)

 鬱蒼と、
 或いは清々しく、
 神々しく、
 ゆらゆら揺れる
 水の中の緑たち。

 著者・タナカカツキさんは、
 『コップのフチ子』ちゃんの
 企画・原案・デザインに携わった才人さんです。

 タナカさんがナヴィゲートする
 《水草水槽》の世界を、
 アクアリウムアート好きな御方も、
 水草ってなぁに?な初心者さんも、
 ぜひ、覗いてみてくださいね♪
 
  
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