「こんにちわッ、テディちゃでス!
こここッ、こんしゅうゥもォ~!」
「がるる!ぐるっるがる!」(←訳:虎です!怖かったよう!)
こんにちは、ネーさです。
はぁ~…昨日3月21日放送の『鎌倉殿の13人』第11回、
めちゃくちゃ怖かったわ。
ばったばったと退場してゆく
主演級の俳優さんに労いの拍手を送りつつ、
本日の読書タイムは、
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 鬼を切る 日本の名刀 ――
監修は小和田泰経(おわだ・やすつね)さん、
2020年4月に発行されました。
ええ、『鎌倉殿の13人』の主役である武士さんたちが
腰に佩いていたのは……こんな《名刀》たち!
「それはァ、でんせつのォ~」
「ぐるる!」(←訳:鬼退治!)
”武家の棟梁”。
全武士の頂点を指すこの言葉は、
数多の文学作品で、
映画やドラマで使われてきましたが、
棟梁たる者の愛刀は、
やはり、タダモノじゃありません。
伝説の、いわくつきの、
特別な上にも特別な一振り、なんです。
「きりおとしてェみせましょうッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:鬼の首さえも!)
大江山に鬼あり。
酒呑童子の一味なり。
時代は平安の中期、
京の都で次々と若い女性がさらわれる事件が起きました。
犯人は、酒呑童子――
大江山に巣食う見るも怖ろしい鬼たちです。
源氏の武将・源頼光(みなもとのよりもつ)さんは、
部下の四天王とともに、
鬼たちの隠れ家を襲い、
激闘の結果……
「うちとッたりィ~!」
「ぐるがる!」(←訳:勝利宣言!)
この鬼退治行に携えていったのが、
《童子切安綱(どうじきりやすつな)》、
《鬼切安綱(おにきりやすつな)》(別名:鬼切丸)、
といった太刀でした。
ことに《童子切》は、
天下五剣のひとつに数えられ、
足利将軍家、秀吉さん、家康さんも所有したのち、
現在は国立博物館所蔵となっている国宝です。
《鬼切》の方は、
四天王のひとり・渡辺綱(わたなべのつな)さんから、
頼朝さんを含む
代々の源氏の棟梁に伝えられ、
現在は京都の北野天満宮に所蔵される
重要文化財。
あ、渡辺綱さんって
嵯峨天皇を祖とする嵯峨源氏の出身なんですって。
ということは、
鬼退治って源家の伝統技術なのかも?
「ふむむゥ! こわいィけれどォ~」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:どちらも拝見したい!!)
この御本では、
《童子切》《鬼切》を筆頭として、
《小狐丸(こぎつねまる)》、
《天光丸(てんこうまる)》、
《獅子王(ししおう)》など、
世に知られ、
人気も高い名刀の数々が紹介&解説されています。
頼朝さんはこの刀を手にしたのかな?
曽我兄弟の仇討ちに登場する刀は?
という具合に想像してみると、
歴史小説の愉しみ、
ドラマを観る楽しみが
広がってゆきますね。
刀剣の名称と特徴、
作刀の文化、
平家の宝刀など
読み応えある文章、
図版も多数収録されていて、
《刀剣本》初心者さんにおすすめの一冊です。
大泉頼朝さんのファンの方々も、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫