宮翁さんの案内で、杉山平一さんの旧居跡に連れて行って頂いた。
もう知る人も少ない。
芦屋は、道が狭い。特に阪急から上は狭い。
車で行ったのだが、往生しました。一方通行ばかり。しかも止まって後ろから来た車をやり過
ごせない。混雑する展覧会場のように「止まらずに前へお進み下さい」で、前へ行くしかない。
宮翁さんは、自転車での道は分かっておられるのだが、車での案内は困られた。
「この道を行って下さい」
「先生、これは行けません。一方通行の出口です」
ということで大回りするのだが、すると翁の感覚にズレが生じて、分からなくなってしまう。
車を停めて探そうということになったのだが、車を留める場所がない。
仕方なく、駐車違反覚悟で、なるべく迷惑にならない場所に停め、歩いて探す。
翁は今日は杖もなく、頭にバンダナもなしで、この炎天下、倒れられないかと心配。
なかなか見つからない。
翁、「ごめんなさいね。自転車で来たら、すぐに分かるんだけど」と恐縮される。
まあ、その後もいろいろあって、やっと、「ここです」と。
右手、2軒目の白い塀の平屋が、昔、杉山平一さんが住んでおられた場所で、地震後は全く
変わってしまい、面影はないとのことです。
辺りの様子を何枚かの写真に収めて帰って来ました。
いささか疲れました。が、翁の方が心配。
「大丈夫です」とおっしゃったが、御歳86歳です。