喫茶 輪

コーヒーカップの耳

喫茶店倒産?

2019-09-28 15:20:23 | 喫茶・輪
今日の夕刊の第一面にこんな記事が。
←クリック。

しかしこれ、実感ないですねえ。
「倒産」という言葉。
町の喫茶店は「倒産」という言葉を使うほど立派なものではありません。
いまや絶滅危惧種であり、良くて「父ちゃん母ちゃんの店」であります。
倒産の前に廃業なのです。
現にうちの店「輪」は二度ばかり廃業宣言をしたのでした。
しかし、いろんな事情で今も扉を開けてますが、開けて赤字が実態。
ただ、うちは、店というよりもわたしの書斎であります。
書斎の傍らに喫茶コーナーがあって、380円のお代を払って下さる人があるということ。
いわば、わたしたち老夫婦の健康のために開けているようなものなのです。
そして、わたしを訪れて下さる本好きの人のために。
一般の住居なら訪ねにくくても、一応店の構えをしていれば、来ていただきやすいということもあって。

で、新聞記事ですが、もう町の小さな喫茶店は無理ですね。
日本特有の喫茶店文化は消えゆくのみであります。
さて、うちはいつまで扉を開けておけるでしょうか?
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『向田理髪店』

2019-09-28 08:23:45 | 本・雑誌
東北の女道化師、森文子さんのブログ記事見て『向田理髪店』入手しました。
読み始めましたが、軽くて心地よい小説です。



以下、森 文子さんのブログ上の紹介文。
9月23日 10:34
奥田英朗さんの『向田理髪店』読了
かつて 精神科医 伊良部シリーズの『イン・ザ・プール』とか
あんちゃから「面白いよ」て 教えてもらって はまったのだったな
『泳いで帰れ』とか エッセイも 好きだった
次々読んだけど
追いかけきれずに
しばらく離れてしまってたけど
久しぶりに読んだ
内容にもよるのだろうけど
以前の 技巧的!てな 印象より
だいぶ やさしくやわらかい
書き分けが できるかたなのだろうかね
なんてことない どこにでもあるような いるような 町の人たちの
倦怠のような
出来事の 揺らぎへの 立ち向かい 受け取って 暮らしていく有り様
起承転結ごり押しではなくて
普段の 自分の日常周辺に 起きているかのように すすんでゆく
しみじみ じわん と 閉じる物語
これで完結なの?
シリーズとして また 出るの?
そこんとこ わからないけど
日常って こんなふうに 区切りがあるかないか 曖昧なまんま 続いているよなぁ と 思う
向田理髪店周辺の人たちが
今も 何かあったりなかったりしながら
あの町で 暮らしているのかなぁ なんてことさえ思って
ふんわりした気持ちにもなったり…
やっぱり いいなぁ 好きだなぁ奥田さん作品と思う
また 読んでない作品たち 読みたくなる
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