詩と散文の同人誌『多島海』46号を詩人の江口さんからお贈りいただいた。
A6版の静かなたたずまいの冊子です。
同人は4人だけ。いいですね、これぐらいの小さくて充実している同人誌は。
森原直子さんの「秋のかたち」の”窓のかたちして”という詩句が、何げなくていいですね。
彼末れい子さんの作品は、日常の現実を描きながら、知らぬ間に詩の世界へと誘われて行きます。ユニークな詩法を持った人。
松本衆司さんの「アポリネールのように その六」に感動。大阪文学学校のチューターの松本さんが、急死した生徒のことを情を込めて書いておられる。因みにわたしは、遠い昔に一度だけ大阪文学学校を覗いたことがある。当時の校長、小野十三郎さんの話を生で聞いたのだった。小野さんを直で見たのはその時一度だけ。
江口節さんの「島田陽子さんと出会って」。島田さんとは何度もお会いしている(ちょっとしてエピソードもある)がその”人„についてはそれほど知るところではなかった。この江口さんの文章で今まで知らなかった面を教えていただいた。
みなさんの他の読み物も充実していて、小さいながら楽しめました。江口さん、ありがとうございました。
完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。 今なら本屋さんでも買えます。宮脇書店ダイエー西宮店(浜松原町)のノンフィクションのコーナーに有ります。