喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『遠い蛍』の詩

2022-08-31 07:49:18 | 
毎朝、コーヒーの為の湯が沸くまでの時間、本を読む。
一日2~4ページ。
今は詩集を読んでいるので、1篇か2篇の詩だ。
今朝はこの詩集。



『遠い蛍』(以倉紘平著・編集工房ノア刊)。
前に一度読んでいる。
以倉紘平さんの詩集。
良かったので、もう一度ゆっくりと読み直している。
そして、今朝読んで改めて胸に沁みたのはこの詩。
←クリック。
「滞在地から」。この後、こう続く。

  次第に速力を増していく
  長い長い夏休み
  父よ 母よ 籠一杯に摘まれた葡萄よ 飼い猫のみーみ
  晩年になって我がこころに蘇ったふるさとよ
  みんな みんな遠ざかっていく
  にぎやかに
  永遠の駅にむかって


なんともいえない郷愁を誘う詩です。
このような胸の奥に染み入るような詩が並ぶ。
以倉さんの詩はこんなです。

『コーヒーカップの耳』昭和人の喜怒哀楽が赤裸々に。

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