吉田義男さんに関する本を二冊読んでいる。
読むと本当に吉田さんはいい人だったんだなと感じる。
その中で驚くことがあった。
ここにある《しかし、私は「監督就任したころに言った”徹„(ひたむきに進む)を、今こそ実行すべきなんだ」と、アドバイスした。》
これは吉田が尊敬する竜安寺大珠院の盛永宗興老師が『海を渡った牛若丸』に書いた序文の中の言葉。
うちにある色紙の「徹」という言葉には重い意味があったということがこれでわかった。
そうだったのかと思った次第。
しかしこの色紙、どなたに戴いたのか覚えていない。
少なくともわたしが吉田さんから直接戴いたものではない。
どなたかがもらってきて下さったのだ。
あのころ店に来られるお客さんの中には野球関係の人が多かったので。
『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。