木割大雄さんの『俺』(角川書店・2013年刊)読了しました。
句集となってますが、俳句だけではなく木割さんの散文も各所に挟まれていて、読みやすかったです。
俳句は赤尾兜子さんのお弟子さんだったということもあり、わたしには理解できない句も多かったです。
しかし、心動かすものも少なくなかったです。
例えば、お母さんのことを書かれた句。
尿匂う母のベッドの大晦日
母看つつ冬のバナナを食いにけり
心電図斯く乱るるも春が来る
裏門より母出でませり月冴えて
この中でも「尿匂う…」などはなかなか書けるものではないと思います。
まして刊行する本に入れるとは。
随所に挟まれている散文を読むことによって、木割さんのこれまでの人生を垣間見ることができます。
やはり好奇心の旺盛な人だということがよくわかります。
それがこの人の多彩な人脈につながっているのでしょうね。
しかもその散文が達者です。
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句集となってますが、俳句だけではなく木割さんの散文も各所に挟まれていて、読みやすかったです。
俳句は赤尾兜子さんのお弟子さんだったということもあり、わたしには理解できない句も多かったです。
しかし、心動かすものも少なくなかったです。
例えば、お母さんのことを書かれた句。
尿匂う母のベッドの大晦日
母看つつ冬のバナナを食いにけり
心電図斯く乱るるも春が来る
裏門より母出でませり月冴えて
この中でも「尿匂う…」などはなかなか書けるものではないと思います。
まして刊行する本に入れるとは。
随所に挟まれている散文を読むことによって、木割さんのこれまでの人生を垣間見ることができます。
やはり好奇心の旺盛な人だということがよくわかります。
それがこの人の多彩な人脈につながっているのでしょうね。
しかもその散文が達者です。