第3761回で取り上げたパナソニックの太陽電池への取り組みはかなり本気度が高いようです。
Tech-On!より 2010/01/08
パナソニック,三洋電機のHIT太陽電池に1000億円規模を投資
パナソニックは,2010年度の経営方針を発表した(ニュース・リリース)。その中で,太陽電池事業の拡大のために,三洋電機が生産する「HIT(Heterojunction with Intrinsic Thin layer)太陽電池」の増産に向けて,2015年度までに新たに1000億円規模の投資を行うことを明らかにした。
パナソニックは太陽電池事業について,「業界最高水準の三洋電機の技術力と,パナソニックおよびパナソニック電工の販売チャネル,エネルギー・マネジメント技術,建材・電材技術などを掛け合わせることで事業を拡大」する。その結果として,2012年度には国内1位(そのときの生産能力は850MW/年),2015年度には世界3位以内(同1.5GW/年)を目指すとした。
ただし,三洋電機も2009年11月に同様の目標を発表している(ニュース・リリース)。生産能力は,2010年度に600MW/年,2015年度に1.5GW/年としていた。
なお,三洋電機の太陽電池事業は,2008年時点で国内3位,世界で10位以下となっている。
2012年に日本一ですか。これは結構きついのじゃないでしょうか。こうなるとシャープも黙って入られないでしょうね。果たしてどんな手を打ってくるか。
競争が激しくなってくればそれだけ価格のダウンも激しくなってくるでしょうから、普及のも加速がかかりそうです。
と言うか、パナソニックには何度も書いているように今の太陽電池HITの価格を思い切って他社の多結晶並の値段に落として一挙にシェアトップを奪うくらいの戦略を取って欲しい。
そうなれば、世界のトップも狙えてくるのじゃないでしょうか。いや、是非狙って欲しい。それでこそ、日本の太陽電池の生産が再び世界一となることも夢ではなくなります。
まだ可能性はある、世界のエネルギー大国への夢。
頑張って欲しい!