団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

スパコン開発社長ら逮捕

2017年12月17日 | 日本再生

  日本にもこんな凄い人がまだ残っていたんだと喜んだ、11月25日、第6628回の「★スパコン『暁光』世界ランキング4位」などでとりあげてきた斎藤さんが助成金を詐取したとの容疑で逮捕されたそうです。
  このニュースを読んで、最初に思ったのは、これは、もしかしたら既得権益側が潰しに来たのじゃないかと言うことです。
  何と言っても、このスパコンは今までの技術者や既得権益者にとっては、許し難いことでもあるからです。
  まさかとは思いますが、そうであったら余りにも勿体無いことです。あの万能細胞の山中教授が、未だに資金不足で困っていてマラソンなどに出場しているのも資金集めの一環だと言う話題に驚いたことを思いだします。

  青山さんのメタンハイドレートを潰そうとする既得権益側の話題にも通じるものです。  

  時事ドットコムより   2017/12 /05

  ス パコン開発社長ら逮捕=助成金4億円詐取容疑-「PEZY」社・東京地検

 ベンチャー企業は、2010年設立の「PEZY Computing(ぺジーコンピューティング)」。他に逮捕されたのは 同社元役員の鈴木大介容疑者(47)=同=。
 特捜部は同日、千代田区の同社本社など関係先を家宅捜索した。押収した資料を分析し、実態解明を進める。2人の認否は明ら かにしていない。
 逮捕容疑は14年2月、ベンチャー企業への助成事業を実施する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に対して事 業費用を水増しした実績報告書を提出し、助成金約4億3100万円をだまし取った疑い。
 ペジー社などは今年10月、世界トップクラスの省エネ性能を誇るスーパーコンピューターを開発したと発表し、注目を集め た。経産省によると、同社は10~17年の間、5件の事業でNEDOから助成金を受け取っていたという。
 斉藤容疑者は新潟県生まれで、新潟大医学部卒業後に東京大大学院医学系研究科修了。これまでに複数のベンチャー企業を創業 してきた。


  産経ニュースより   2017.12.6

 「2番では絶対ダメ」 中国に強烈な対抗心 スパコン開発のベンチャー社長、斉藤元章容疑者

 「来年は世界トップを目指す」。東京地検特捜部に5日、詐欺容疑で逮捕された斉藤元章容疑者は、大企業をしのぐ高性能スパコンの開発で一躍脚光を浴び、「2番では絶対にダメ」と、世界最先端を走る中国への強烈な対抗心をあらわにしていた。国の有識者会議の委員も務めていたが、逮捕容疑は国を欺いた詐欺。業界からは日本のスパコン開発への影響を懸念する声も出た。

 自著などによると、斉藤容疑者は新潟大医学部を卒業後、東大大学院へ進んだ。平成9年に米シリコンバレーで起業し、23年の東日本大震災を機にスパコン業界に参入した。

 業界関係者は「切れ者、野心家という印象。なぜ足を踏み外してしまったのか不思議だ。開発したスパコン自体に問題があるのではなく、今回の事件で日本のスパコン開発がつまずくと困る」と顔を曇らせる。

 スパコンの計算速度の世界ランキングでは、理化学研究所の「京(けい)」が平成23年に1位となったが、その後は米国や中国に首位を奪われ日本は後退。斉藤容疑者らが共同開発した「暁光(ぎょうこう)」は先月の最新ランクで国内トップに立ち、世界ランクも69位から一気に4位に躍進したばかりだった。

 斉藤容疑者は、産経新聞の取材に対し、開発に巨額の予算を投入し、計算速度で独走する中国に対抗する必要性を強調し、「日本は次世代型スパコンの開発で中国に最大で5年遅れる可能性があり、その間に次々世代機を作られてしまうだろう。大きな危機だ」と話していた。

 月刊誌「正論」の今年2月号への寄稿でも、「最初に次世代型スパコンを稼働させ始めた国が、圧倒的に優位な立場を得てあらゆるものを『総取り』できてしまうことになる」などとして、「2番では絶対にダメ」と訴えていた。

 また、2年後に世界初の次世代型スパコンを完成させたいとし、「そのための資金としては300億円程度が必要ですので、その手当ても考えなくてはなりません」と記していた。

 最近はメディアにも多数出演していたほか、28年に開かれたデフレ脱却や経済再生を議論する内閣府の有識者会議「2030年展望と改革タスクフォース」の委員も務めていた。元委員の一人は「会議の中で、スパコンや人工知能(AI)の進化で労働や食料、エネルギーの問題から人類は解放される可能性があるという過激な将来予測をしていて、ついていくことができなかった」と話した。

  この逮捕の前に産経が面白い記事を書いていました。理研のスパコン「京」の維持が如何に大変であるかとのことです。
 これを読んで、直ぐに思ったのが、齋藤さんの液冷スパコンです。もしかしたら、産経は齋藤さんの逮捕を知っていたのでしょうか。 

  産経WESTよ り   2017.12.4

 【理 研が語る】電気は食うわ、「熱」は出すわ、「体調」は崩すわ…総勢30人・スパコン「京」の“お世話係”の苦闘と誇り

 私たちの仕事は、世界トップクラスの性能を持つスーパーコンピューター「京(けい)」の、いわばお世話係といえるかもしれ ない。

 ここ理化学研究所計算科学研究機構では、「京」が消費する大量の電力を安定的に供給したり、「京」から出る膨大な熱を効率 的に冷やしたり、「京」にさまざまなソフトウエアを入れて利用しやすい環境を整えたり、「京」に投入される大量のジョブがス ムーズに処理されるよう調整したりする仕事に、総勢30人を超えるスタッフが日々取り組んでいる。

 「京」は8万2944台ものコンピューターの集合体である。その規模の大きさと複雑さから、通常のコンピューターでは想定 できないことが起き、それが大規模な障害につながることが少なくない。システム全体が停止するようなトラブルが起きた時は、 一刻も早く復旧させるために迅速に原因を特定し、効果的な対策を取らなければならない。

 しかし実際には、限られた時間の中で得られる情報は多くなく、原因の特定にまで至らない状況下で決断を迫られることが多 い。責任者としてはプレッシャーがかかるシーンだが、そのおかげで決断力が随分と磨かれた気もする。

 障害の発生を完全に抑えることは難しく、原因が特定できても問題を根治させるには膨大な時間と手間がかかるケースも多い。 そこで私たちは現実的な対応として、障害の影響を運用の工夫で回避する方法を探すことにも力を入れた。その結果、共用開始し てから急増していたトラブルによる停止時間は平成26年度以降減少に転じ、今年度1月末時点で26年度同期の3分の1以下に 激減させることに成功している。

 一般的にスパコンの寿命は5、6年とされる。技術の進歩が速いため、そのくらいのペースで入れ替えていかないと陳腐化して しまうからだ。「京」は正式な共用開始から4年半、試験的な運用も含めるとすでにほぼ6年が経過しているが、HPCGと Graph500という2つの著名なベンチマーク(性能を測るためのプログラム)の最新ランキングで世界一である。陳腐化ど ころか今も現役バリバリで働き盛りな「京」は、私たちの大きな誇りである。

 その能力をすべての利用者の方々に余すところなく使ってもらえるように、私たちは今日も「京」のお世話にいそしむ。いつか 「京」がその役目を終えるその時まで。

 庄司文由(しょうじ・ふみよし) 理研計算科学研究機構(AICS)運用技術部門長。平成10年、金沢大学大学院自然科学 研究科単位取得退学。博士(理学)。広島大学、理研次世代スパコン開発実施本部を経て、26年から現職。「京」および「京」 の稼働を支える施設の運用と高度化に従事している。

  どう考えても、液冷は理研などの既得権益勢力にしたら恐怖でしょう。

  偶然でしょうか、なんと何時ものねずさんが、この逮捕を連想するような話題を書いてくれています。何時ものように全文をリンク元で読んでください。

  ここでも、文科省が絡んでいるようです。どこまで本当かは分かりませんが、日本の官庁だけにありそうに思えますね。


  大和心を語る ねずさんのひとりごとより    2017年12月05日
 
  おどろくべき日本の最先端技術とこれからの課題

  …略

 さて、最先端技術の話です。
実はこの最先端技術について、非常に不思議なことがあります。
日本では、世界の最先端となる技術開発が、毎度、不思議なことに途中でストップしてしまい、気がつけば、その開発事項が、外国から発表されているのです。

 なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
たとえば、最先端技術開発のためには、世界にひとつしかないようなスーパー計測器などが必要になります。
それら計測機器等は、完全オリジナルで作らなければならないものですから、1台の価格が1億円以上することはあたりまえのように起こります。

 が大学の研究室でも、あるいは企業でも、なかなかそうした費用の捻出は難しいことですから、いきおい国に資金援助を求めることになります。
そしてその際は、研究資料の一切を文科省に提出します。
ところが最先端の、しかも商業化の可能性が高い特殊な技術であればあるほど、逆に申請が却下されてしまうのです。
そして、なぜかしばらくすると、他国でその技術についての特許の発表がなされます。…以下略

  この、産経とねずさんの記事は、どう考えても今回の事件を知っていたように思うのは私だけでしょうか。
  実際は、分かりませんが、もしこんなことで素晴らしい技術が潰されるなんて悔しいですね。

  山中教授にしても、この斎藤さんにしても、素直に評価して十分な予算で研究させてあげたいものです。

果たして真実は!


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