習皇帝が江沢民の追悼大会を盛大に利用することもなくそそくさと済ませ、サウジへ飛んだそうです。
宮崎さんが取り上げてくれています。余程喫緊の事案があるのでしょうか。どうやら石油が絡んでいるようです。もしかしたら、この冬が越せない危機が迫っているのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)12月8日(木曜日)
通巻第7544号
江沢民同士追悼大会をそそくさと済ませ、習近平はサウジへ到着
葬送には胡錦濤も姿を現したが、追悼大会は欠席
11月30日、北京の軍中央医院。96歳でこの世を去った江沢民は、いまとなってみれば懐かしい。監視は緩く(カメラも性能が悪く、町の雰囲気は緩んでいた)、カラオケもバアも開いていた。ホテルは満員だった。
ひとびとは政治を口にしないが経済繁栄を愉しんだ。
12月5日、病院から出棺の儀式には胡錦濤前主席の顔もあった。郊外の八宝山公墓で火葬された。
12月6日には政治局、中央委員、軍事委員等が参列するなか、「江沢民同士追悼大会」が開催され、習近平が30分の追悼演説。天安門事件での事後処理を評価する一方で、WTOに加盟し、中国経済を飛躍させた功績を称えた。
追悼大会には李克強、王洋ら前執行部の大半も出席し、王岐山の姿もあった。
ところが、胡錦濤は欠席だった。胡錦濤の十年というのは、江沢民の院政と言って良く、おそらく心中は複雑だっただろう。
そそくさと追悼行事を終えると習近平は飛行場へかけつけ特別機に飛び乗った。12月7日、習近平はサウジアラビアに到着した。
国際政治から言えば、江沢民の葬儀は「過去の人」であり、習近平のサウジ訪問のほうが、一大事件である。著しい米国離れをみせるサウジアラビアは、ロシ アと異常接近。オペックに変わる石油決済機構を模索する動きがあり、またペトロダラー体制の破壊を狙う中露にとってサウジアラビアがキーになることは百も 承知である。
何と、サウジと中露がくっつこうとしているんですね。これは何とも不気味ですね。
Chinaだけが石油を安価に手に入れられるなんてことになるのでしょうか。これは何としても避けたいものです。
一体、何を企んでいるのでしょうか。嫌な雰囲気です。
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