Kinema DENBEY since January 1. 2007

☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

LOOPER/ルーパー

2013年09月03日 02時13分03秒 | 洋画2012年

 ◎LOOPER/ルーパー(2012年 アメリカ 119分)

 原題 Looper

 staff 監督・脚本/ライアン・ジョンソン 撮影/スティーヴ・イェドリン

     美術/エド・バリュー 特殊メイク/マイク・エリザルド 辻一弘

     衣裳デザイン/シャレン・デイヴィス 音楽/ネイサン・ジョンソン

 cast ジョゼフ・ゴードン=レヴィット ブルース・ウィリス エミリー・ブラント シュイ・チン

 

 ◎ターミネーター・ウィルス版

「もしかしたら別なラストがある?」

 とおもってしまったのは、ぼくだけじゃないんじゃないかな~。

 途中まで、重要な小道具になってるのは、

 ブルース・ウィルスのぶら下げているペンダントだった。

 ペンダントの写真がシュイ・チンであることで、

 自分の経てきた過去がまだ存在していることに安堵するのは、

 自分の意思によって作られてきた人生を肯定することになるわけだから。

「でも、それがいつかエミリー・ブラントに変わってしまうんじゃない?」

 っていう興味で、引っ張られるから、

 どうしても、ラストは、ウィルスを消滅させるのではなく、撃ち殺すことにより、

 自分の未来は定められたものではなく、

 これから自分が築いていくんだという明確な宣言をするのと共に、

 あらたな家族を作っていくジョゼフ・ゴードン=レヴィットが、

 ずっと興味を持ってたペンダントを手にすると、

 そこには誰の写真も入ってないか、

 あるいはエミリーと息子の笑顔があることで、

 この後の人生を案じさせるんだろな~とおもってたんだけど、

 あにはからんや、

 自己犠牲の精神を発揮してしまうなんてのはありなんだろか?

 ちょっと、ぼくとして、うなずけない展開だな~。

 ただ、

 たったひとりで、5つの犯罪組織をいっぺんに潰してしまうような超能力の持ち主が、

 どうして生まれたのかってことは語られてないし、

 なんで、候補になる子供が3人もいるんだろうってことと、

 そもそも、犯罪組織が殺したい奴を過去に飛ばして殺させるというのはなんで?

 ていうような素朴な疑問が湧いちゃうんだけど、

 やっぱ、余計な疑問なのかしらね。

コメント