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SP THE MOTION PICTURE 革命篇

2013年09月18日 12時49分17秒 | 邦画2011年

 ◎SP THE MOTION PICTURE 革命篇(2011年 日本 128分)

 staff 監督/波多野貴文 原案・脚本/金城一紀

     撮影/相馬大輔 美術/青木陽次 竹中健  アクション監督/大内貴仁

     サウンドデザイン/トム・マイヤー 選曲/藤村義孝 音楽/菅野祐悟

 cast 岡田准一 真木よう子 香川照之 堤真一 山本圭 螢雪次朗 松尾諭 神尾佑

 

 ◎これがあんたのいう大義ってやつか?

 岡田くん考案による三角締め亜流版は、かなり痛いらしい。

 堤真一が、

「殺陣をつけてもらうというより芝居をつけてもらうという感じ」

 なこともいってたような気もするし、

 そんなことから考えると、もはや、誰の映画でもなく、

 SPは岡田くん抜きでは考えられない。

 10倍スローモーションの議事堂突撃場面でのスタントマンへの一撃は、

「ありゃあ、まじ、痛かったでしょ?」

 と聞きたくなっちゃうくらいのものがあったし、

 カリとジークンドーを2年みっちりやったっていうこだわりも、

「なるほど」

 と、うなずける。

 いや、たしかに、なんだかんだいったところで面白かった。

 それは、そのとおりだ。

 ただまあ、

『野望篇』よりも少なくなったとはいえ、真実の背後はお愛想程度で、

 依然として活劇場面は「まだやるですか」っていうくらい多く、

 その分、たとえば『皇帝のいない八月』のような強烈な思想性は発揮されず、

「革命という名に酔ってしまいがちな、

 戦うことを忘れた国民と連中を煽動することよる陰謀」

 に主眼が置かれてしまっているようにも感じられ、

 現代に対する濃厚な怒りによるものではなく、

 斜に構えた閉塞感をおもしろおかしく冗談のように打破したという茶化した世界が、

 いびつな形で表現されているという、いわば、ゲームにもにた騒動、

 でしかないように、観客が受け取ってしまいがちな映画っていう印象は、

 どうにも拭い切れないものがあるような気がするんだけど、

 どうなんだろね?

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