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ナチスの犬

2013年09月23日 23時06分27秒 | 洋画2012年

 ◇ナチスの犬(2012年 オランダ 118分)

 原題 SUSKIND

 staff 監督/ルドルフ・ヴァン・デン・ベルフ

     脚本・原案/クリス・W・ミッチェル ルドルフ・ヴァン・デン・ベルフ

     撮影/ヒュイド・ヴァン・ヘネップ 美術/ユベール・プイユ ジナ・スタンキュ

     視覚効果/ジョリス・マーテンズ ラファエル・ティエリー

 cast ユルン・スピッツエンベルハー カール・マルコヴィクス ニンケ・ ベーカイゼン

 

 ◇1942年夏、アムステルダム

 近代史は、ほんと、知らないことがいっぱいだ。

 ナチス占領下のアムステルダムで、

 ユダヤ人評議会があったってことも知らんかったし、

 ドイツ系ユダヤ人のバルター・ズスキントって人のこともまるで知らなかった。

 くわえて、評議員だったものだから、

 家族と一緒に自由な行動が認められ、

 ドイツへも強制送還されなかったなんてことも知らなかった。

 けど、そのかわりに、バルターは、

 拘留されたユダヤ人をドイツに送り出すことを命ぜられてた。

 ただ、バルターは、輸送列車の向かう先が、

 ドイツではなくてポーランドの絶滅収容所だってことはまるで知らず、

 結局、かれによってたくさんのユダヤ人がガス室送りになってた。

 なんて悲惨な立場なんだろうとおもうんだけど、

 バルターの凄いところは、せめて子供たちの命だけでも救おうと決意したことだ。

 親衛隊の高官をたくみにだまくらかし、

 レジスタンスの協力もとりつけ、子供たちを必死にかくまい、

 最終的には1000人からのユダヤ人を救った。

 とはいえ、いつまでも地下活動が見逃されるはずもなく、

 やがて偽装工作が発覚し、

 バルターは絶滅収容所へ送られていく羽目になるんだけど、

 それにしても、歴史はときとして凄い人間を生む。

 日本にも杉浦千畝とか樋口季一郎とか、

 ユダヤ人に協力した人はいたけれど、ね。

 でも、欧米はこういう人を発掘して、ちゃんと映画にしてる。

 たいしたもんだっておもうわ。

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