◇SP THE MOTION PICTURE 野望篇(2010年 日本 98分)
staff 監督/波多野貴文 原案・脚本/金城一紀
撮影/相馬大輔 美術/青木陽次 竹中健 アクション監督/大内貴仁
サウンドデザイン/トム・マイヤー 選曲/藤村義孝 音楽/菅野祐悟
cast 岡田准一 真木よう子 香川照之 堤真一 山本圭 螢雪次朗 松尾諭 神尾佑
◇大義のためだ
テレビの『SP 警視庁警備部警護課第四係』は、
いやまじ、ほんとに愉しんで観てた。
だから当然、映画になるのを期待してたんだけど、
テレビシリーズが映画になったとき、たいがい、
その期待はかなりけっこう過度なものだということをおもいしらされるものだ。
この作品が、
そうした一連のテレビドラマ映画化作品の例に漏れないかどうかは別にして、
すくなくともまちがいなくいえることは、
「な~んだ、すんごい長い予告編なのね~」
ってことだった。
ぼくは、そう、受け取った。
国会議事堂を占拠して革命の大儀のために行動するっていう話なんだから、
その前後のことがあれこれと伏線があったり後付けだったりするだけで、
テレビシリーズの最終回から次の革命篇への繋ぎとおもえばいいし、
なによりの見どころは、岡田くんのアクションなんで、
これを観て「たしたもんだわ~」と惚れ直せばいいのだ。
にしても、なんで悲劇の源になる回想場面ってのは、
たいかい、土砂降りなんだろね?