◎ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年 アメリカ 107分)
原題 Bridget Jones: The Edge of Reason
staff 原作/ヘレン・フィールディング
『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』
監督/ビーバン・キドロン
脚本/ヘレン・フィールディング アンドリュー・デイヴィス
リチャード・カーティス アダム・ブルックス
撮影/エイドリアン・ビドル 美術/ジェンマ・ジャクソン
衣裳デザイン/ジャイニー・テマイム 音楽/ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
cast レニー・ゼルウィガー コリン・ファース ヒュー・グラント ジャシンダ・バレット
◎題名、長っ
なぜか、ヒットした映画の続編はタイにならない?
ていうか、コメディの場合、
タイやインドのような混沌とした印象のある不思議な土地が魅力的に見えるのかな?
てなわけで、この作品もご多分に漏れず、東南アジアだ。
ただ、さすがに続編になって予算が多くなったのか、
けっこうロマンチックな特撮のワンカットが入れられてたりする。
アパートメントからちょっと離れたアパートメントまでのワンカットとかがそうで、
ダブル・ネガティブ社が視覚効果を担当してたりする。
まあ、アメリカ国内だけでラブコメを展開するのは派手さがないし、
どうしても大掛かりな設定と舞台にぶちこんで、
ブリジットを追い込んでいかないと、結婚まで持ち込めないから、
これはもう仕方がないんだけどね。
にしても、
いつもながら感心するのはコリン・ファースとヒュー・グラントだ。
英国王や首相の役まで演じるふたりが、徹底した妙な男を演じるのが、
いかにも楽しい。
ところで、タイとかが舞台になると、なんで麻薬の話がよく絡むんだろう?
いまだに東南アジアは麻薬の密輸の温床になってるんだろか?
ぼくにはまるで縁のない世界だから、よくわからないんだけど、
もしも麻薬の密輸に巻き込まれたりしたら、えらいことだ。
ま、そんなことはともかく、
男も女も恋愛中に共通してるのは、
相手が、仕事にしても収入にしても、格上だとかおもってると、
ついつい、その不釣り合いさに歪な劣等感を抱いてしまい、
悩まなくてもいいことを悩んだりしちゃうことだ。
これはまあ全世界に共通してるんだけど、
実は、劣等感を抱いてるのは自分だけで、相手はあんまり考えてない。
だって恋愛は、身分やお金を対象にしてするもんじゃないしね。
とはいえ、
そりゃあ、人も羨むような仕事をしてたり、
お金がいっぱいあるに越したことはないけど、
世の中、バイタリティがあれば、多少のことはすっとばせるものさ、
ってなことを、ブリジットが証明してみせるのがテーマなんだろね。
実際、そうであってほしいもんだわ。