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すべては愛のために

2013年10月31日 19時13分13秒 | 洋画2003年

 ◇すべては愛のために(2003年 アメリカ 127分)

 原題 Beyond Borders

 staff 監督/マーティン・キャンベル

     脚本/キャスピアン・トレッドウェル・オーウェン

     撮影/フィル・メヒュー 美術/ウォルフ・クレーガー

     衣裳デザイン/ノーマ・モリソー 音楽/ジェームズ・ホーナー

 cast アンジェリーナ・ジョリー クライヴ・オーウェン テリー・ポロ ライナス・ローチ

 

 ◇世界には今、この瞬間も死んでいく子供たちがいる

 アンジェリーナ・ジョリーが、UNHCRの親善大使を務めてることは周知のことだ。

 まあ、そういうこともあって、広報活動的な映画になっちゃってるのは、

 なんとなくわかるんだけど、

 でも、その主役が、

 難民救済活動に身を投じてゆくっていうだけじゃなくて、

 そこでNGO救援活動チームのリーダーと不倫の恋に身を焦がすって展開は、

 さすがにハリウッド的というか、アメリカならではだな~と。

 ただ、女の人がとんでもなく行動的な面を見せるのは、

 使命感ももちろんあるんだけど、そこに恋が介在してる方がなんとなくしっくりくる。

 つまり、すべては愛のためっていうところの「愛」は掛け言葉なんだよね。

 話を追うに従って、

 エチオピアからカンボジア、カンボジアからチェチェンって具合に、

 どんどん危険度が増していくのは、

 どんどん恋愛にのめりこんでいく危険度もまた増していくっていう理屈で、

 恋の最後は、やっぱり地雷を踏んじゃうのかしら?

 自分の死によって、相手の中に自分の面影を生涯とどめてもらうかわりに、

 好きな男の命を助けるだけじゃなく、使命も同時に果たしてもらうっていう、

 最後の最後まで二重構造になってるわけなんだけど、

 こうなってくると、

 でも、まあ、理解のあるようなないような夫の存在が、

 ちょっぴりどうでもよくなってくるし、

 そもそもいるのかいな?ってこともちょっぴりおもったりするんだけど、

 やっぱりあれだよね、

 道ならぬ恋の方が燃え度も強いだろってことかしら?

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