◎みんな元気(2009年 アメリカ 95分)
原題 Everybody's Fine
staff 監督・脚本/カーク・ジョーンズ
オリジナル脚本/トニーノ・グエッラ ジュゼッペ・トルナトーレ
撮影/ヘンリー・ブラハム 美術/アンドリュー・ジャックネス
衣装/オード・ブロンソン=ハワード 音楽/ダリオ・マリアネッリ
挿入曲『I Want To Come Home』/ポール・マッカートニー
cast ロバート・デ・ニーロ ドリュー・バリモア ケイト・ベッキンセール メリッサ・レオ
◎オマージュのリメイク
もう、言い古された話なんだろうけど、
この作品は、
ジュゼッペ・トルナトーレが、
マルチェロ・マストロヤンニの主演で撮った映画のリメイクだ。
その『みんな元気』もまた、
小津安二郎が笠智衆の主演で撮った映画へのオマージュだ。
まあ、そういうことからいえば、
いかに小津が素晴らしい監督だったかわかるというものだけど、
笠智衆、マストロヤンニ、デ・ニーロの3人が肩を並べてるなんて、
まったく、まじにうきうきしちゃう。
もちろん、ちょっとずつ洗練されてきてるような気はするし、
デ・ニーロがついに笠智衆ばりに老いてきたのか~っていう感慨もある。
あれだけ煙草が好きで、煙草の似合う役者もいないっていうのに、
「煙草はやめろ」
と、肺気腫になった父親の役をしっかり演じてるのも、時代なんだな~と。
心配してやったチンピラに薬を踏んづけられてしまう場面は、
なんだかとってもかわいそうな感じで、
いつも冷めた映画の見方をしてるぼくにはめずらしく、
ちょっとばかり感情移入してる自分に気がついた。
そこらじゅうの電柱と電線がインサートされている理由が、
電線が世界中に繋がっているように、
家族はどこへいっても決して絆は切れないんだという主題に繋がってる。
現実はなかなかそんなに甘いものじゃないんだけど、
まあ、映画の中でデ・ニーロは苦労したんだから、
それくらいのご褒美があってもいいかっておもっちゃうんだよね。
感情移入しちゃったし。