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スマイルコレクター

2013年10月15日 19時54分28秒 | 洋画2007年

 ◎スマイルコレクター(2007年 フランス 112分)

 原題 LA CHAMBRE DES MORTS

 加題 MELODY'S SMILE CHAMBER OF DEATH

 米題 ROOM OF DEATH

 staff 原作/フランク・ティリエ『死者の部屋』

     監督・脚本/アルフレッド・ロット

     撮影/ジェローム・アルメーラ 美術/ジャン=ピエール・フイエ

     衣裳デザイン/オリヴィエ・ベリオ 音楽/ナサニエル・メカリー

 cast メラニー・ロラン エリック・カラヴァカ ジル・ルルーシュ セリーヌ・サレット

 

 ◎青いテディベア

 メラリー・ロランは『オーケストラ』で注目したんだけど、

 こっちの方が先に出てたんだろうか。

 ともかく、知的な印象があって、とっても好い感じの美人だ。

 飾り気がなくて、さりげなく自然な顔つきってのがいい。

 自分の美しさを知ってる女の人は、

 なにかっていうと必要以上のお洒落をするときがあるけど、

 この役どころが地味な面もあるにせよ、ロランからはそういう無理が感じられない。

 これって、いいよね。

 それはさておき、

 この作品は「2」というキーワードで括られてる。

 前にも別な映画の批評で書いたことだけど、

 双子のシングルマザー、

 死んだ母親の娘2人、

 ひき逃げ犯の2人組、

 誘拐される2人の少女ってのが、そうだ。

 それらの「2」がロランのように決して目立たず、さりげなく組み入れられ、

 過去と現実という、2つの時の流れの中で交差して、

 たったひとつのラストに向かって収斂されていく。

 こういう構成は嫌いじゃないし、どちらかといえば興奮する。

 しかも、

 物語のある種の象徴になってる青いテディベアが、

 ゴミ収集車によって何気なく回収されてゆくカットは、

 重層的ながらもきちんと整頓されている美しさが感じられて、

 とってもいい。

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