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幸福のスイッチ

2013年12月11日 19時04分35秒 | 邦画2006年

 ◇幸福のスイッチ(2006年 日本 105分)

 staff 監督・脚本 安田真奈 撮影/中村夏葉 美術/古谷美樹

     音楽/原夕輝 主題歌/ベベチオ『幸福のスイッチ』

     製作支援/和歌山県 田辺市 JTB西日本 松下電器産業(現:パナソニック)

     ロケ協力/パナット田辺 田辺商工会議所 南紀田辺世界遺産フィルムコミッション

 cast 上野樹里 本上まなみ 沢田研二 中村静香 深浦加奈子 芦屋小雁 林剛史

 

 ◇和歌山県田辺市

 ご当地映画ってのは、いいもんだ。

 この頃、どうにも食傷気味なものがある。

 テレビ局と広告代理店と映画会社が製作委員会を立ち上げて映画制作することで、

 たしかに製作費の分担と広告宣伝と配給興行が一体となるメリットはわかるけど、

 なんだか映画を制作するってのはどういうことなのかって立ち止まる。

 もちろん映画は商品だし、それでお金を儲けなくちゃならない。

 でももうちょっと別なかたちがあってもいいんじゃないかなと。

 だからってご当地映画がいいのかどうかってこともあるけど、

 県や市町村が支援するのはまず良きことかなとおもうし、

 昔のように企業が一社で映画を制作するんじゃなくて制作支援って形も良きかなと。

 ま、そんなところで、この映画だ。

 なんで田辺なのかって話はおいといて、

 よくある地方の、どこにでもあるような話なんだけど、

 そこはかとなく幸せになれそうな物語ではあるよね。

 ちなみに、

 ぼくの田舎にも、ナショナルの電器屋さんがあって、

 うちの実家はそこのお得意さんで、

 背の届かないところの電球ひとつでも替えに来てくれる。

 そりゃあ小売店の家電はすこしばかり割高かもしれないけど、

 町の催事とかにはいろいろと協力してくれたり、

 なんといったらいいのか、田舎の共同体の中にあって、

 ご主人と数人の従業員だけで電気工事もこなしたりとあれこれ忙しい。

 そういう世界は地方の風景のひとつだし、

 そこを切り取って映画にするってのは、

 地に足が着いてる感じで、好印象なのよ。

 それと、地味そうなキャストではあるけど、

 上野樹里がジュリーを知らなかったってのは、

「ほんまか!?」

 とはおもうものの、

 大作映画には決まって登場してくる俳優を観るのは、

 それこそ食傷気味ってのもあって、好い雰囲気だったわ。

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