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危険がいっぱい

2013年12月12日 12時07分08秒 | 洋画1961~1970年

 ◇危険がいっぱい(1964年 フランス 97分)

 原題 The Love Cage/Les felins

 英題 Joy House

 staff 原作/デイ・キーン『Joy House』

     監督/ルネ・クレマン

     脚色/ルネ・クレマン パスカル・ジャルダン チャールズ・ウィリアムズ

     撮影/アンリ・ドカエ 美術/ジャン・アンドレ

     助監督/コンスタンタン・コスタ=ガヴラス

     衣装/ピエール・バルマン 音楽/ラロ・シフリン

 cast アラン・ドロン ジェーン・フォンダ ローラ・オルブライト オリヴィエ・デスパ

 

 ◇愛の檻

 いつ頃までか、屋敷物の映画はよくあった。

 広大な邸宅を舞台にして、そこで展開する男女のスリリングな物語だ。

 お化けの出そうな古色蒼然とした豪邸は、それだけでもはや映画になる。

 そこでホラーが展開されようが、サスペンスが披露されようが、

 そんなことはどうでもよくて、ともかく主役はその屋敷なんだ。

 この映画も多少、そういう面がないでもない。

 屋敷へ逃げ込んだチンピラのアラン・ドロンが、

 殺人事件をひきおこして高飛びしようとしている愛人関係のふたりに、

 パスポート欲しさのために狙われ、命を危険を冒して逆転し、

 まんまと自分だけが逃げ出そうとするんだけど、

 殺された女主人の姪ジェーン・フォンダに見染められて、

 殺人の嫌疑をかけられたために屋敷から生涯出られなくなってしまうという、

 要するにLove Cageの物語だ。

 展開はまあ予測どおりに進んでいくんだけど、

 ちょっと驚いたのはアラン・ドロンの運動神経で、いや、けっこう機敏だ。

 それと、衣装がお洒落なんだよね。

 ジェーン・フォンダの下着姿や水着姿はさすがに見とれるけど、

 ピエール・バルマンのおかげかもしれないね。

 それと、自動車がみんなカッコいい。

 さらに、ラロ・シフリンの音楽も洒落てる。

 道具と衣装と音楽に拘りをもって、

 それが当時のファッションを牽引する時代ってのはいいもんだ。

 スチールでアラン・ドロンが白いシャツ姿で映ってるのがあるんだけど、

 そのとき、横にちょこんといる子猫がなんとも可愛い。

 そういうところが、当時のフランス映画なんだよな~。

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