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男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

2019年11月13日 23時37分45秒 | 邦画1981~1990年

 ▽男はつらいよ 寅次郎恋愛塾(1985年 日本 108分)

 監督/山田洋次 音楽/山本直純

 出演/渥美清 倍賞千恵子 吉岡秀隆 前田吟 笠智衆 三崎千恵子 太宰久雄 樋口可南子

 

 ▽第35作 1985年8月3日

 タイトルバックは、信州の舞田駅。夢に出てくる姨捨山は、ここだったかしら。

 ま、そのあたりはいいとして、クレジットが終わって様子が、かわった。これまではさくらが自転車で、まあ、ちょいと数回原付きだったこともあるが、ともかく帝釈天の前を通り過ぎてとらやへやってくるところから始まるんだけど、満男が校門から出てくるところが1st Sceneになってる。

 吉岡秀隆の成長がひしひし感じられるね。

 けれど、新鮮なところはそれくらいなもので、なんだこれはっておもわず口をついて出てしまいそうになるくらい、時間が逆行しちゃってるような物語におもえて仕方がない。

 恋のキューピットとかいう使い古した名詞のとおりに寅が行動するのは、田中裕子とジュリーでもうとっくのとうにやっちゃったじゃないか。

 またもや、惚れた女に惚れている男のために、もちろん、からかい半分で、心の奥底では「どうせうまくいきっこないんだから、さっさとふられちまえ」っていういつものとおりの寅の醜い部分が頭を擡げてきてて、それに天罰を蒙るように若い連中は上首尾に運んで、傷心の寅はさっさと旅に出るんだけれども、まだおなじこと繰り返すのか、寅。

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