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男はつらいよ ぼくの伯父さん

2019年11月20日 23時55分15秒 | 邦画1981~1990年

 ▽男はつらいよ ぼくの伯父さん(1989年 日本 109分)

 監督/山田洋次 音楽/山本直純

 出演/渥美清 倍賞千恵子 吉岡秀隆 前田吟 笠智衆 三崎千恵子 後藤久美子 檀ふみ

 

 ▽第42作 1989年12月27日

 もう冒頭の夢は完全になくなったんだろうか?

 かわりにイッセー緒形の小芝居になってる。今回は地方の電車の中で老人緒形に無理矢理席を譲る譲らぬの話で、それが袋田駅におりてからも続く。

 で、本編はやはり博の家からだ。

 最初に家を買ったときの家とおんなじなのかな、引っ越したのかなってどうでもいいことをおもった。

 そんなことはさておき、浪人の満男が旅行に出たい出さないの話になっていくんだけど、もう帝釈天前から始まる暢気な出だしじゃないんだね。

 で、さくらの台詞を聞いてておもったんだけど、卒業アルバムに後輩の写真と名前が載ってるのっておかしくないかと。

 ま、その後輩が後藤久美子だ。へ~高校生なのかとか、名古屋市中川区大橋ってどこなんだろうとか、そんなことをおもったり、さらに文通とか懐かしいな~とか、バイクに満男が乗るようになったのかとか、子供が育っていくのを追うようになると時代の流れを感じるようになるな~とか、寅が帰ってきてもなんかみんなにパワーがないし、やけに他人行儀でいつにもまして芝居じみた感じだな~とか、いろいろとおもった。

 映画を観てるのかどうかもよくわからないような展開で、なんだか柴又のすべてが寅を歓迎してるような感じまでしてきたりした。

 もうこれは同窓会っていうか、なんだか家庭用ビデオの録画を観てるような気分だった。

 そんなことで物語なんだけど、寅はもう保護者なんだね。人妻の壇ふみを綺麗だな~とはおもいながらも惚れるのか惚れないのか微妙な分別を見せ、尾藤イサオに鼬の最後っぺを食らわせるのが精一杯というか、こういう展開はやっぱり精力を欠くね。

 なんだかすべてがつらいな。観てるのすらつらくなってきた。観客もつらいよ。

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