四条河原町の交差点から寺町側を上がり、最初の横町を入ると、飲み屋にびったりと挟まれて静かにあるのが「喫茶築地」である。
スイングドアをぬけると、クラシック音楽がかかり、アンティークな家具でうめられた空間がある。七十数年ほど前から変わらない姿だそうだから、私は昭和初期の風景を見ていることになる。ギシギシとする床も、古典的な響きに思われる。定番のウィンナーコーヒーを飲みながら、現代のあわただしい時間を忘れることができる。
そんなクラシックな喫茶店が、最近では随分少なくなってきた。昔、時折本屋徘徊の折りに立ち寄った東京神保町の裏のクラシックな喫茶店「さぼうる」を思い出していた。ここはそれよりも古いように思われる。
京都には、まだ街の中にクラシックな喫茶店が、いくつかある。今でも、それだけ利用されているようだ。それに容易に模様替えをしないところが、いかにも京都らしいと思われる。
時間の外延的な概念には、変わる事と、変わらないことの二つしかない。後者の姿で生き続けているのが、京都の喫茶店である。
京都市・中区 2009年12月9日撮影
GF-1,G f1.7/20mm,ASPH.
シャッター1/30,絞りf1.7,-1/3補正,ISO640.フィルムモード:ダイナミック.
スイングドアをぬけると、クラシック音楽がかかり、アンティークな家具でうめられた空間がある。七十数年ほど前から変わらない姿だそうだから、私は昭和初期の風景を見ていることになる。ギシギシとする床も、古典的な響きに思われる。定番のウィンナーコーヒーを飲みながら、現代のあわただしい時間を忘れることができる。
そんなクラシックな喫茶店が、最近では随分少なくなってきた。昔、時折本屋徘徊の折りに立ち寄った東京神保町の裏のクラシックな喫茶店「さぼうる」を思い出していた。ここはそれよりも古いように思われる。
京都には、まだ街の中にクラシックな喫茶店が、いくつかある。今でも、それだけ利用されているようだ。それに容易に模様替えをしないところが、いかにも京都らしいと思われる。
時間の外延的な概念には、変わる事と、変わらないことの二つしかない。後者の姿で生き続けているのが、京都の喫茶店である。
京都市・中区 2009年12月9日撮影
GF-1,G f1.7/20mm,ASPH.
シャッター1/30,絞りf1.7,-1/3補正,ISO640.フィルムモード:ダイナミック.