Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし164. 今の長楽寺

2009年12月05日 | Kyoto city
 昨日は、円山公園の奥にある長楽寺へ朝の散歩に出かけた。まだ紅葉は少し残っており、時折降る雨に濡れた風景は美しい。ここも狭い境内に急階段というアップダウンがある設えなので、ランドスケープデザイン的には、面白いところだ。日本庭園固有の狭さの魅力とでも言えよう。
 天気は、晴れ間と雨とが交互にやってくる、盆地特有の気候だ。一雨毎に紅葉は散ってゆくだろう。だから屋根や園路は落ち葉の絨毯になる。不安定な天気のために訪れる人は少なく、静かな境内だ。
 最近、専らS5+マクロプラナー100mmとGF-1+パンケーキレンズの単焦点レンズを持ち歩いて調査している。この組み合わせだと、特に不自由もなく撮影できる。今までのズームレンズはなんだったんだと思う。それにこんな狭い寺で、実質150mmにもなるレンズはどうなるかと思ったが、意外に使えるようだ。というかそれ位の距離でないと撮影できないアングルもあった。日本の庭園は、ミクロの眼というか、予想外に細かいところに秋の気配が漂う場合があるようだ。
 今年の秋の紅葉巡りも、この寺が最後だろう。南座では年末顔見世興行恒例の「まねき」が上がり、今年は坂東玉三郎の看板が真ん中にみられた。当然初日から満員御礼である。その前の和菓子老舗では、紅白の福玉が掲げられていた。舞妓さんが、おなじみのお茶屋さんや贔屓筋のところへ「おことうさんです」といって挨拶に来たときに、差し上げるものだ。 もう京都は、冬である。

京都市・長楽寺
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf2.8,ISO320,カラーモードF2.
コメント
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