このブログでも、S5+ツァイスとGF-1+ライツやパナのパンケーキレンズとで撮影した画像をアップさせてきた。撮影モードは、何れも風景用に設定した。結果は、S5系の発色が良く、GF-1系は地味だということがわかった。
ライツ・ライカレンズは、本来地味な発色である。そうした地味さの中に、得も言われぬ色を出してくれる。現在ライカ社と技術提携をしているパナソニックの色が、地味な発色を志向するというのも容易に理解できることだ。
これに対してツァィスのレンズは、華麗である。そうした華麗さとS5のベルビアモードとは大変相性がよい。だからより華やかな色彩になる。
どちらを選ぶかは、ユーザーの好みなのだが、個人的には、カールツァイスの華麗な色彩に心ひかれる。
どちらのレンズも冬の厚い雲が覆うヨーロッパで誕生した点で共通している。被写体を見て、微かな光の手がかりから華麗さを導き出すか、渋さの局地を見いだすかは、レンズ設計者の感性なのであろう。
二つの個性的なレンズ・ブランドを使用していて、そんな私の勝手な解釈が事実かどうかはわからないが、面白いと思うときである。
京都市・永観堂 2009年11月20日撮影
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/60,絞りf4,ISO1600,カラーモードF2.
2009年12月13日日曜日