Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日145. 少数民族の葬儀

2018年02月09日 | field work

 大理の農道を歩いていてみつけた葬儀に向かう少数民族の農民達の風景。

 悲しみに沈む農民達の列の前を、お供えを持って行くお手伝いの人たちの列だろう。子供達は屈託がなく元気な顔だ。きっと今日はご馳走がいただけるのかもしれない。子供達は未来の星だ。だから葬儀という場違いな場所でも笑顔が絶えない。それでよいのである。子供達まで陰々滅々としていたのでは、こちらの気分がさらにめげそうだ。

 私達は一歩下がって道をあけ葬儀の列を見送った。そのままついていけば少数民族の葬儀がみられた貴重な機会だったかもしれないが故人に礼を配しその場を離れた。

 少数民族の民族的なしきたりがわからないのだが、本当は撮っちゃいけないのかもしれない。

 というのも2007年11月6日のブログでは、顔を隠そうとしている農民達の姿をいち早くEOSが撮影していた。撮影は、みたら即迷わずに撮っておくという習慣が身についていたのかもしれない。フィールドサーベイをしている私達は、民族によっては悪しき来訪者とおもわれるときもある。

 だからしゃかりきに何でも撮ればよいというものではない。それは撮影マナー以前の人間に対するプリンシプルな意識があるかどうかといった、こちらの意識のありかが問われているのだろう。しゃかりきに撮り続ける意識のなかで時には引き下がる、現場で咄嗟にそういう臨機応変な判断ができる意識を持ち続けたいと思っている。

 さて北陸の豪雪騒ぎも収束しつつあるようだ。確かに米原から先は雪だということは予想できるが、京都市内は雪など皆無。たまには雪の恩恵にあずかりたいが、湿度と温度が低く、インフルエンザウィルスでも飛んでいそうで、つまり空気がまずい。週末は列車も動きそうなので雪の金沢あたりでフレッシュエアを吸いたいと思うが、さてどうしたものか。

 

中国雲南省大理・周城,1999年8月

EOS3,EF28-135mm/F3.5-5.6,コダクロームⅡ

 

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