菅平のデュープ画像を続けよう。
さて平昌オリンピックの放映を見ていると日本選手の気になる言葉がある。
「みなさんの応援のおかげで云々・・・・・」
このマスメディア向けの台詞が私は大嫌いだ。勝負の世界で、応援すれば勝てる世界ではないことは、女子フィギャ・フリープログラムなどを見ていればわかるけど、勝負の世界が応援ごときで結果が変わってしまってはかなわないのである。
おそらく選手達はマスコミ対策を指導されているから、みんな同じ台詞を述べる。こちらは、そんな形式的なことを聞きたくて放映をみているわけではない。どうせアナウンスするなら、この場でしか語れない選手の本音でも引き出して欲しいけどね。
もう一つ気になる言葉がある。「努力」
なんでも沢山練習して努力すれば良いなどというのは、努力しない人達のいうことだし、二十世紀的な考え方。実際羽生結弦選手は、怪我のあと一ヶ月ぐらいの練習で復帰してきたのだから、努力以前の天性の力なのだろう。それにスポーツ選手は、努力なんていわれる前にさんざん練習しているのは自明のことだから、わざわざ努力なんていわなくてよい。
だから、選手が努力してみんなが応援すれば金メダルが取れる?、そんなイメージはNHKが勝手にいだいている幻想でして、そんな程度でメダルが取れるほどスポーツの世界は甘くはないでしょう。それにこちらは勝手に応援しているのですから(ただし外国の選手が多いですけど)、日本の選手があまりおべんちゃら発言されてもねぇー。
つまりスポーツの世界も極限まで行くと、凡人が考えられない世界があるわけです。そんな極限をのぞいた選手が愛想が悪く身勝手であってもよいのです。とてもお行儀よくしている余裕なんかない極限の世界ですね。こちらは、そんな私達の日常とは異なる極限の世界を少しのぞこうと放映をみているわけです。
とはいいつつも、カーリング女子がイギリスに競り勝って銅メダルだった。なかなか良いチームなんだろうと想像していた。これは唯一ホッとさせてくれる特異な種目だ。
1983年長野県菅平
NikonF,NikkorHAuto28mm/F3.5,コダカラー