「フォー、日本からきた」
「えらく遠いところだのう」
「わしらここに棲んでいるんだわ」・・・
そんな会話をしていたと記憶している。古集落の情報を集め目的地を定め、そしてコミュニケーションは現地の言葉でないと通じない。画像は、毅然とした地元文化と好奇心とがまざりあったよい表情だ。コミュニケーションしなければ撮影ができないこともある。人民帽はかぶっているがれっきとした少数民族であり、背後は彼女たちの住まいだ。華南建設院のチー先生の翻訳の役割は大きかった。チー先生も広州の人だから、この地方の言葉は半分ぐらいわからないと言っていた。
中国は言葉だけではなく、時間も統一されている。
東西に広がる中国は、東はウラジオストクから西はパキスタンやタジキスタンに接する広さがある。そこで同一時間というのがすごいところだ。つまり中国国内では原則として時差がない。日本と中国の時差は1時間だがパキスタン周辺では3時間半の時差があるが、ここも北京時間なのである。例えば日本の午前7時が中国の午前6時、パキスタン周辺では午前3時となるが北京時間の6時で、朝だ起きろとなる。広大な国土を統一する考え方は、明朝以来の一貫した中国のDNAかもしれない。
さてオリンピックだ。男子フィギャは羽生結弦が予選トップで通過した。スペインのハビエル・フェルナンデスなんかすごくなめらな動きで巧みだよなぁー。なかなかハイレベルの世界で肩が懲りそうだ。
このあいだは朝4時まで仕事をしていた。韓国と日本は時差がないのだが、気がついたら1日のプログラムはすべて終了していた。オリンピックに没頭しているのか仕事に没頭しているのか・・・。
中国雲南省洱源周辺
EOS3,EF28-135mm/F3.5-5.6,コダクロームⅡ