Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング293. 小説:小樽の翆224. 翼君の初体験

2020年11月04日 | Sensual novel

 

 芋煮会も、ひとしきり食べて休息にもあきると、マサヒロ君が小枝でつくった木刀風をもって「西南戦争をしよう」といってきた。それで子供達はわっと灌木がしげる原っぱへ繰り出していった。

マサヒロ「お前達がせごどん、こっちが明治政府側・・・」

そういって灌木の中で決闘が始まる。いつものように歓声が上がる。

「私女だよ!」

「じゃあ、徳川の大奥が戦にユク!

「この時代は、明治だぜ!!」

なにそれ?。

・・・

そんな歓声を回りで聞きながら、翼君がすりよってきた。アチキが海上保安官の大学があるという入れ知恵したから、彼からは信頼されている。

「彼女、俊敏だね!」

翼「だってスイマーだもん」

「いつつくったの?、赤ちゃん、ジャなくて、馴れそめは?」

翼「ハッハッは、悪い冗談、しりたいボクの初体験。実は夏の学校のプールなんだ」

「プール!」

翼「夜さあ、警備員が寝込んじゃう時間ってあるでしょう。その頃、暑いからプールへゆこうといって、深夜の学校に忍び込んだの。それでプールで泳いだら、とても気持ちいいのさ。夜のプールがこんなに気持ちいいなんて誰もしらないなあ、と思っていたの」

「夜のプールですかぁー」

翼「光凛がさぁ、ビキニでくるんだわ。記録会じゃないからさぁ、というので。それで光凛のボディ見てたら、ムラムラっと・・・」

「普通はそうなるわね」

翼「でね、水の中でエッチしない、といったの。光凛もえっ、こんなところでどうやって?」

「ほう、それは意外な場所で・・・」

翼「光凛のボトムを外して、こうお互いに前向きに抱き合いながら沈んでユクわけ。ソロソロと光凛のところにあててみたの。面白いから腰に力をいれたら、そのままスルッと奥まではいっちゃったの。それで抱き合ったまま底へ沈んでいったときは、ものすごく快感だったよ。それで光凛に聞いたら、『あたしって小さいときからスポーツしていたから、処女膜なんかいつのまにかなくなっちゃってた』。それで抱き合って沈んだまま光凛の中に射精して、終わり」

「それで、そのプールは、翌日も授業で使うんだろうねぇー」

翼「ハッハッハ、だからかき回しちゃった。もうわかんないさ」

「そんな奇抜な初体験があったんだ」

翼「二人で夜の静かなプールサイドに寝転がっていたら、木の葉っぱの裏から月がでてきたもん、最高の時間だったな」

「うん、それは最高だと思う。・・・、好い体験じゃん」

翼「でしょう(笑)。今度さあ、ボクが管理をまかされている海沿いのロフトに来ませんか?。珈琲を用意しておく・・」

「気立てのいい奴だなぁー・・・」

・・・

遠くで歓声があがる。

「せごどん、明治政府軍を撃退、勝利!、これで日本の歴史が変わるぅー」

「徳川の奥方を切る馬鹿があるかよぅー、もう痛いんだからさぁー

また史実と逆じゃん、でも歴史が変わったかもしれない。

コメント
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