アチキの日課は、、午前中テレワークでお仕事をかたづけると午後遅くには暇になる。それでもなんとか時間をつぶして、夕方頃、この時期に見られる公園からの海の夕陽でも、描こう。
完成させて帰る頃になると、小春がやってくる。
小春「今日はオジサン、絵の具で描いている」
この時期は調度夕陽が沈むのが見えるんだよ。それに絵具のパレットの掃除も兼ねて・・・。
小春「あれえ!、それどこ?、オジサンの見える方向にソンナ風景はないよ。全然違う絵を描いているじゃん」
「目の前の風景が、こんな風に見えたんだよ」
小春「ええっ!、美術の先生がエドヴァルド・ムンクの話をしていた。ムンクは精神病だったというはなしね。それで一時期コペンハーゲンの病院にはいっていたんだって。だから、そんな奇抜な絵が描けたのではというお話しね。だからオジサンは精神病だったんだ」
「ええっ!、アチキは正常だヨーーん」
小春「精神病の人って、話していると普通なのね。でも自分で正常だヨーンというところが、おかしいよね。だって正常かどうかは、お医者さんが決めるでしょう・・・」
「えっ、最近の小春には冗談もいえないなあ」
小春「私、病気の人は苦手だなぁー、ご飯の支度があるから帰ろうっと!」
そういって、背を向けてつぶやきながら帰っていった。
小春「きちがい、きちがい、、、」と。
オイオイ!・・・。