累が小樽公園裏手の小さなマンションに引っ越してきた。窓からみえる落葉したあとの木々が、冬の気配だ。
累の部屋はようやく片づいたところだ。といって生活必需品に加え優子さんとの愛を確かめる大きなベッドぐらいだが。
優子「小樽で産むんだ」
累「そうすることにした。あの忌まわしい札幌の広告代理店は退職しちゃったし」
優子「これで時々会えるね。出産が近づいたらお手伝いにくるね」
累「ありがとう、今日はゆっくりできるの?」
優子「旦那は週末が休み、私は火曜日だけ。だから火曜日は毎週、累とセックスができるよ」
累「私も、・・・待ちきれなかった」
そういって二人はディープなキスをしながら、二人の細い指が肌を柔らかく走り、衣服やブラやショーツを脱がせてゆく。
優子「今日は、シックスティナインからしよう」
お互いの大陰唇に丹念に舌をはわせ、じれったいぐらいゆっくりと小陰唇のとばりを愛撫しながら、クリトリスの周りを丹念に舌でなめ回してゆく。
時々尖った舌がクリトリスを通過すると、んぅー、とかすれた呻き声が漏れ腟液で潤っている。指が腟の中にはいって膣壁の一番感じやすいところをなでると、アッ、アッ、ああああっ、と喘ぎ声を上げている。
累が二本の指を優子さんの膣の奥まで入れて、子宮を引っぱっている。
優子「ああっ!、子宮が剥がれてゆくみたい。子宮を取らないでぇー」
累「お前も、妊娠しろ!。妊娠しないと子宮をとるぞ!」
優子さんが累の膣に入れた指とお腹の指を柔らかく挟んだ。
累「ああっ、ダメ!、でちゃうダメ!!、挟まれた膀胱を縮めるとおしっこが出ちゃう」
累の尿道からホンの一寸だけおしっこが漏れた。優子さんの舌が累の尿道口をなめあげ、そしてクリトリスを執拗に、激しく、繰り返し、なめあげてゆく。
累も優子さんのクリトリスを一気になめあげてゆく。
累「ああっ!、気が狂いそうになる・・・」
二人のクリトリスへの刺激が一直線に絶頂にむかって進んでゆく。
アアッ、ああアッ、ああああああーーー
んぅーー、アアッ、アゥーー、ユク、ユク、ユクーー・・、一緒にイコウ!
嗚咽をあげ、二人の身体が一つになって激しく上下に痙攣している。
優子「アアッ、もういくよ・・・・」
ハア、ハア、ハア、ハアーーーーーー
ウッ、ウッ、ウーーー
二人で絶頂を迎えると、余韻を残して、ほてった身体はベッドに沈みこんでいった。
・・・
優子「いっちゃった。タイミングが合うのは、いつも累とだけだよ。累と身体がピタリとついていっちゃったとき、お腹の子供の鼓動を感じたような気がする」
累「まだ、早いんじゃないかなあ、あと三ヶ月もしたら感じるかも」
次は電マでしようか。
そういって、二人で何回目かの絶頂を迎えた頃には、既に睡魔の中にいた。
・・・
眼が覚めると、外は少し暗くなっている。
累「あっというまに時間が過ぎたね」
優子「また来週ね」
そういって累とキスして、優子さんは家路についた。
小樽の雲がオレンジ色に染まっている。