Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング307. 小説:小樽の翆238. オヨヨ!

2020年11月18日 | Sensual novel

 

 夕方の日課で、公園から遠くにみえる海を描いている。

 陽が沈むのが早くなった。というか、いつもより早い時間に公園に来たわけだか。といっても今日は土曜日だから、この時間に小春がくることはない。そしたら、「叔父さん、休日も絵を描いているんだね」と小春がやってきた。

振り返ると、オヨヨ!

「格好いいじゃん、どうしたん、その格好は?」

小春「今朝、優子さんの美容室で髪をやっもらったの。そしたら、美希姉ちゃんが古いコートを引っ張り出して、コーデしてくれたの」

「変われば変わるもんだ」

小春「小学生には、みえないでしょう。これからユウ君とデートなんだ。映画見て、マックでシェイク食べるの」

「フゥーーん」

小春「おじさん!、ユウ君とセックスしている話は、絶対秘密よ!」

「眠っている獅子を起こしたからなぁー」

小春「ユウ君が毎日勃起するから、放課後に学校の裏のトチノキの下でするんだけど、いつもそうしていると絶対に見つかると思うのね。家にあった本で読んだの。確率というお話し。同じ事を繰り返していると、いつも一定の割合で違うことが起きるの」

「確率!、統計学の本だな」

小春「つまり、いつもトチノキの下でユウ君とセックスしていると、気まぐれな先生にみつかる場合もあるっていうお話しね。だから金精様のお堂にゆくの。ユウ君どうしちゃたのかなあ、毎日セックスできるなんて」

「新しいことを覚えたんだから毎日したいんじゃない。それに体力がグングンついてゆくから」

小春「だからあ、お姉ちゃんのゴムがドンドン減ってゆくの。まずいかなぁーと思ったら、ユウ君は生理中なら妊娠しないというの。それで生理の二日目ぐらいからは、血もすくないので、金精様のところで、ゴムを付けないでしようというの。それって異常?」

「いや、正常だよ」

小春「じゃあ、排卵日の計算をして、ゴム付けないでやってみるのは?」

「それ、普通、目安というのか・・」

小春「それって、外れるの?」

「毎月、次の生理も同じ周期で来るならば、予測しやすいというお話し。不規則ならわからない」

小春「最近小春は、毎月同じ周期だよ。じゃ今度はゴム無しでやってみよう。妊娠したら玲香姉ちゃんみたいにお家で産む!。ユウ君の子なら可愛いじゃん」

「えっ!、度胸いい」

小春「わかった、今度は金精様のところで、排卵日を外してゴム無しね。だってユウ君毎日よ!、今日はダメな日というと悲しそうな顔してるのよ。この話小春が大きくなるまで絶対秘密ね!!

一気に大人に向かって駆け足で成長してゆく。

小春「じゃ、ゆうくんと待ち合わせの時間だから、またね!」

小春の後ろ姿が、小柄な女と見間違いそうなほど大人の身体だ。昔は12歳で結婚したという話は、歴史が教えてくれた。だから、十分あり得る話なんだ。

・・・・

あたりは、もう暗くなってきた。

小樽の街の明かりが眩しい。

コメント
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