Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング317. 小説:小樽の翆248. ワイルド!

2020年11月28日 | field work

 

 11月になると小樽は、雪は降るが積もらない。だが曇天の風景は冷たく湿っぽい。

夕方、日課の公園からスケッチをしていた。もちろんこの時間には、小春が通る。

小春「叔父さん、寒いのに、よく絵を描きにくるねぇー、アソコの街灯ね。少し形が違うんですけど・・・」

「あの街灯はデザインが悪いから、勝手に変えました。もう終い。寒いから帰ろうか」

小春と腕を組んで歩きながら・・・

小春「夕べ美希姉ちゃんと明菜姉ちゃんが、冬の方が絵になるといってた。でねっ、・・・」

「そら、きた!」

小春「青姦ってなぁーに?」

「どこで、そんな言葉を覚えるんだよ?」

小春「夕べ、美希姉ちゃん達が話してたの。『冬の雪の風景描きにゆくんだって、彼氏と雪原で青姦できるじゃん、ウッキャーツ』て喜んでいるの。お姉ちゃんに聞くわけにはゆかないから、叔父さんに尋ねるの!」

「だから、人のいないお外でセックスすること!」

小春「雪の上でセックスするんだぁー、冷たくないかなぁ?」

「そりゃ、冷たいよ。だから大きな防寒着を布団変わりにしてさ」

小春「私もユウ君とやってみたい!。お姉ちゃんの大きなコートがあったな」

「なに本気!、寒いから金精様でいいんじゃないのぉー。凍傷になるかもよ」

そんな話をしていたら、アチキだって昨年の冬、雪原で翆と青姦したな。それを思い出していた。

小春「天狗山でいいかなぁー?」

「ハア!、まあ山から落ちないように。でも、あそこは結構人がいると思うけどなぁー」

小春「じゃあ、どこが、いいかなあ・・・?」

「本気?」

小春「フゥーーん、考えてみよう」

「おいおい、そこまで無理することはないだろう」

そういって、分かれ道で、小春を見送った。

冬の逢い引きの場所が雪原、なんとも北海道らしくワイルド!、だ。

コメント
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