11月になると小樽は、雪は降るが積もらない。だが曇天の風景は冷たく湿っぽい。
夕方、日課の公園からスケッチをしていた。もちろんこの時間には、小春が通る。
小春「叔父さん、寒いのに、よく絵を描きにくるねぇー、アソコの街灯ね。少し形が違うんですけど・・・」
「あの街灯はデザインが悪いから、勝手に変えました。もう終い。寒いから帰ろうか」
小春と腕を組んで歩きながら・・・
小春「夕べ美希姉ちゃんと明菜姉ちゃんが、冬の方が絵になるといってた。でねっ、・・・」
「そら、きた!」
小春「青姦ってなぁーに?」
「どこで、そんな言葉を覚えるんだよ?」
小春「夕べ、美希姉ちゃん達が話してたの。『冬の雪の風景描きにゆくんだって、彼氏と雪原で青姦できるじゃん、ウッキャーツ』て喜んでいるの。お姉ちゃんに聞くわけにはゆかないから、叔父さんに尋ねるの!」
「だから、人のいないお外でセックスすること!」
小春「雪の上でセックスするんだぁー、冷たくないかなぁ?」
「そりゃ、冷たいよ。だから大きな防寒着を布団変わりにしてさ」
小春「私もユウ君とやってみたい!。お姉ちゃんの大きなコートがあったな」
「なに本気!、寒いから金精様でいいんじゃないのぉー。凍傷になるかもよ」
そんな話をしていたら、アチキだって昨年の冬、雪原で翆と青姦したな。それを思い出していた。
小春「天狗山でいいかなぁー?」
「ハア!、まあ山から落ちないように。でも、あそこは結構人がいると思うけどなぁー」
小春「じゃあ、どこが、いいかなあ・・・?」
「本気?」
小春「フゥーーん、考えてみよう」
「おいおい、そこまで無理することはないだろう」
そういって、分かれ道で、小春を見送った。
冬の逢い引きの場所が雪原、なんとも北海道らしくワイルド!、だ。