コロナ禍の自粛制限制限解除を狙って出かけた小樽のフィールドワークが目下最後の旅になった。ワクチン接種までは旅もままならない。
ならば冬の小樽の旅の画像でも少し続けよう。
トライ-Xフィルムのパキンと締まった画像を探してみた。
これがこのフィルムの優れたところだ。
建築・都市デザインの専門家としてデザイナー目線で街のナイトスケープを撮影している。
さてナイトスケープとしてみると、やはり雪が積もったことによる夜の街は、やはり普段とは趣が異なる。
毎日同じ街の風景を変えてくれるところに雪の面白さがある。
最近では、除雪技術が発達しているので道路面の雪を全て取り除いてくれるから、つまらない冬の景観ばかりになってしまった。
だが除雪を上回る雪が積もれば美景観になるのが皮肉だ。
もちろん毎朝雪かきをしなきゃという雪国の人達にとっては難儀だが。
だが停滞で悩む地域振興策として、雪は観光資源だ。
そうなると親雪という考え方がある。
雪だからこそ、家に閉じこもって燗酒を飲みながら、雪国の女と抱き合って寒さをしのぐなんてのもおつだと思われるし、雪だからこそ外で遊べというので子供達ははしゃいでいる。
それらは冬の空気というべきか。
だが今の住処には十分性能が良いエアコンがある。
冬の空気が家の中にいるとわからないこともある。
それが家の快適さだけど・・・。
そんな生活は全国どこも一緒。
ただ窓の外に雪が見えるか見えないかの違い程度の地域差になってきた。
2021年3月2日 小樽市
NikonF3HD+MD4,Carl Zeiss PlanerT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X
現像:写真弘社